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肌に負担をかけず、メイクを落とし切る「正しいクレンジング」をおさらい

『DRESS』2月特集「ほしいのは“前向き“肌」。年齢を重ねるにつれて、肌の悩みが変わってくるなか、乾燥をなんとかしたい……と感じる方も少なくありません。今回はメイクをする人に欠かせない「クレンジング」を見直します。大人の素肌を美しく保つ、正しいクレンジングとは。

肌に負担をかけず、メイクを落とし切る「正しいクレンジング」をおさらい

美しい肌を保つには、与えるケアだけでなく、落とすケアも大切です。特に、肌の状態を左右するのがクレンジング。肌に合った方法で行わなければ、乾燥や角栓の発生などトラブルにつながることも。今回は、皮膚科医の赤池智子先生に「正しいクレンジング」について教えていただきました。

メイクを落とし切れていないと感じたら、クレンジングを見直そう

クレンジングで大切なのは、まずは汚れをきちんと落とすこと。そして、洗顔後の正しい保湿だといいます。

「私たちの肌は乾燥すると、皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されます。洗浄力の強いクレンジングは肌が必要とする皮脂まで落としてしまい、乾燥を招くことも少なくありません。

ですが、メイクが落ちていないと、そもそもその後の化粧水などのケアをしても肌に浸透せず、残っているメイクが毛穴を塞ぎ、ニキビやその他の肌トラブルの元になってしまいます。メイクはしっかりと落とし、その上で乾燥によって皮脂が過剰に分泌されないように水分を与え、バランスを保ちましょう」(赤池先生、以下同)

洗浄力の高いクレンジングといえば、オイルクレンジング。汚れは落ちやすい一方、乾燥してつっぱるのが気になる方も多いでしょう。そこで洗浄力の低いミルクタイプやクリームタイプを使ってみると、今度は汚れが落ち切らず、肌にメイクが残ってしまうケースもあるようです。

洗顔後に小鼻の周りなど汚れが落ちにくい場所や毛穴にまだファンデーションが残っていることも。今一度、洗顔後の自分の肌を観察してみてください。

「皮脂を落としすぎるクレンジングはよくないけれど、落とし切れないのはもっとよくありません。クリームクレンジングを使ってみたことがありますが、私にはメイクが落ち切らない感覚がありました。今はオイルクレンジングを使っています」

きちんと落とした上で、化粧水などを十分に肌に入れ込む保湿ケアをしたいですね。

ダブル洗顔はいる? いらない?

クレンジングでメイクを落としたあとに、洗顔料で顔を洗うダブル洗顔をする方もいれば、クレンジングのみ、洗顔料のみで終了する方もいるようです。賛否両論あるけれど、一体どちらが正しい……?

ダブル洗顔の必要性について赤池先生に伺ったところ、「どちらかだけでも落とし切れているなら問題ありません。落とし切れていなかったり、トラブルがあったりする場合はダブル洗顔をおすすめします」とのこと。

スキンケアにはごしごし擦るなど、「絶対に避けてほしいケア」はありますが、「100%正解のケア」がなく、人によってベストなやり方は異なります。自分の肌に問題がなければその方法を続けてよいそうです。ただし、トラブルがあるようなら、これまでの自己流ケアが本当に正しいのか、見つめ直してみてください。

メイク汚れを浮かせれば、肌への負担は軽減できる

クレンジングのポイントとなるのが、肌になじませる前のひと手間。いきなり肌にクレンジングをのせてくるくるとなじませると、摩擦による負担がかかるそうです。

「一番いいのは、スチーマーで蒸気を顔に当てること。クレンジング前に肌に水分をたっぷり与えてメイクを浮かせてから、クレンジングを肌にのせてくるくるとなじませましょう。メイクを落とす際にかかる摩擦の負担が軽減されますよ」

時短テクニックで無理なく続けられるお手入れを

スチーマーがない場合にメイクを浮かせるには、ホットタオルを使ってもよいのだとか。清潔なタオルを水で濡らして軽く絞り、電子レンジで30秒〜1分程度加熱。

やけどしないように軽く冷ましてから顔にのせます。こうして1〜2分スチーム効果を与えるだけでも負担が抑えられるようです。さらに、ほっとできるリラックス効果もあるのでおすすめです。

「多忙なDRESS世代の女性にとって、毎日お手入れを続けるのは大変なもの。無理なくできる正しいケアを続けることが大切です」

疲れている日は、湯船に浸かりながら湯気をスチーマー代わりにするのもOK。これなら残業の日や育児中のママでも、気軽にできるのではないでしょうか。

アイメイクはポイントメイクリムーバーの使用を

アイメイクはポイントメイクリムーバーの使用を推奨しているという赤池先生。涙や汗でにじみにくくするために落ちにくいアイテムが多いことから、専用のポイントメイクリムーバーで落としてからクレンジングを行うほうがよいそうです。

「目の周りの皮膚は、非常に薄いです。擦ることで炎症が起きてしまうと、色素沈着の原因にもなります。擦る必要がないようにポイントメイクリムーバーを使い、擦らずやさしく落としてあげてくださいね」

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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