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そのパワハラ、撃退できます。6タイプのパワハラ上司への対処法

もし明日、ひどいパワハラ上司が出現したら、どう対応するといいだろうか? キャリアを築く女性たちに送るパワハラ撃退方法をご紹介します。現在30代。いろいろなパワハラを受けてきて、都度対応策を考えてきた私のアイデアです。少しでも参考になれば幸いです。

そのパワハラ、撃退できます。6タイプのパワハラ上司への対処法

女性にとっての23歳から29歳といえば、大学を卒業し、就職することで世界も広がる楽しいとき。

現在30代の私は、そんな時期をいわゆる「日本的」会社で、早朝から深夜まで働き、終電やタクシー帰りは当たり前という世界で、動物園のようにさまざまなタイプのパワハラ上司たちと対峙する日々を過ごしていました。ひどい時期は、上司とのMTGのために23時45分まで待たされ、深夜2時終了は当たり前で、はしご外しや、ちゃぶ台返しも当たり前、なんてこともありました。

ここまでひどくない場合でも、「パワハラを受ける」ことは交通事故よりも頻度が高く、自分たちの意思に反して私たちに次々と降りかかってきます。パワハラ上司に遭遇したときはどうしたらいいのか、よくある記事では「身近な人に相談」「上司に相談」等々、書いてありますが、実際そんな風に対応することができるものでしょうか。

会社に相談すると、パワハラをしてきた本人にも会社に相談したことが知られるし、会社が自分の味方になってくれるかわからないケースもあるでしょう。また、会社に報告したらさまざまなことを、「確認」としてヒアリングされ、説明しなければならなくなります。

会社や身近な人に相談することは、ソリューションとして正しいとは思いますが、「とてもそこまでできない」と感じる方も多いのではないでしょうか。今まで遭遇してきたパワハラに対するベストなソリューションについて、自身の経験を思い返しながら、ここに書き連ねました。読者の皆さんにとって参考になれば幸いです。

■さぁ、パワハラ上司にどう対処する?

まず、相手が男性か女性かにより、多少の違いは生じると思いますが、大部分は変わらないように感じています。私の場合は、基本的に男性からのパワハラを受けていました。

次に、パワハラをしてくる上司は、基本的にEQ(心の知能指数)が低く、精神年齢も低いと捉えておくべきです。こんな対応をしたら、相手がどう感じるか、という想像力がありません。

大人の常識を求めず、大人な会話ができるとは思わずに、対応するのが望ましいです。

1.案件を相談しに行くと、説明を聞かずに書類だけ見て、書類を投げる上司

【該当類型】 精神的な攻撃

【本人ダメージ度】 中レベル

【対処方法】
(1)書類を二部用意しておきます。上司が投げた後に、アン・ハサウェイが、ハリーポッターの原稿をメリル・ストリープに渡したように「あなたの望むことは心得てますよ」とばかりに、渡してあげましょう(『プラダを着た悪魔』を参照のこと)

(2)相手の感情を想像し、同じ気持ちでいるような雰囲気を出しましょう。例えば、上司が面倒くさがりそうな案件だったら、「面倒くさいですね、困りましたね。なんとか対応したいです!」という顔を用意し、アイコンタクトをしながら、穏やかに接します。相手はこちらが計画的にしているとも思わず、「自分と同じ気持ちなんだな」と思って、少しばかり仲間意識を持ってくれるはずです。

(3)2秒間、その対応を実施すると、相手の気持ちも収まっているケースが多いです。その後、具体的な仕事の話を進めましょう。

2.意図を確認するために質問をすると怒鳴る/威嚇する上司

【該当類型】 精神的な攻撃 

【本人ダメージ度】高レベル
怒鳴られたくはないが、上司に確認しないと仕事が進まないというジレンマを持つケースです。怒鳴られることに慣れている人は少ないでしょうし、冷静に対応することは難しいといえます。

【対処方法】
(1)怒鳴られたら、わざと1拍置きましょう。1拍はとても有効です。相手は私たちを萎縮させたいので、こちらが1拍黙ると、「おぉ、自分の態度が響いているぞ」と勝手に勘違いして、いい気持ちになります。1拍置くことで、私たち自身の気持ちの建て直し時間にもなります。

(2)1拍置いた後、相手に負けないくらいの大きな声で、はっきりと話し始めましょう。相手に「こいつには効かない」と思わせることもできるし、ヒートアップしている子どもに、大きな声で諭すお母さんと同じ原理です。

3.好きな部下にだけ情報を共有し、嫌いな部下には情報を共有しない上司

【該当類型】 人間関係からの切り離し

【本人ダメージ度】 高レベル
このやり口が一番陰湿でひどいと私は思います。仕事が回らなくなり、パワハラに周囲が気づいてくれない間、自分の仕事ができていないと周りから責められることになってしまいます。さらに仕事が進まず、関係者に迷惑もかかってしまいます。私の経験上、このタイプのパワハラを認知しているにもかかわらず、放置するような組織である場合、辞めて他の企業へ移った方が良いです。

【対処方法】
(1)実態を説明できないままパワハラを訴えてしまうと、周りからは良いように見られません。悪い方向にいくと「甘えている」「被害妄想」とも言われかねません。

(2)まずは、小さいことやとても平易なことからでいいので、自分にも情報を共有してほしいと、上司に声をかけてください。

(3)それでも同じ状況が続く場合、相手は意図的に実施しており、パワハラだと被害を訴えることが可能な証拠ができます。

(4)事例が積み重なったところで、同じ部署の先輩や斜め上の上司に相談しましょう。徐々に相談相手のランクを上げていくことをおすすめします(このパターンだけは、パワハラ加害者本人と1対1で解決することが難しい話だと思います)。

萩尾 メリル

1986年生まれ。国立大学卒業。転職後、化粧品メーカー勤務

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