将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。
今がんばったことは、いつか必ず私たちの武器になる。だから私は努力をやめない 2/2
■小さな成功体験を積み重ねる
最初はそんな感じのスタートでしたが、毎日出勤できたこと、初めてナンバーワンになったこと、当時一番だったお店への移籍、そのお店でナンバーワンになった。
そんな成功体験を積み重ねるなかで、がんばること、努力することの意味を知りました。そこから雑誌『小悪魔ageha』にスカウトされて、歌舞伎町ナンバーワン、日本一のキャバ嬢と呼ばれるようになったのは、もう5年以上も前のことです。
今は社長業が本業ですが、あの頃の私のがんばりは、今の仕事にも活きています。毎日出勤するのは当たり前だし、朝から夜まで働くのも普通。
1回くらい断られてもへこたれない精神や、一緒に仕事をしたい人に対してのアプローチ力、しつこいくらいの営業力もキャバクラ時代に培ったものです。
キャバ嬢をがんばったから、モデルとして取り上げてもらい、モデルをがんばったからこそ、商品プロデュースの仕事を経て、今の社長業ができるようになりました。
■点と点はいつかつながる
あのとき、キャバ嬢をがんばったから今の私があります。当時はいつ何の役に立つかわからないまま、がんばっていたと思います。
でも、振り返ったときに、あのときのがんばりが今に活きているな、と感じる。がんばってきたことが、私の一番の武器になりました。
スティーブ・ジョブスさんの有名なスピーチに「点と点をつなげる」というものがあります。
キャバ嬢時代に覚えたことが昼間の仕事にも活きてくるなんて、あの頃は想像もしてなかったし、わからなかった。
仮に努力したことがすぐに役に立たなかったとしても、努力した経験は「自分でもここまでできる」という自信につながるし、後の人生できっと自分を助けてくれるでしょう。
今では座右の銘を聞かれると「努力は裏切らない」と答える私。これからも「いつの間にか、点と点がつながっていた」と言えるようにしたいと思います。