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家事を外注したら、育児を楽しめるようになった【海外で、産む】

東南アジアの共働きの家庭では、メイドを雇って家事をアウトソースするのは珍しいことではありません。それを見習い、家事を無理してがんばるのではなく「楽する」方向に舵を切りました。このおかげで、心身共に余裕を持って、子どもと向き合えるようになりました。

家事を外注したら、育児を楽しめるようになった【海外で、産む】

■仕事、育児、家事をすべてこなすのは無理!

保育園の朝の送りは夫の担当、夜のお迎えは私の担当、家事や掃除、料理は夫とほぼ半々で4月を過ごしてみました。

毎日18時には仕事を強制終了してお迎えに行き、帰ってきたら保育園から持ち帰った衣類を洗濯し、自分たちの夜ご飯の準備。

時間が来たら息子にミルクをあげ、夫と交代で寝かしつけと食事、食べ終わった食器を洗い、風呂に入り、眠る。夜は1日交代で息子と添い寝。夜中に息子が泣き出すこともしばしば。

せっかくの土日も、家事も育児も夫と半々でやっていましたが、掃除・洗濯・食事の買い出し・料理をしていたらあっという間に終わってしまいます。息子とのんびり過ごす時間もなかなかとれず、夫とゆっくり話す時間もありません。

日本であれば、産休・育休を終えた夫婦が当たり前にこなしていることかもしれません。ただ、私がもともと家事が苦手なこともあり、時間も気持ちも体力も余裕がなくて本当に大変でした。

■家事をアウトソースしたら、すべてが楽になった

「こんな生活をこの先ずっと続けるなんて無理」。そう危惧していた矢先に、数カ月前に依頼していた住み込みメイドがやっと到着しました。

「家事は徹底的にアウトソースして楽しよう、そこで得た時間を息子と過ごすために充てよう」と決めました。

保育園の送り迎えも負担だったので、保育園はやめて、私が働いている日中はメイドに息子の面倒を見てもらうことにしました。

とはいえ、知り合ったばかりの人に息子を託すのも不安なので、上司の許可を得て、しばらくは自宅でリモートワークすることに。

住み込みメイドとは

その名の通り、雇い主の家で一緒に生活し、家事や育児、介護などを手伝ってくれる人です。

マレーシアにはメイド採用専門のエージェントが多数あり、フィリピンやインドネシアなどの国から住み込みメイドを呼び寄せることができます。

エージェントにメイド志望者の履歴書をもらい、気になった人とスカイプで面談し、採用合意となったらビザ発給のための手続きを開始します。

採用のための一時金(メイドのビザや健康保険、手続きのためのエージェントの手数料)が40〜50万円で、給料は月に5万円前後。

メイドの食事や日用品も雇い主が負担します。勤務時間は各家庭によりけりですが、我が家は朝7時から夜9時まで、空き時間は休憩としています。休みは週に1回。

マレーシアはこの価格帯ですが、近隣のシンガポールや香港だと、一時金も給料ももう少し高いかもしれません。

フィリピンやインドネシアなどの国でメイドを雇う場合はもっと安いです。フィリピンの首都圏の場合、月給で1万円から3万円が相場です。

国内より海外に出たほうが圧倒的に稼ぎがいいこともあり、メイドとして働く女性の多くは海外で働くことを夢みて、出稼ぎに出たら給料は可能な限り使わずに貯め、契約満了と共に国に帰って家を建てたり新しいビジネスの資金にしたり、家族親族の生活費・学費に充てたりします。

■メイドにアウトソースしたことで得られたもの

メイドにお願いしている仕事と、それによって得たものを簡単にまとめると以下の通りです。

1. 掃除、ゴミ出し、洗濯、料理、洗い物
・それらに費やしていた時間を、息子と過ごす時間に充てられる。
・「掃除しなきゃ、洗濯しなきゃ」という焦燥感から逃れられる。
・普段なかなか手を付けられない場所(換気扇やシーリングファンなど)も綺麗にしてもらえる。

2. 夫婦の食事中の子守り
・夫とゆっくり食事ができる。

3. 平日昼間の子守り
・保育園を辞めたことで送り迎えの手間が省ける。
・仕事中も息子が近くいるという安心感を得られる。

■限りある時間で、子育てを夫婦で楽しむ

復職してから育児も家事も夫と半々、という「日本で一般的な育児スタイル」を経験したからこそ実感したのですが、苦手な家事をやらなくてよくなったことで、精神的にも体力的にもものすごく楽になりました。

それにより、ちょっとしたことでイライラすることもなくなり、全力で息子に向き合うことができ、子育てを心の底から楽しめるようになりました。夫と会話する時間も増えました。

日本は住宅事情から住み込みメイドを雇うのは現実的ではないかもしれませんが、近年、家事や育児の代行サービスが増えています。

私のように家事が苦手だったり、または少しだけ子どもの面倒を見てもらってその間に用事を済ませたり休みたいという方は、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

自治体によっては代行サービスを利用する際の助成金制度も整っているので、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。

代行サービスの一部をここにご紹介します。

公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会
http://www.zsjc.or.jp/

タスカジ
https://taskaji.jp/

DMMおかん
https://okan.dmm.com/

キッズライン
https://kidsline.me/

私のように家事を完全にアウトソースしたい場合は、ぜひ東南アジア新興国へ。

キャリア構築だけでなく、育児の観点でもおすすめです。

suni

海外で働いています。1979年生まれ、千葉県出身。自称バリキャリからの33歳で無職→語学留学→34歳でフィリピン就職→35歳でインドネシアで働く日本人と交際開始→36歳で結婚し夫がインドネシアからフィリピンに移住→37歳で夫...

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