女性の政治家を増やしたい、という思いが一番にある【佐藤あつこ】

女性の政治家を増やしたい、という思いが一番にある【佐藤あつこ】

女性政治家の佐藤あつこさんの連載がスタート。民間企業での勤務を経て専業主婦となり、政治家へと転身した佐藤さん。働く女性、母親、妻と、いくつもの顔を持つ佐藤さんならではの視点で、政治・社会問題について、わかりやすく綴っていただきます。


月に1回「DRESS」で連載を持つことになりました佐藤あつこと申します。

職業は政治家(地方議員)、主婦、そして母親です。初回なので少し自己紹介をさせてください。

私は、多くの読者と同じ働く母親です。ただちょっとだけ、リスクを先取しチャレンジをしました。

新卒で就職し、13年間の出版社勤務の後、夫の転職のため、専業主婦となりました。

子どもは3歳であっさりと保育園の待機児童になりましたし、小学校ではクラスの不登校問題にも直面しましたし、今年は中学の「お受験」も経験しました。

■母親は政治家に向いている

母親にとって、欠かせないのがママ友。私にとって、ママ友は良き友で相談相手ですが、私を戒めてくれる怖い存在でもあります。まるで私の行いが映し出される鏡であるかのように…….。

ママ友は子ども同士の関係性が影響しやすく、うわさ話や意見の食い違いがよく起こります。ですからいつでも自分の子どもも含めた学校や保育園・幼稚園全体にとって良いことを考え、共に行動するブレない姿勢が大切です。

無理に合わせる必要はないですが、お互いの違いを知りながら、同じ方向を向いて行動することも大事。

ママ友同士の関係性はまさに政治家に通じます(ただし、決して人の悪口を言うママ友には近寄ってはいけません。それを貫いて初めて、良い仲間ができますから)。

さて、そんな私がなぜ政治の道を志したのか?

■専業主婦が政治家を志すまで

今から8年ほど前でしょうか。

当時はデフレに株価下落、円高など、閉塞感が充満していて、編集者時代に貯金代わりに買った株は半分以下になっていました。

専業主婦だった私は、「この閉塞感、子どもの将来のために何とかしなくては」という思いがあったのだと思います。

月2回の政治塾に通いながら、子どもが小学5年生の時に、ついに地方統一選挙に立候補することとなりました。

もちろん地盤も看板もカバンもありません。

そんな状況で力になってくれたのは、家族とママ友でした。

地元の皆さんは「佐藤あつこってどこの誰?」状態でしたし、家族と数人のお友達以外は、誰からも相手にされない日々が続きました。

今思うと、あの頃は「母親こそが政治の世界に入っていくべき」という信念と、「絶対に当選する」という根拠のない自信だけが私を支えていたと思います。

私の所属する自民党は、地元で55年体制以来たったふたり目の女性議員でしたので、ものすごく珍しがられました。

■女性政治家を増やしたい

当選以来、丸2年が経ちました。
その中で第一に願うのは、女性で政治の道を志す仲間がほしい、ということ。
理由は女性の政治家が少数派であるからです。

日本は女性の政界進出が著しく低く、衆議院においては7.9%(平成24年12月現在)。政府が定める「2020年30%目標」には遠く及びません。

まだまだ1年生議員として勉強の最中ですが、過去の私のように世の中で働く女性に「政治家」の日常をお伝えしたい。

そして、できることなら、世の女性たちが政治家となって、活躍してほしい。
そんな気持ちでこの連載に取り組んでいきたいと思っています。

■先頭に立つために忘れたくないこと

政治の話はもちろん、ワークライフバランス、ママ友の悩み……etc. それらはすべて、皆さんと共有できる問題であると思います。女性政治家という仕事は、社会で働く女性であることに基本的に変わりがないのです。

ただ、政治家の仕事は、「法律」や「条例」といった法治を通じて、犯罪を抑制したり、安定を維持したり、時には変革を促したりすることです。

その目的は、この国の、そして世界の安定や統合を保障すること。

ですが、政治家自身がひとりの力で社会を変えるなんて到底できるものではありません。日本は独裁国家ではないですから、総理大臣であろうとも不可能です。では、どうしたら良いのか?

私は、女性の視点で人々の意見をよく聞き、今ある問題点と、社会の動向をみながら、周りの人々と問題点を共有し、一緒に同じ方向に向かって行動することで、待機児童問題や学力格差の問題に取り組んでいます。

よく人々の先頭に立つことが求められますが、同時に現場の問題点をよく知り、先頭に立ちながらも、常に現場にい続け、隅々まで目を配るようにしています。

仲間だと思っていた人から叩かれることもありますし、励ましてもらうこともあります。
私自身も、お役に立てる方がいれば、同時にお役に立てない方がいます。

何かをするということは同時に何かを諦めるということでもある。
このことは先頭に立つ人が常に知っておくべきことだと思います。

いろいろなことを書きたいとは思いますが、私がそうであったように、女性はライフステージによってまったく別のキャリアにチャレンジすることができると思います。

そんな人々を応援したいと心から思います。

この記事のライター

地方議員であり、子育てママとして日々奮闘中。地元である東京都中央区では、自民党において戦後55年体制からたった2人目の女性議員(子育てママとしては唯一)である。 2017年は地方議員として活動しながら、子どもの「お受験...

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