コーヒーをもっと美味しく。「おうちカフェ」専用カップをハンドメイド
DRESSハンドメイド部とデロンギ・ジャパンのコラボイベントを開催! 今回は、コーヒーを自宅で美味しく飲むための「おうちカフェ」専用カップを手びねりで制作。約1カ月かかる焼き上がりに期待が膨らみ、出来上がったお手製カップで飲むデロンギ表参道店の美味しいコーヒーは格別でした。
今回のイベントでは、うづまこ陶芸教室にて、陶芸家の野崎真次郎さんから美味しくコーヒーを楽しめるカップ作りのコツをレクチャーしてもらいました。偶然にも野崎さんはデロンギ愛用者。日頃からコーヒーを嗜んでいるからこそ、指導内容も分かりやすく的確です。
■コーヒーの美味しさを追求する4つのポイント
カップの制作は、よく陶芸でイメージされる「ろくろ」ではなく、「手びねり」という手法を用いました。手びねりは、ろくろに比べると土の水分量も少なく、その日のうちにカップの取っ手をつけることが出来るのが特徴。また、形を自由に成形することができるため、自分の理想に近い形のカップを作れます。
コーヒーをより美味しく飲むために、野崎さんから4つのポイントを教えていただきました。
①カップの唇をつける部分を少し薄くして、反らせることで飲みやすさがアップします
②どんな形でも取っ手のバランスが重要。飲む人の手の大きさに合うよう、よく観察しましょう
③カップは重すぎず、軽すぎず、適度にコーヒーの重みを感じられる程度に。焼き上がりでは、焼く前の大きさから1割程度縮むので、注意が必要です
④コーヒーの香りを楽しみたい方は、ふちをすぼませることで、香りを閉じ込めることができます
■叩いて、伸ばして、切って、付けて。手びねりカップの作り方
まずは、土を叩き、伸ばしやすい形に成形し、叩いて空気も抜きます。その後、5mmの厚さの細長い板で、平らにした土を挟み、延べ棒で平たくしていきます。
土を5mmの厚さまで平たくしたら、筒型の型を使うか、円錐状の型を使ってカップの形を決定します。このとき、筒型であれば、カップはマグカップのような形に、円錐状のものを使用すれば、ティーカップのような形にすることができます。後者の方が成形の際に土を削る作業があり、難易度が高いように感じました。
筒型の型を使用して成形したカップには、底をつけていきます。取っ手をつける際は焼く過程で取れてしまうことを防ぐため、歯ブラシ等で取っ手と本体の接合部分を複雑な形にし、取り付けます。その後、思い思いに表面に模様を入れ、形を決定します。
最後に、細かい表面をならしたり、口が触れる部分の成形の調整を行うと整形は完成! 焼き上げのため、釉薬を黒と透明の2種類から選びました。黒はシックに仕上がり、透明は模様や文字などがしっかり出ます。
次回の5月12日(土)に、デロンギ表参道店で焼き上がったカップを受け取り、挽きたてのコーヒーを楽しみます。
■陶芸体験は頭を空っぽにできる、粋な体験
大人になってから、何かに夢中になって物を作ったり、教わって物を作ったりなかなかしないもの。日々の喧騒から離れて、物づくりの時間をとってみませんか? きっと時間を忘れて物事に没頭できるはず。
実際に陶芸体験をしたかったメンバーからは、「楽しかった!」や「時間を忘れてしまった」などの声が多数。子どものように無邪気でいられて、純粋に楽しめる体験は、心のデトックス効果もありそうです。
■最高のマイカップで、コーヒーを愉しむひとときを
約1カ月も経つと、カップが焼き上がります。焼き上がり前のサイズより、幾分か小さくなり、ちょうど良いサイズに出来上がりました。釉薬も透明(白に見えるもの)は土の色がダイレクトに伝わり、黒は模様がカップに味のある陰影を与えています。
バリスタからコーヒーについても勉強。カップは厚さによって、舌へ液体が流れる場所が変わるので味も変わるそう。今回は、うづまこ陶芸教室の野崎先生指導のもと、コーヒーを美味しく飲めるように、少し厚手にしたため、舌の中央にコーヒーが流れ、広がっていく味わいを愉しむコーヒーにベストな形になっています。
いざ、デロンギ表参道店でコーヒーを試飲すると……。
「美味しい!」とたくさんの声が聞こえてきました。マシンで作るコーヒーは、簡単ながらもお店レベルのコーヒーが味わえて、まさに「おうちカフェ」にはもってこい。愛情を持って作ったカップで飲む、至福の時間に思わず笑みがこぼれます。
人それぞれ至福の時間がある中で、コーヒーは、味、香り、空間、音楽など、こだわればこだわるほど、深みにはまりそう。日常にひととき、こんな時間は必要だな、と改めて思わせてくれたイベントでした。
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