筋トレでバストアップは難しい。でも「垂れバスト」予防には◎
筋トレに「バストアップ効果」はあるのでしょうか。トレーニングジムでバストを鍛えている女性を見かけます。でも、バストアップというより、バストの下垂を防ぎ、美バストを維持する効果を期待できるのが筋トレ。今回はバストトレーニングの目的と効率的なトレーニング方法、注意点をお伝えします。
■筋トレでバストアップはできない!?
バストアップを願ってスポーツジムのマシンで筋トレに励む女性も少なくはありません。そもそも筋トレでAカップがCカップにはなれるのでしょうか? 筋トレとバストアップの関係性を考えてみましょう。
女性のバストの9割が脂肪で構成されているため、胸を鍛えることで筋肉に厚みが出ることはあってもバストのふわふわした脂肪がボリュームUPするわけではありません。「サイズUPをしたい」という目的においては、筋トレは不向きと感じます。
しかし、胸筋はバストの土台となる筋肉。バストを支える胸筋を鍛えることで、重力に負けず、バストの下垂を防ぎ、ツンと上向きの形の良い美胸を目指したい、という目的であるならおすすめです。
筋肉は酸素、栄養、血液を運ぶ役目も担っています。筋肉の質を良くすることで、きれいなバストの維持にもつながります。
そのためには正しいトレーニングを行うことが大切です。
■姿勢と呼吸を意識する
バストアップを目的に筋トレをして、腕や肩が筋肉質になった経験がある方はいませんか? 筋肥大を目的に太くたくましい体になりたいのか、引き締まっているけど柔らかさもある、しなやかな女性らしいラインへ整えたいのかで、トレーニングの方法や効かせ方は変わってきます。
例えば、スポーツジムにある代表的なマシンのひとつで、美バストを作るのに効果的な「チェストプレス」。
こちらのトレーニングマシンを使用するとき、特に気をつけてほしいのが姿勢。必死になるあまりに姿勢が崩れたままの動作では、グリップを握る手に力が入り、腕や肩が鍛えられてしまうことも。
また、いきなりウエイトを上げてがむしゃらにマシンを使っても、鍛えたい部分とは違うところにアプローチしてしまったり、場合によっては体を痛めてしまう原因にもなります。最初から大きな負荷をかけるのではなく、ウエイトは少しずつ上げていきましょう。
トレーニングを行う際は、どこに効かせたいのか意識するのが、とても大切です。
このとき、動きに合わせて呼吸も意識しましょう。筋肉の収縮時に息を吐いて、筋肉の伸展時に息を吸うのがポイント。
初心者の方はつい呼吸を止めてしまいがちですが、呼吸を丁寧に深く行うことで酸素が巡り、より多くのエネルギーが作り出されるので、さらにトレーニングの効果を高めることができます。
また、呼吸には緊張を緩和する効果もあるため、深い呼吸をすることで、質の良い筋肉へと整っていきます。
■筋トレでバストアップはできないけれど、「垂れ」を防ぎ美バスト維持には◎
トレーニングでバストのサイズを大きくするのは難しいですが、筋トレで胸の筋肉を鍛えることで、バストの下垂を防いで、重力に負けないハリのある、きれいなバストを維持する効果が期待できます。
すべてのトレーニングに共通して言えることですが、がんばりすぎて脂肪を燃やしてしまうあまり、バストのサイズダウンにつながってしまうこともあります。そのため、やりすぎは禁物。
また、自己流になるとどうしてもフォームが崩れてしまったり、無理をしてしまったりしがちなので、プロのトレーナーをつけるのが一番効率的でおすすめです。
大人女性に必要なのは、若々しく活き活きと魅せる美しいボディライン。バストの高さで見た目年齢も印象までも変わります。姿勢を正し、呼吸を整え、きれいな筋肉を付けることで、バストだけでなく姿勢も整い体も快適になりますよ!
自分に合った方法、無理のない回数、間隔でトレーニングに励んでください。