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別れた元カレが憎い…忘れたいのに気持ちが消えないのはなぜ? 2/2


■傷つけるなら自分も苦しむことになる

今回相談を送ってくれた彼女は、自分の感情をコントロールしながら彼と付き合ってきました。甘えたいときに素直に側に行くことも、声が聞きたいときに電話することも、「追いかける側」になっている自分を実感するのが嫌で我慢していました。そのストレスが、別れてつながりが断たれたことで行き場をなくし、今ごろ吹き出している状態です。

彼女が望むのは、元カレが苦しむこと。元カレといるときより幸せそうな自分を見せつけることで、悔しがったり寂しがったりする姿を目にすること。それが叶えば、彼女は彼も苦しんだ事実に満足できると思うのですね。

自分だけが嫌な思いをするのはおかしい。嫌な思いをさせた側にも罰が下るべき。こんな言葉で自分を正当化しながら、相手を傷つけることをよしとします。

ですがこれも、元カレがまだ自分に対して関心を持っていることが条件です。別れてから3カ月経ってもうとっくに忘れているとしたら、ほかの男性と楽しそうに過ごす彼女を見ても、何とも思わないでしょう。

そして、そんな自分を知ってもらうためには、やはり彼女のほうから関わる機会を作らないといけないのです。彼を傷つけたい、苦しめたいと思うとき、自分もまた、嫌な行動を取ることになります。

■「嫌な自分」は彼女自身が生んだもの

これが未練なら、話はもっと簡単です。要は、まだ元カレのことが好きだけどその気持ちを認めたくないから、憎むことで存在を遠ざけようとしている。

もしそうなら、あえてそんな嫌な行動でも、実際にすることができます。わざわざ彼の前でほかの男性と仲良くして、存在をアピールすることで彼の気を引こうとするでしょう。そして彼の反応を見ながら、次の行動を考えるようになります。

でも、彼女は彼と会いたいとは思っていません。
思っていないから、いつまでも苦しみばかりが募ってどうにもならないのですね。それは未練ではなく、ただ元カレに自分の感情の責任を取ってほしいという一方的な思い。

「嫌な自分」は、彼女自身が生んだもの。

付き合っているときに、彼女が自分の気持ちに素直になれていたら、不満を溜めずにぶつかっていられたら、別れたあとに顔を出すことはありませんでした。

確かに、彼の振る舞いにも彼女を寂しくさせる原因があります。でも、それを放置したのも彼女です。恋愛経験が少ないとわかっていたのなら、不器用なのも、性欲を上手く扱えないのも、そのときに話し合う姿勢があれば、彼ももっと変わったかもしれません。

恋愛はいつだって自己責任、関係を続けることを選んだのは彼女です。「嫌な自分」を昇華させてあげるには、徹底的に罵詈雑言を吐くことが唯一の方法。

筆者のおすすめは、「紙にすべて書き出す」やり方です。やってみるとわかるのですが、憎しみをあえて言葉にするのはとても気が重い作業で、その代わり文字にすることで感情がそちらに移り、少しずつ心が落ち着いてきます。誰に見せるものでもなし、わだかまりはすべて書いてしまいましょう。

誰かに話す場合は、必ず信頼できる人を選んでください。友人でも家族でも、しっかり受け止めてもらえることが大切です。

罵る言葉はいつまでも続きません。ネガティブな感情を吐き出すのはエネルギーを使います。吐き続けていれば、いつか底が見えてきます。これ以上憎んでも仕方ないんだと思う瞬間がくれば、言葉は止まります。

そのころには、「嫌な自分」はそのとき彼に言いたかったことを全部吐ききってスッキリしているでしょう。そうしてやっと、元カレを本当に忘れることができるのです。

■自分の感情の責任は自分にある

別れた元恋人を恨んだり憎んだりする気持ちは、誰にでもあります。それは止められるものではなく、彼女のように無意識に心を縛り付ける鎖のようなもの。好きだったからこそ、苦しんだ自分が残っていると、いつまでも満たされることを望んでしまいます。

ですが、それは相手の責任ではありません。自分の感情は自分でしか解決できないのです。

そのときに言いたかった言葉を全部吐ききってしまうことで、苦しんだ自分を認めてあげましょう。それができて初めて、彼を過去にできるといえます。

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※この記事は2017年11月7日に公開されたものです

ひろた かおり

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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