私らしく生きるために必要なのは「美意識」を鍛えるトレーニング
https://p-dress.jp/articles/4623美意識、鍛えていますか? 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』を読んで気づいたのは、私らしさを出すためにも、仕事とのより良い向き合い方にも、美意識が欠かせないということでした。
「哲学」と聞くと、「人生論」というイメージがあると思いますが、SNSもアンチエイジングも格差社会も哲学だ、と言われたら、だいぶ印象が変わりませんか? 実は案外私たちの身近にある哲学。自分自身の生活や生き方に、哲学を取り入れるヒントになる本をご紹介します。
仕事でもなんでもなく、完全に趣味ですが、最近、哲学関係の本をよく読んでいます。
昔は哲学なんてまったく興味がなく、何が面白いのかわからない、くらいに思っていました。
しかし、以前こちらのコラムでご紹介した書籍『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』の中で、哲学を学ぶ意味合いは、哲学者が主張した内容よりも、その主張を生み出すに至った気づきと思考の過程や、哲学者自身の世界や社会への向き合い方や姿勢を学びとる点にある、と書かれているのを読んでから、考え方が変わりました。
たしかに、そういう視点で読むのは面白そう、と。
とはいうものの、難しい本から入ってはすぐに挫折するだろうと思い、わりととっつきやすい内容で、日常生活でも活かせそうなものから読み進めています。
私らしく生きるために必要なのは「美意識」を鍛えるトレーニング
https://p-dress.jp/articles/4623美意識、鍛えていますか? 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』を読んで気づいたのは、私らしさを出すためにも、仕事とのより良い向き合い方にも、美意識が欠かせないということでした。
「そもそも、哲学って何?」という疑問を冒頭で解消してくれるのが、『いま世界の哲学者が考えていること』という本。
哲学と聞いて、日本人が思い浮かべるのは「人生論」だと思いますが、今の哲学者が考えていることは、
自分の生きている時代(「われわれは何者か」)を捉えるために、哲学者は現在へと到る歴史を問い直し、そこからどのような未来が到来するかを展望するのです。
(22ページより引用)
というように、一般的な哲学のイメージとは違っています。
したがって、この本も人生論ではなく、SNSやマイナンバー制度、人工知能などを取り上げて、IT革命は人類に何をもたらすのかという問いや、再生医療によって永遠の命は手に入るのか、というようなバイオテクノロジーの話や、フィンテック、格差社会、宗教対立、環境問題など、私たちがイメージする哲学とはだいぶ異なる内容が書かれています。
哲学なんて自分には関係ないものだとばかり思っていましたが、実際の哲学というのは、思ったよりも自分の生活に関わってくるものだと、よくわかる1冊です。
もっとも、哲学入門編としてはやはり難しい部分もあるので、全部読もうとするよりは、自分の興味のある項目から読んでみることをおすすめします。
打って変わって、この『哲学者が伝えたい人生に役立つ30の言葉 和の哲学編』は、すごくわかりやすい内容で、なおかつ、先の『いま世界の哲学者が考えていること』とはまた違った意味で、哲学のイメージがガラリと変わる本です。
イメージが変わるというよりも、タイトルに哲学と書かれていなければ、これが哲学本であるということにも、たぶん気づかないと思います。
哲学というよりも、美しく穏やかに生きるための考え方、心の持ち方について書かれている本、といった方がしっくりくる内容です。
30の言葉をピックアップして、その言葉に潜んでいる哲学を紹介しています。たとえば、「粋に振る舞う」という言葉なら、
過去の物事に執着するのは野暮。さっと身を引くことで、前向きに生きていける。
「間をとる」なら、
距離的にも時間的にも相手と間をとることで、人間関係の息苦しさから解放される。
など、仕事や人間関係で悩んだときなどに、心が楽になるような考え方が書かれています。
ひとつの言葉につき、2~3分もあれば読めるボリュームなので、非常に読みやすいです。
また、私たちにとってすごく身近な「和」の哲学なので、「この言葉にはこういう意味が含まれていたんだ」「こういう考え方もあるんだ」と、すとんと腑に落ちる感覚もあります。
いわゆる難解そうな哲学、ではない本を読んでみた結果、今度はいわゆる哲学本も読んでみようかという気になった方は、次はどの哲学者の本を読むか、こんな本で選んでみるのはいかがでしょうか?
『キャラクターでわかる 哲学者コレクション』。
表紙に驚かされますが、誰がどんな経歴で、どんな思想を持っていたのか、さらには私生活についてまで、コンパクトに、かつ特に興味がそそられそうな部分がうまくまとめられています。
ちなみに、この本を読んだ後に、『いま世界の哲学者が考えていること』を読むと、出てきた哲学者の名前から「あのイケメン哲学男子か」と、パッと頭に浮かぶようになるので、ビジュアル化するってすごいなと、哲学と直接関係ない部分でも感心せざるを得ません。
哲学は学校でも習うことがない学問ですが、想像以上に私たちの生活と密接に関わっているもの。
SNSのいいね!や拡散も、アンチエイジング美容も、会社の上司や部下との関係も全部哲学だったのか! とわかると、ちょっと興味が湧いてきませんか?
大人の教養のひとつとして、自分の興味のあるテーマから、哲学をちょっとかじってみてはいかがでしょう。