結婚生活は「長い会話」だからこそ【成功する結婚#2】

結婚生活は「長い会話」だからこそ【成功する結婚#2】

人間関係をうまくやっていたくために必要なコミュニケーション能力。結婚前のカップルが受けるプレマリッジ・セミナーでも、非常に重要なトピックです。コミュニケーションの重要性をパートナーと共有し、トラブルになりやすい「火種」をあらかじめ知っておくことで、新婚カップルにありがちな口論を避けることができます。


こちらの記事でもご紹介したように、夫と私は結婚前に米軍基地で、結婚準備講座ともいえるプレマリッジ・セミナーを受けました。

そこで、ファシリテーターが「結婚生活を成功させるためには何が必要か」と問いかけました。

小さな不満が少しずつたまる結婚生活

「信頼関係」「家事を分担すること」「相手を尊重すること」などの意見が挙がる中、「もっと具体的に!」と促すファシリテーター。

それに対して、男性の参加者が「トイレを使用し終わったら、シートを下げておくこと」と答え、一斉に笑いが起こるという場面がありました。

笑いながらも、心のどこかで「いや、でもそういう小さいことの積み重ねで、ボタンを掛け違う場合もあるんだろうなぁ」と思っていました。

結婚生活は「日常」ですから、日々の不満が少しずつ、塵のようにたまっていった結果、何かのきっかけで爆発してしまうこともあるでしょう。

一緒に住み始めて明らかになるパートナーの生活スタイル

同棲や結婚を機に、カップルが初めて一緒に住み始めると、別々の家に帰っていたときには見えなかった相手の部分が明らかになります。

食事の仕方、お風呂の入り方、寝る前の習慣など……。

こうした細かな生活スタイルの違いだけでなく、休日はどのようにして時間を過ごすのか、どのようなときに不機嫌になるのかなど、長い時間をともにして初めてわかることがあります。

誤解があることを前提としたほうがよい

先日読んだある本に、こんなことが書かれていました。

とにかく結婚生活をしている二人は、誤解だらけで何も分かっていないという認識が結婚生活を成功させる最も重要な基礎である

相手のことを知っているようでいて、実は本質的なことはよく知らないのだ、という指摘に続き、「妻が寂しいときにする態度を不機嫌と受け取る夫もいる」とも書かれています。

妻が不機嫌なのは、自分を責めているからだと思い込んだ夫は、「家族のために一生懸命働いているのに」という怒りの気持ちが沸き上がります。

夫がその気持ちを妻にぶつけると、妻は「あなたは何もわかっていない」とさらに寂しさを募らせ、事態はより悪化してしまうという構図です。

自分が「知っている」と思っている前提そのものを、まず疑った方がよいということなのでしょう。

話さなければわからない

私も夫と先日結婚15周年を迎えましたが、夫に対し「こんなに長い間一緒にいるのに、まだ私という人間がわからないの?」と思ってしまうこともあります。でも、同じように、夫も同じようなことを思っているかもしれません。

自分の気持ちを完全にはわかってもらえていない、という前提に立ってどうするか? ということになりますが、相手に理解してもらうことが大事なトピックであれば、いろいろな工夫をしながらコミュニケーションを試みるしかないのではと思います。

結婚当初から、お互いについて「あれ? これってどうなんだろう」と思うことがあっても、「まあいいか」で流してしまうことは多々あります。そうした積み重ねで互いに干渉しなくなり、家庭内別居の状態になり、離婚に至った……というご夫婦もいました。

小さくても、細かくても、自分にとって大事なことだったら話し合おうとすべきなのです。そうでないと、「相手にわかってもらうこと」の重要度が自分の中でもだんだんと下がってきてしまい、ついには「一緒にいてもいなくてもかまわない人」になってしまいます。

結婚生活は長い会話である

「結婚生活は長い会話である」と言ったのは、ドイツの哲学者ニーチェでした。

そのあとに、「結婚生活では他のことはすべて変化していくが、一緒の時間の大部分は会話に属する」と続きます。

言葉によるものだけがコミュニケーションではありません。ですが、お互いのことを深く理解しようとしたり、家庭生活を運営する上で複雑なことを話し合ったりするときには、やはり言葉が必要です。

一般的に男性のほうが自分の感情を言葉にすることが苦手ですが、「気持ちを伝え合う」ことを通して初めて、共同生活の質が向上していくのです。

人によっては、それは基本的なことだと思われるかもしれません。とはいえ、「何か気になることがあったら、まず口に出して言おう」ということを確認することは、コミュニケーションの第一歩だと思います。素敵な結婚生活を送るためにも、実践してみてくださいね。

この記事のライター

カップル&ファミリーコーチ。好きな人と結婚して、結婚した人を好きでいる方法を日夜研究中。著書「国際結婚一年生」(主婦の友社)、訳書「異性の心を上手に透視する方法」(プレジデント社)。東大卒、モントレー大学大学院卒、国連勤務を...

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