付き合っている男性がいるけど、上手くいかない。彼はいい人なんだけど不器用で、愛情表現も下手。だから私が何とか変えてあげたい。こんな女性もいるでしょう。ですが、変えたいと思って変わるほど、人は単純ではありません。人は鏡。自分が変わることで相手も同じように変化することについて、お話しします。
彼が求めてこなくなったときに考える“自分の価値”。本当の不満は“レス”じゃない 2/2
■「彼女」の価値はセックス以外のところにある
確かに、付き合い始めた頃は週に何度もセックスを要求されていたのに、だんだんと回数が減って遂にはレスになると、自分には彼女としての価値はないのか、と悩むかもしれません。
ですが、それならもっと早く別れが訪れるはず。「性的な意味で必要じゃなくなったから」でバイバイです。そもそも、セックスの有無で交際するかしないかが決まるような関係など、まともな愛情があるとは思えません。
セックスはあくまで愛情を確認しあうスキンシップのひとつです。本来の愛情は、性欲とはまったく別のところに存在します。たとえレスになっても、彼女への気持ちを男性がしっかり自覚できる限り、終わりにしようとは思わないはずです。
むしろ、セックスがなくても変わらず一緒に過ごせることにこそ、大きな意味があります。性欲とは別の部分で、女性のことを好きだし、付き合っていたいと思う。それが本当に彼女を「求める」ことであり、シンプルな愛の形だともいえますね。
「彼女」の価値は、セックス以外のところにあります。一緒に山に登ったり、必要なグッズを選ぶためにふたりで買い物に行ったり、同じ部屋で食事をしたり仕事のことで愚痴を言い合ったり。
そんな時間を共有できる女性こそ、男性にとって愛しい人なのです。
■小さなスキンシップから取り戻していこう
とはいえ、セックスは好きな人と愛情を確かめ合う大切な時間。レスが寂しい、と思うのは当然です。「どうして抱いてくれないの!?」と詰め寄ってしまうと、男性は自分の至らなさを実感させられ、つらくなります。「昔ほど元気じゃないんだよ」と答えることは、男性にとって屈辱であることを忘れずにいましょう。
レスを改善していくなら、責めるより男性のプレッシャーを取り除いてあげること。
いきなり迫っても、男性の気持ちが追いついていなければ、なかなかその気にはなれません。彼女に恥をかかせたくないと思えばそのときは無理ができても、いずれ根本的な解決からは遠ざかります。
「セックスしなければ」「彼女を満足させなければ」のような“呪縛”から解いてあげるには、小さなスキンシップから取り戻していきましょう。
上の彼女の場合は、キスやハグもすっかり減ってしまったといいます。直接的な肉体の接触はセックスにつながるものであって、そこまでたどり着けないならあらかじめ避けてしまおうという男性の無意識が働いているからかもしれません。
なので、セックスを意識させない軽いキスを繰り返してみる、じゃれ合うような楽しさのあるハグをこちらから仕掛けてみる。性的な匂いのしないスキンシップで、まずは男性に「触れ合うことの幸せ」を改めて知ってもらうと、手を出すことを控えていた心の重しが軽くなります。
ことさらにセクシーな自分を演出しなくても、一緒にお風呂に入るだけでも軽い刺激を与えることができたり、お揃いのパジャマなんかを用意して心の距離感の近さを感じてもらったり、やり方はいろいろとあるはずです。スキンシップは、ふたりが一緒に楽しんでこそ深い愛情を覚えるもの。彼氏がリラックスできるような時間を用意して、ふたりが笑顔で過ごすことが性欲の回復につながります。
「求めてもらうこと」にこだわらない自分にも戻ることを心がけてみましょう。
パートナーとセックスレスになってしまったとき、試してみたいこと
https://p-dress.jp/articles/5588いまや夫婦だけでなくカップルにも「セックスレス」という言葉が広がっています。性欲が湧かない、抱き合う気になれない、そんなふたりでは、付き合いを続けても先を考えるのは難しいですよね。できるなら、早いうちにセックスレスを解消したい。それは大袈裟なことではなく、日々のコミュニケーションを見直すことから始まります。