上司からのパワハラ、どう対処すれば？【大人のお悩み相談室 #３】by サツキメイ

DRESS公式占い「愛を引き寄せる星占い」でもおなじみ、占い師・サツキメイさんによる連載「大人のお悩み相談室」第３回。生き方や働き方、恋愛、結婚etc.迷える女性たちの相談にのっていただきます。お悩みを丁寧に受け止め、寄り添いながら回答してくれる、DRESS世代の占い師・サツキメイさんへのご相談、お待ちしています。

お悩み#３「上司からのパワハラがしんどい。学生時代のいじめ経験を思い出すほど……」

対人関係で悩んでいます。学生時代は女子にいじめられやすいタイプでした。それが関係あるのか、社会人になったら、上司からパワハラされるようになりました。

同じようなミスをしても他の人は叱られず、私だとなぜかとても叱られます。同僚も助けてくれず、見て見ぬふりです。いじめが嫌でずっと服装もメイクも地味にして、周りにも気を使いおとなしくしているのに、それもいけないのでしょうか。

正直、転職も考えていますが、次の場所でも同じようなことが起こるのでは？　と思うと思い切れません。またそこまでひどい状態ではないため、「録音をして訴える」ような方法も、自分が消耗してしまうので避けたいです。

いじめられやすいタイプと、もう少し気軽にできそうな解決法があれば教えてください。

（26歳　会社員　マカロン）

サツキメイさんの回答「大前提として、もちろん『いじめる側が悪い』というのを忘れないで」

マカロンさん、こんにちは。周りを刺激しないようにしているのに、人から攻撃されてしまうなんて、どれだけお辛いかと思います。

まず、マカロンさんが悪いわけではないので、どうぞ気を落とさないでくださいね。パワハラやいじめは、当たり前ですが、悪いのはそれをする側です。まず、そのことを念頭に置いてください。

ストレスフルな相手は、安全な八つ当たり先を探しています

パワハラやいじめは、基本的に「八つ当たり」であることがほとんどです。する側に、ストレスや不満が溜まっているとか、何かしらの事情がある。

つまり、ストレスのぶつけ先を探しているという状態です。けれど、強そうな相手ではやり返されるリスクがある。そのため、弱そうな人、女性、子供などがやはり狙われやすくなります。

中でも、「おとなしそうに見える」「やり返してこないタイプ」が、一番ターゲットにされやすいです。なぜなら、してくる側は、八つ当たりをしてすっきりしたいので、やり返されては意味がないからです。

世間で、いわゆるクレーマーが攻撃する先が、若い女性店員であったり、コールセンターの方であったりするのと、似た心理だと思います。「やり返されない」のがわかっているから、そこが八つ当たり先になるわけです。

マカロンさんの場合も、地味目におとなしくしている、また周囲に気を使っているのが、「やり返してこなそう」と思われる要因になっているのかもしれません。

見た目、言い方、態度、少しの意識で変わる可能性も

そして解決策ですが、「揉めずに、自分側でできる」、あまり難しくない方法をいくつかご紹介しますね。以下は、わたしが過去に仕事でパワハラ的な行為に遭い、悩んだ後に取り入れてみた方法です。

まず、メイクやファッションは、きちんと＋さわやかな雰囲気が出るよう、変えてみましょう。人は、ある程度見た目印象で、相手がこういうキャラではないか、と判断するので、見た目印象を変えるのは、かなりいい作戦です。

わたしは一時期感じの悪い宅配業者さんに悩んでいたことがあったのですが、後に、それは「すっぴんで受け取っていたからだ」と気づいたことがありました。
たまたま、出かける直前でメイクやファッションをきちんとしているときに応対したら、相手の態度が全然違ったんです。
仕事上でも試したら、相手の態度が変わったので、見た目印象を変えるのはとても有効だと実感したエピソードです。

ヘアサロンを変えてみたり、思い切ってボブにしたり、まとめ髪の練習をしたりするのもいいと思いますし、もし制服のない職場であれば、明るいグレーのジャケットなど、爽やかかつ、きちんとしたアイテムを選ぶようにするのもいいと思います。

オフィス向きの明るい色は、自分の気分も、周囲の気分も変えてくれます。メイクも、似合う範囲でオフィス向けに「きちんと」したほうが、相手が敬意を払ってくれます。

そして次は、接客業の方から教わったのですが「落ち着いた声ではっきりと対応する」ことです。その方は、クレーマーに悩んだ時期に覚えた、と言っていました。

八つ当たりをしたい人は、相手が弱々しいと強く出てくるのですが、この「はっきり落ち着いた声」を出す相手だと、攻撃しにくいようです。わたしも試してみたところ、強く出てこられることが減りました。
マカロンさんであれば、例えば会社でハキハキと「はい、わかりました！」「申し訳ありません！」と言うだけでも有効だと思います。

顔色をうかがいすぎなくても大丈夫。あまりにも辛いなら逃げて

また、いじめ経験がある方は、周囲にとても気を使う、優しい方が多いです。それは本来はとてもいいことなのですが、「気を使う人」＝「弱気」と判断する人も、かなりいます。

そのため、過剰な気遣いを少しやめてみましょう。こっちから相手の顔色をうかがわない。不機嫌なときも隠さない。遠慮をやめると、「あれ？」と思い、中には「言い過ぎたかな」と気にする人も出てくると思います。

これらは、今の環境でそうしてみても、環境を変えた後にそう心がけてみても、どちらでもOKです。とにかく、「今辛いなら無理はしない」ようにしてくださいね。もちろん、逃げても構いません。心身を守ることを、第一優先にしてください。

弱そうな人が狙われるというのは、本当にひどい話だといつも思いますが、しかし残念ながら、弱そうな人をストレスのはけ口にする人も、一定数います。なので、ぜひ「今よりも強そうに見える」工夫をして、ご自分を守ってくださいね。

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