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あたためすぎると身体に悪い!

すぎたるは及ばざるが如し。夏場の「あたためすぎ」は健康に良くありません。それは妊婦さんも同様です。適切な体温調節を心がけましょう。

あたためすぎると身体に悪い!

今年も日本列島が猛暑に襲われております。
子供の頃は30度を超えて「今日は真夏日」と言っていたのに、体温のような気温が当たり前の時代が来るなんて、地球は大丈夫なんでしょうか……。

地球レベルの心配はもちろんのこと、こう暑いと自分の体調も気になりますよね。
毎年の報道で熱中症と言う病名が人口に膾炙しましたが、熱中症は体温が調節しきれなくなる病気です。

いくら水分や塩分を摂っていても汗で体温を調節しきれなければ熱中症になります。
「水を飲んでるから大丈夫」などと誤解しないでくださいね。

また、紫外線対策のために長袖に手袋、首にはUVショールというような方もみかけますが(しかも黒)、熱がこもってしまいますので体温調節がしにくいです。あんまりにも暑い日は、UVカットクリームと日傘を信用して身体を覆いすぎない方が身のためだと思います。

そんな中でもたけのこみたいに着込んでいる妊婦さんがたくさんいますね。

腹巻きにレッグウォーマー、5本指ソックス。「暑くないですか?」というと「すごく暑いんですけど、冷やしちゃいけないと思って」「素足じゃだめだって助産師さんに言われたので」と「冷え」を恐れている方がほとんど。

結論から言うと胎児は汗をかいて体温を調節することができませんから、のぼせてしまう方がよくありません。

極度に冷やすとお腹を下したり体調を崩したりはしますが、赤ちゃんに影響はありません。室内と屋外で温度調節が出来るような服装をするといいでしょう。

中には5本指ソックスを5枚も10枚も履いてあたためればあたためるほど良いと思っている人、あたためれば妊娠出来ると思っている人も珍しくないみたいですが、残念ながら事実ではありません。

人間は恒温動物なので手足が冷えても骨盤の中の温度は変わりませんよということは以前書いた通りなのですが、あたためすぎると悪影響なのでは? というお話が出てきました。

体温のような猛暑でも十分に身体に悪そうですが、それよりも高い室温で行うホットヨガなどのスポーツが「温活」「妊活」として少し前から人気を読んでいます。

しかし、そのインストラクターをしている方と仕事でお話する機会があったのですが、週に何コマもインストラクターとしてそういったスポーツをされている女性たちは体調を壊したり月経が不順になったりしてコマ数を減らす方が多いそうです。

これはその方からの伝聞にすぎませんが、高温で湿度の高い部屋で指導しながら運動をすれば心臓や肺に負担がかかることは十分に予想されます。

ポーズを取れてもヨガ本来の呼吸は難しいと思われますし、あまり頻繁に行うと身体に過剰な負担がかかるでしょう。

人間は恒温動物で、身体機能に適した体温に保たれています。猛暑の夏にのぼせるほどあたためても、子宮や卵巣はおろか、身体はよろこばないので、快適だと思う温度管理をしてくださいね。

何でも冷えのせいにしていませんか?

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日本の夏って寒いですよね。長袖スーツに靴下と靴を履いたおじさんたちが汗だくにならないように、建物に入ればエアコンがガンガン効いている。多くの女性を悩ませる「冷え性」、いろいろな不調の原因と言われています。しかし「冷え」というものに科学的根拠はありません。根拠のない「○○は冷えが原因」説には惑わされないようにしましょう。

間違いだらけの妊活習慣

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妊活とは、いつかお母さんになるために今出来ること。妊活という言葉が流行っていますが、間違った情報が多く出回っています。やるからには正しい知識のもと、効果的な妊活をしたいですよね。今回は妊活について取り上げます。

身体を冷やす食べ物は食べない方がいいの?

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外来でよく質問されることの一つに「身体を冷やす食べ物を食べても大丈夫ですか?」というものがあります。アイスクリームやかき氷のことではなく、「トマトやナスなどの夏野菜は身体を冷やすと聞いたのですが」「南国の食べ物は身体を冷やすと聞いたのですが、妊娠中に食べない方がいいというのは本当ですか?」という質問です。

宋 美玄

産婦人科女医・性科学者。現役産婦人科医として、都内の病院で診療に従事すると同時に、セックスや女性の性、妊娠などに付いて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行っている。

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