人生100年時代を生き抜く、お金にまつわる3つのポイント【お金に愛される女のルール#5】
お金に愛される女になるためには、お金の仕組みや制度を知っておくことが大切です。本連載「お金に愛される女のルール」では独身女性が知っておきたいお金の話をあますことなくお伝えしていきます。第5回では「人生100年時代の生き方、対策ポイント」をお話していきたいと思います。
「お金に愛される女は、今、向き合う勇気をもっている」
これはお金に愛される人に共有する大きな鉄則とも言えるもの。
前回の「お金に愛される女のルール」では、“長生きすれば、多くのお金がかかるから、年金の制度について理解しておくことが大切”というお話をしました。
おさらいになりますが、夫婦ふたりが老後に必要な生活費は「月20万円から25万円ほど」と回答している人が多いんです(生命保険文化センター平成28年「生活保障に関する調査」)。
老後の収入として年金と、生活費の足りない分を貯金から切り崩していくことになります。
「年金収入の合計-必要な生活費の合計=老後に必要な貯金額」になり、これが「3000万円ぐらい必要になるよ」と言われている根拠なのです。シングルの場合は、2000万円が目標です。
今回は、年金制度を知ること以外に「今から人生100年時代にむけて、どんな対策ができるのか」をお伝えしていきたいと思います。
■今3時間考えておくことが、30年後の自分を助けてくれる
私たちは、朝から晩まで働いてたり、週末はランチしたり、いろいろと本当に忙しい。
気がついたら一年の半分が終わってた……なんてことも。
「 老後なんて考えているよりも、マッサージやネイルに行くほうがよっぽど有益」
「20年や30年先の未来のことは、まだ私には関係ない」
そう感じる人も少なくないでしょう。
毎日あっと過ぎていく時間。
お金の世界では、この“時間”がとても大切なものと考えられています。
なぜなら、時間は取り戻すことができないから。
時間があれば、1000万円を貯めようとしたとき毎月の積み立て金額が少なくすんだり、金利がつく金融商品を持っていれば、時間が味方になって増やしてくれたりと良いことがたくさん。
では、今、老後を考えようと思ったときに必要となる時間って何時間くらいだと思いますか?
私の感覚では、だいたい2~3時間ぐらいあれば、十分に考えることができると思います。
その後「このままじゃいけないなー」と、何か行動するなら、もう少しまとまった時間が必要になってきます。
「現在の2時間や3時間が30年後の自分を助けてくれる」なら、少しでも考えておくのは悪い選択ではありません。
未来の自分へのプレゼントなんです。
■現在、老後を考えるなら3つのポイントをチェックしよう!
1.今の働き方、ずっと続けられる?
元も子もないのですが、一番の対策は、やっぱり「働き続けること」。
きっと私たちの年齢は「今の働き方これでいいのかな」とか「この先これずっと続けていられるのかな」とか、迷うこともあると思うんです。
「今は無理をしても、ちょっと早めに引退しようかな」とか、そう思って早めに引退すると、老後に受け取る年金が減ってしまったりします。
今のうちに
・これから先、どんな働き方をしていきたいのか
・今の職場でずっと働けるのか
など、考えるのはものすごく大切です。
年金の金額や制度は働き方などによって変わるので、前回の年金の話も参考にしてみてくださいね。
2.自分の資産、把握してますか?
みなさん、今、貯金いくらありますか?
貯金ゼロの人が、これから30年で2000万円を貯めようとしたら、1カ月あたり56000円貯めないといけません。
それって、けっこう厳しいですよね。
でも、今その現状を認識しておかないと、どんどんどんどん先に持ち越してしまいます。
そうなると、毎月貯めないといけないお金って増えて、本当のお手上げ状態に……。
「いくら資産があるのか」を把握して、貯金の目標を持つことでだいぶ変わります 。
DRESSでは貯金のコツに関する記事もいくつか執筆しています。
お時間ある方はこちらも合わせてチェックしてくださいね。
▶小手先の貯金テクニックよりも大切な「貯金の心がまえ」
3.お金を積み立てる仕組みを作る
すでに実行済みの人も多いかもしれませんが、老後資金を貯め始めましょう。
余ったお金を貯金しているのでは多くは貯まりません。
毎月の収入の10%を目安にしてお金を貯めていきましょう。
10%では、老後資金には足りない可能性がありますが、まず「貯める仕組みをつくること」。これを優先してください。
「10%きびしいな」と思う人は、1000円でもいいので、毎月一定の金額を貯めることからスタート!
10%が余裕な人は、“途中で引き出さない範囲”を貯めておくこともポイント。
すでに、積立貯金をしている人は、積み立てている金額の一部を、個人年金保険や、個人型確定拠出年金(イデコ)、積立投資信託など価格が変動する資産に振り分けてみましょう。
価格が変動するということは、増える可能性もあります(もちろん減る可能性も)。
日本の金利はすごく低く、ほとんど増えないです。
貯金の一部を価格の変動する資産に振り分けることによって、将来お金が増える可能性もあります。
リスクをとることを経験すれば、将来、退職金や遺産相続などで、まとまった資金が入ってくるころには、“運用スキル”が身についていますよ。
■今、向き合って素敵な未来を手に入れる
筆者は、100年生きることになっても、まったく不安はありません。
それは「自分が今、無理のない働き方を知っていて、年金がいくらもらえそうか、貯金がこのペースであればいくら貯まりそうか」という現実と向き合っているからだと思っています。
お金のことを考えるのはなんだか憂鬱……という気持ちはわかりますが、先延ばしにすればするほどに、未来の自分が苦しんでしまうことになります。今ここで、自分の状況をどこかにまとめておくだけでも価値あること。ぜひ、今回紹介した3つのポイントを中心に考えてみてください!