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そのパワハラ、撃退できます。6タイプのパワハラ上司への対処法 2/2


4.教育(ストレッチタスク)と称して、自分にもできないような大きな案件を部下にさせる上司

パワハラ 過大な要求

【該当類型】 過大な要求

【本人ダメージ度】 低レベル
このタイプがしんどい理由は、難しすぎる案件に押しつぶされそうになる精神的ダメージの大きさです。失敗したら多くの関係者に迷惑がかかることの重圧ですね。

【対処方法】
 これには、対処にふたつのパターンがあると思っています。
(1)パターン1 責任回避しようとする(対応しないようにする)上司を逃がさないように、会話の中でうまく意思決定を行っておき、自分だけではできない判断をさせること、何かトラブルが起こったときに「知らない」と言わせないことです。

(2)パターン2 上司のその上の上司に相談しましょう。そして仕事達成のために必要な支援をしてもらいましょう。

5.自分の期待通りにできない部下に対して、1回のミスで仕事を任せなくなる。明らかに本人の仕事内容を他の人に振り始める上司

パワハラ 無視 過少な要求

【該当類型】 過小な要求

【本人ダメージ度】 中レベル
こうしたケースの多くが、上司からわかりやすい依頼を与えられていない場合が多く、パワハラ加害者側の主張としては、「◯◯さんが仕事をきちんとできないから」というもの。そう言われると、こちらは心理的ダメージを受けてしまいます。

【対処方法】
(1)最初は、3番と同様、パワハラを訴えずに、「教えてください」と言いましょう(「くそぉ」とも思いますが、相手は自分よりも人生経験も仕事経験もあります。ストレートな教えを請う姿勢は、相手がどんなに悪い人であれ、関係性を悪化させることはありません)。

(2)上司からの命令でも、自分の仕事が渡った相手(先輩と仮定)に対して学ぶ姿勢で、すべてを相談してみましょう(そこで解決策が出てきたらラッキーです。勉強にもなります)。

(3)先輩に相談したが、解決策はまったく出てこなかった/何も進展しなかった場合には、その状況を上司にまた説明に行きましょう。先輩に同席してもらうことをおすすめします。理由としては、パワハラ上司は自分に対してポジティブな感情を持っていないので、自分ひとりの考察結果よりも、先輩が一緒にいることが武器になります。

(4)それでも上司が自分で対応しようとしない場合、仕事が達成されない可能性が高い(&補足背景としてパワハラも付け加えて)ことを理由として、その上の上司に直に相談しにいきましょう。組織風土、その上の上司との関係性により、直上司を飛び越えることがやりにくい場合もあるかもしれませんが、その場合には斜め上の上司や先輩に支援してもらいましょう。

6.変なあだ名を付けて頻繁に呼び、他の人が本人と絡みづらい雰囲気を作る上司

【該当類型】 人間関係からの切り離し

【本人ダメージ度】 低レベル(個々人によるかもしれません)

【対処方法】
(1)あだ名を付けられたら、最初の2回まで笑いながら、「ひどいー。やめてください(笑)」といなしましょう。お水のおねえさんが、調子に乗っているお客さんをいなすようなイメージです。

(2)それで変わらなければ、3回目、仏の顔も3度までです。「何なんですか?」と真顔で言ってやりましょう。

(3)これら一連の流れをオープンスペースにいるときに実施することが肝です。一発で止むはずです。

■まとめ

「ここまで大きな態度は取れない」と感じる方もいるかもしれませんが、いざ1回実践してしまえば、絶大な効果を感じられるはずです。

職場での「パワハラ」は、小学校の「いじめっ子」と「いじめられっ子」の関係性に、「上司」と「部下」という社会的地位の差が追加されて、「いじめっ子」が本人自身よりも強くなったバージョンです。

いじめられっ子がいじめっ子を倒すシーンは、いろいろな映画にも出てきますよね。共通するのは、いじめられっ子が立ち上がり、自分の意思の強さを体現することです。ですので、皆さんも「困ったな」と思う上司がいる場合、一発大逆転を狙わず、チクリチクリと少しずつ、自分を出していってください。

上司によるハラスメントは、今、一般的にタブーとして認識され始めました。会社側も皆さんの味方となって、対応してくれるはずです。働きがいのある働きやすい職場で、存分に自分の実力を発揮していきましょう。『DRESS』読者の皆さんと同世代の女性より。

画像/Shutterstock

※ この記事は2018年9月4日に公開されたものです。

萩尾 メリル

1986年生まれ。国立大学卒業。転職後、化粧品メーカー勤務

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