1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ファッション
  3. おしゃれな人は引き算上手。オリヴィア・パレルモに学ぶマイナスコーデ術

おしゃれな人は引き算上手。オリヴィア・パレルモに学ぶマイナスコーデ術

おしゃれな人の代表格、オリヴィア・パレルモの私服ファッションは、女性たちから注目を集めています。Instagramも大人気のオリヴィア・パレルモ。彼女のファッションから、おしゃれな人になるカギを紐解きます。

おしゃれな人は引き算上手。オリヴィア・パレルモに学ぶマイナスコーデ術

みなさんはどんなスタイルがお好きですか? ファッションを通じて、どんな雰囲気になりたいですか? そう聞かれても、なかなか言葉では表現できないもの。

「なんとなく好き」「おしゃれだなと思うのは、いつも同じ人のファッションだった」なんてことはありませんか?

もしかすると、その「なんとなく好き」にこそ、きちんとした答えが隠されているかもしれません。今回はわたしが考える「おしゃれな人」について書きたいと思います。

■おしゃれな人といえば、オリヴィア・パレルモを思い浮かべる

わたしはソーシャライトとして著名な、オリヴィア・パレルモのファッションが好き(彼女のファンの方は多いのではないでしょうか)。

上品でカジュアル。カジュアルでエレガント。シンプルでスタイリッシュ。

簡単に言えば、こんなキーワードがぴったりなのですが、オリヴィア・パレルモに惹かれる理由はきちんとあるのです。

■オリヴィア・パレルモは「マイナス上手」でとびきりおしゃれな人

おしゃれな人はデニムで「甘さをマイナス」している

オフショルダーの甘さを、デニムでマイナスして、おしゃれのバランスをとっているオリヴィア・パレルモのファッション。

デニムもピタピタのスキニーでボリュームをマイナスして、トップスのボリュームをうまい具合に引き出しているおしゃれな人。

さて、体型もオリヴィア・パレルモとは程遠い158cmのわたしが、(恐縮ですが開き直って……)
オフショルダーの「甘さ」をスキニーデニムでマイナスしたいときは、こんな感じでコーディネートします。

オフショルダーでデコルテも大胆に。そして、Ameri VINTAGE(アメリビンテージ)のスキニーデニムでパンツのシルエットをすっきりさせ、「マイナス」しました。

CHANEL流トッピングで、ツィードシューズにミニバッグ。デニムで「甘さ」をマイナスしているので、シューズとバッグは思いっきり好きな色を楽しみます。

おしゃれな人はニュアンスカラーで「目立つ色」をマイナスしている

オリヴィア・パレルモの配色は「アイボリーのようなベージュ」「優しいホワイト」「グレー&シルバーメタリック」。

とくにメリハリのある色を1色も取り入れずに、全体的にニュアンスカラーだけで仕上げている。

ここに「目立つ色」を。たとえばグリーン、イエロー、ピンクを差し色にしても良いところ。

2016年は「ニュアンスカラーのグラデーション」がトレンドコーディネートの一つでした。あえて、「目立つ色」をマイナスして「ニュアンスカラー」でおしゃれを楽しんでいるおしゃれな人。

(またまた恐縮ですが……)

ベージュのニットを持ち合わせていなかったので、UNIQLO Uのメンズニットでニュアンスコーデをしてみました。

イヤリングとバングル、CHANELのシューズはベージュ。ニット、パンツはホワイトに。クラッチバッグはシルバーメタリック。

わたしも好きな「ミルクティーカラー」のニュアンスコーデの完成です。

「目立つ色」をマイナスすることで、優しい雰囲気をとことんおしゃれに楽しめますよ。

おしゃれな人は無地のシンプル白シャツで「柄物」をマイナスしている

きっとこの日、オリヴィア・パレルモは「赤い素敵なサンダルを履きたいわ」。そんな気分でコーディネートを決めたのではないか、と私は予想します。

なぜなら、このコーディネートを見て、「赤い靴を履きたい!」と誰もが憧れそうですよね。私だけでしょうか?

こんなに素敵な赤いシューズが目立つのは、真っ白な無地のシャツで「柄物」をマイナスしているから!

まさに、ナチュラルでシンプルなコーディネートに赤い色を楽しんで「大人かわいい」おしゃれな人。

実はこのコーディネートは私が一番と言っていいほど、大好きなコーディネート。

Frank&Eileen(フランクアンドアイリーン)のホワイトシャツにZARAのデニム。柄物は「マイナス」して、あえてシンプルなホワイトシャツを大人っぽく。

そこに、FABIO RUSCONI(ファビオ ルスコーニ)のグリーンのシューズをポイントに(赤色のシューズは今後じっくり探します)。

下のオリヴィア・パレルモは、何をマイナスしていると思いますか?

柄のシャツに、柄のスカート、柄のベルト、スタッズのバッグ。すべて柄物の日のコーディネート。

これぞ最強のおしゃれテクニックですよね。というのも、ごちゃごちゃしそうなのに、きちんとまとまっているように見えませんか?

「柄プラス柄プラス柄プラス」の、プラスだらけのこのコーディネート。どこで何をマイナスしているのかわかりますか?

アクセサリーもマイナスして、色も3色にまとめています。そう! 色使いをごちゃごちゃさせない
「3色まで」にきちんとマイナスしています。

ペティキュアだってブラックカラー! ブラック、ホワイト、レッドの3色だけなんです。

これぞ最強の「マイナス上手」。おしゃれな人は潔く「マイナス」しています。

鏡の前で「マイナス」しながら、前よりもっとおしゃれな人に。

木村 えりな

パーソナルコーディネーター®。1978年生まれ。CHANELのファッションブティックにてファッションアドバイザーとして勤務。2児の母。現在はパーソナルコーディネーター®として起業家女性のスタイリングやおしゃれをもっと自由に楽...

関連記事

Latest Article