3つの対策で「まつげダニ」を寄せ付けない
まつ毛ダニ対策を3つご紹介します。最近テレビや新聞などで話題になっているまつ毛ダニ。まつ毛の根元に潜んでいて、成人の5人にひとりはまつ毛ダニが棲息しています。不衛生な目元がまつ毛ダニの温床となり、増加してしまうと、かゆみやドライアイ、まつ毛ハゲなどの悪影響が。正しい対策を講じて健やかな美まつ毛を保ちましょう。
こんにちは、統合美療師の百木ゆう子です。
ジメジメ、ベタベタ……の蒸し暑い季節がそろそろやってきます。
この時期に多い肌トラブルは、テカリ・ベタつき、湿疹やニキビの他に、最近注目されているのが「まつ毛ダニ」。こうしたトラブルは女性に限らず、気づいていないだけで洗顔に無頓着な男性にもあります。
もちろん何もケアせずにいたら、改善することはありません。正しい対策を知って、本格的な夏を迎える前に健やかな美目元を目指しましょう。
まつげダニ対策を知る前に……まつ毛ダニとは?
まつ毛ダニの正式名称はデモデスク。
別名「顔ダニ」とも呼ばれ、通常は悪さをしません。
問題になるのは、デモデスクが「まつ毛」やその「生え際」に寄生し、しかも「大量に」発生した場合。
目のトラブルを引き起こし、さまざまな病気を併発させる危険性があるのです。
まつ毛ダニ対策が特に必要な時期
1年のうちで、皮脂量が最も増える時期は6月〜7月。
肌に含まれる油分は、もともとお肌のバリア機能として必要なものですが、過剰になるとテカリやベタつきとなり、それがまつ毛ダニの原因になります。
さらに、その皮脂は時間が経つことによって酸化し、肌を傷める原因にも!
一般的には洗顔後2時間から酸化が始まっていると言われています。
そこで、ジメジメとした季節が到来する前に、正しいまつげダニ対策を押さえておきましょう。
【対策】まつ毛ダニを増やさないためにできる3つのこと
メイクをして汗をかいたまま放っておくと、毛穴は湿気の多い状態になり、細菌の温床になってしまいます。
特にアイメイクをまつ毛の根元までしっかりしている方、さらにウォータープルーフのコスメを使ったり、インサイドラインにメイクされたりする方は要注意。
マイボーム腺という眼球を保護する皮脂膜の出口をふさいでしまうので、まつ毛ダニの温床になるばかりか、ドライアイやまつ毛ハゲの原因にもなってしまいます。
1.とにかく洗浄
不要な皮脂を洗い流し、清潔に保つのが第一。
メイクをしている場合は、ポイントメイクリムーバーをコットンに浸し、瞼に密着させるように貼り付けて、10〜15秒置きます。その後優しく拭き取ります。
そのコットンを2回畳んで角を作り、さらにまつ毛のキワを優しく丁寧に細かく往復して完全にメイクオフしましょう。
そして目元専用洗浄剤「アイシャンプー」で洗うことをおすすめします。
まつ毛の毛根は複雑で繊細なので、優しく横に10回、縦に10回、右回りにクルクル10回、左回りにクルクル10回。その後は洗い流して。
2.マツエク、アイプチ、つけまつ毛、アイメイクに注意
しっかりキレイに付いているマツエク。取れるとショックですよね。
それゆえに、メイククレンジングや洗顔が十分できていないことが多いようです。専用クレンジング剤で根元から洗い上げ、清潔を保ちましょう。
アイプチやつけまつ毛も糊剤が残ってトラブルの元に。アイメイクもお湯でオフできるものなど、簡単に落ちて負担の少ない方法を選ぶのも◎。
そして見落としがちなのがビューラーやスクリューブラシ、チップなどのメイク道具。ハンドソープや専用洗浄剤でマメに洗い、清潔な状態を保ってください。
3.枕にはタオルかガーゼを敷き、毎日交換
湿気の多いこれからの季節は、家の中が雑菌やダニなどが繁殖しやすい環境になります。
寝具カバーやピロケースを清潔な状態にすることが大切です。バスタオルやハンドタオルもこまめに洗濯しないと、そこにまつ毛ダニが棲みつき、あなただけでなく家族までもまつ毛ダニが感染する原因になりかねません。
今週末が運良く好天なら、早速次のことを実践してみてください。
・枕カバーなどのリネン類を洗濯する
・枕そのものも、カバーを外した状態で風に当ててあげましょう。どんな方法でも、枕にこもった湿気を除去することが大切です。
・掃除機をしっかりかけてダニの死骸やほこりを除去しましょう。
まつ毛ダニに限らず、ダニなどは暗い時間に活動します。寝ている間は、瞬きもせず動かないので、まつ毛ダニにとって最適な活動タイム。
枕カバーは頭皮や首元の汗やアカも付くところなので、肌触りの良いタオルやガーゼをかけて、それを毎日交換し洗濯することにより、まつ毛ダニの予防はもちろん、肌荒れ予防にも効果的です。
梅雨から夏にかけてのトラブルをきちんと理解し、正しい対処法と清潔な環境を整えることが、まつ毛ダニとは無縁に夏を過ごせる秘訣です。