アメリカ人男性との結婚ってどんな感じ? 3人の日本人女性に聞くリアル 2/2
■日本人と違う気がする、アメリカ人男性の結婚観
Photo by Drew Coffman
好きで一緒になった相手を変えようとしない
次は、アメリカ人の夫と結婚して、何が日本人男性と違うと感じるか聞いてみました。
Nさんは、「アメリカ人夫は、日本人夫以上に千差万別。特に人種、宗教、教育、経済レベルにより人それぞれだと思いますが」と前置きした上で、
「夫は、私に対して、こうするべき、こうあるべき、という要求がほぼなくて楽です。基本的に、家族であっても、人を変えようという考えがあまりないのかも。問題があるときは、必ず話し合いをします」と教えてくれました。
また、子どもの教育に関しては、ほぼ意見は合うそうです。
Mさんの夫は、「妻子を養うために働くのは問題ないけれど、仕事だけで人生が終わってしまうのは嫌」だという考えで、自分の大好きな彼女と一緒に過ごす時間をとても大切にしているようです。
彼のご家族も、「息子が選んだ女性だから」とMさんを尊重し、歓迎しています。
互いの文化の違いを尊重し合う
8歳のお嬢さんがいるTさんは、「旦那は、仕事が終わるとすぐに帰ってきて、娘と遊んでくれるから良い」とのこと。
実際、オレゴンでは、残業や接待で小さな子どもが起きている時間に帰れないようなことは少ない模様。
「教育は日本と全然違うので、時々ぶつかることがあった。旦那はやる気のないときにやっても身につかないので無理にやらせない! 満遍なくそこそこにできるように教育する日本のやり方ではなく、何か興味を持ったことを伸ばせたら良いという考えを持っています」
他には「旦那は玄関で靴を脱いだり、お風呂の洗い場など日本の文化が好きで、新しい家は日本の要素を取り入れた」と文化の違いがあるものの、アメリカでも日本の文化を取り入れた生活様式が築かれているようです。
「日本人の妻は玄関まで見送りに来てくれるが、アメリカ人女性はドアまで見送らないって言ってた」と、彼女が普通にしていることも、旦那さんにとっては嬉しいことのようです。
また、結婚するときに、お義母さんに「日本人でもいい?」と聞いてみたところ、「息子が幸せならそれで良い」と言われたらしく、今も「ベタベタせずリスペクトしてくれる」のだとか。
離婚率の高いアメリカでは、結婚生活は、当人同士が積極的に相手が好きだから、一緒にいたいから、という理由でこそ続くものなのだと聞きます。
実際、仲良し夫婦間では、文化的な違いは大きな問題にはならず、むしろ相手の違う部分も尊重し、話し合い、理解し合おうとすることで愛情を深めているようです。
■彼とならアメリカでも幸せになれる
さて、国際結婚で避けて通れない課題は、少なくとも片方が外国暮らしになることですよね。
もともと海外志向の人ならいいですが、そうでなければ、家族や友人、これまでに築いてきたキャリア、食べ慣れたご飯、大好きなエンタメ、身についた社会的慣習などを結婚のために手放す選択に躊躇するかもしれません。
けれども、アメリカは豊かな先進国ですし、お金や時間はある程度かかりますが日本との行き来も問題ありません。
もちろんネット環境も整っていて、日本の情報は即座に入手できますし、家族や友人たちとのコミュニケーションを保つこともできます。
同調圧力の強い日本よりも、身近な例では、夫家族やPTA役員からのプレッシャーは比較的少ないなど、気楽な面さえあるかもしれません。
Mさんは、日本が大好きで一生離れるつもりはなかったものの、東京で確立した生活ルーティンをこのまま一生続けていくことに閉塞感を感じていたそうです。
そして、彼との出会いを機に、思い切ってアメリカへ来たところ「大事なのは、住むところじゃないかも」と幸せそうです。
今回、仲良し夫婦の3組にお話を伺って思ったことは、自分の意思があり、きちんと伝えられる独立心の強い女性は、アメリカ人男性との結婚に向いているんじゃないかな、ということ。住む場所や文化、言語の違いを乗り越えて、きっと幸せな家庭を築いていける気がします。
気の合う男性は、日本人にこだわらなくてもいるはずです。結婚を前提にした彼氏募集中の方! 思い切って日本人以外も視野に入れてみては?