夫婦喧嘩でイライラすることが増えたら、脳の違いを意識してみる
「パパがお休みの日は、育児から開放される」と、お休みを楽しみに待っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。でも、いざお休みの日になると、パパはスマホを片手にずっとゲーム。その姿に、ママはイライラ。ふとした瞬間に我慢していたイライラが爆発し、せっかくのお休みに夫婦喧嘩……なんてことはありませんか?
■夫への苛立ち
子どもが生まれて間もないころは、育児を手伝ってくれていた夫も、生後6カ月ごろから徐々に手を引いていく感じがしました。
今となっては、仕事で疲れているなか6カ月もの間、手伝ってくれたことに感謝しなければいけないと思えますが、当時はそんなふうには思えませんでした。
手伝ってくれなくなったことに対して、不満がつのり夫に対してイライラが募ります。ストレートに「なんで手伝ってくれないの?」という不満は口にはしませんが、些細なことでつっかかっていた気がします。
夫へのイライラを抑えきれず、家を出て近くのカフェに走ったこともあり、ひとりになった方が楽になれるのではないかと思ったことさえありました。
■「0歳~2歳」の離婚率が高い
そんなとき、子どもが0歳のころの離婚率が高いという話を聞きました。
厚生労働省が行う「全国母子世帯等調査(平成23年度)」では、ひとり親世帯になったときの末子の年齢階級で一番多いのが「0~2歳」で、34.2%といういデータがありました。
年齢が上がるにつれ、その割合も減っていきます。
もちろん、それぞれの家庭ごとの理由があると思うので、すべてが子育てに関係しているかはわかりませんが、子どもが生まれることによって、夫婦の関係は変わってくるのだろうなと実感した出来事です。0歳~2歳の育児は、夫婦関係をも壊してしまうほど、大変なものなのかもしれないと思うようになりました。
■男性と女性の脳の違い
ふたりの頃はこんなに喧嘩をしたことがなかったのに、どうして今ではすぐ喧嘩になってしまうのだろう? と、夫婦で話をすることもありました。ですが、解決方法は見つからず、ふたりの間からは笑顔が消えていました。
・仲良くしたいけどできない
そんな愚痴を吐き出していたら、育児の先輩にとある本を紹介してもらいました。
『ベストパートナーになるために』男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた
この本を読んで「女性と男性の考え方は、こうも違うものなのか」と心底驚いたほど、とても興味深い内容です。
例えば、私がちょっと合わないママ友の話を夫にしたとします。
こちらとしては、話を聞いてくれるだけで十分なときもありますよね。それなのに、話の途中で「その場合はこうしたら?」などと解決策を提示されたり、最終的には自分の言動や行動が問題だと責められたりすることはありませんか?
「それは正論かもしれないけど、今はそういうことを話したいわけじゃない」と、気がつけば不穏な空気が……。
これも、男性と女性の脳の違いから起こることです。
女性は「問題の解決策」より「同情」を求めるそうですが、男性は、まずその問題の解決策を考えます。このように、日常生活にあてはまることも多いので、夫婦で読むことをおすすめします。
もちろん「この本を読んだら夫婦喧嘩がなくなりました」とまではいきませんが、以前より少しだけ心に余裕が持てるようになりますよ。
■子どもでもあてはまる男女の脳の違い
話は少しそれますが、男性と女性の考え方の違いは、大人に限ったことではありません。子どもでも、男の子と女の子では考え方の違いがあります。
これは、妊娠中に産婦人科医の友人が紹介してくれた本です。
『「しあわせ脳」に育てよう!子どもを伸ばす4つのルール』
年齢ごとの脳の成長に対して、親がどうしてあげるといいかが書かれている本です。
3歳までは、子どものペースと母親の気持ちの安定を最優先とし、自然体に過ごすことがよいそう。また、泣くこともストレス解消になるので、泣いたときにあやしすぎるのはよくないと書かれています。
赤ちゃんが泣きやまず、途方にくれることがありますよね。
これを読むと「ストレス解消しているのね。気が済むまで、泣いていいよ」という気持ちになれます。
著者の黒川さんの息子さんの成長についても描かれていますので、男の子を持つママには特におすすめの本です。
4~7歳の男の子は、大人の男性との時間を確保してあげるといいのだそう。男性は女性の数倍の空間認識能力があり、男性脳にしかわからない手順の美学があるからだそうです。
■夫婦喧嘩でイライラすることが増えたら、脳の違いを意識する
夫婦になると、お互いが仲良くしていく「努力」が必要となります。
両親が仲良くしていることは、子どもにとっても嬉しいものです。
子育ても大変ですが、お互いに夫婦のことも少し考える時間を見つけられたらいいですね。