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雰囲気美人への道は長所を伸ばすことから【野宮真貴さんインタビュー #2】

野宮真貴さんが、書籍『赤い口紅があればいい--いつでもいちばん美人に見えるテクニック』を発売。本書の発売を記念し、野宮さんをインタビューさせていただきました。記念日には旦那さんや息子さんとおしゃれをして出かける、など気軽にできる「雰囲気美人」になるためのアイデアをご紹介いただきました。

雰囲気美人への道は長所を伸ばすことから【野宮真貴さんインタビュー #2】

野宮真貴さんといえば、大人のおしゃれアイコンの代表格。9月に出版した『赤い口紅があればいい--いつでもいちばん美人に見えるテクニック』(幻冬舎刊)には、35年の歌手生活から導き出した、効率的に美人になる方法が満載です。

今回野宮さんに独占インタビューの機会をいただき、編集長・池田園子が“野宮真貴流・雰囲気美人”になる秘訣を伺いました。前編「すべての女性は美人になれる」に続き、後編では雰囲気美人になる方法をお届けします。

■「鏡を見なければ始まらない」けれど……

――自分自身を客観的に見つめるのは、実はけっこう難しいことだと思います。

そうですね。見ているつもりで、案外見えてない。本に「鏡を見ないと始まらない」と書きましたが、鏡の前に立っている自分というのは、すでに「作っている」自分なんです。私もそうですが、本当の素顔は自分では見えていなかったりします。

ですから「普段の自分を知るために、各部屋に鏡をおいてチラ見して」日常の自分を見つめるようにするといいですね。機嫌が悪いときに「あれ……私、こんな怖い表情しちゃってるの(笑)?」と自分で気づくこと。

それでも、自分で自分を客観視するには限界があるので、やはり率直にアドバイスしてくれる友達を持ったり、プロフェッショナル、たとえばヘアスタイリストさんなどに頼ったりするのもいいと思います。

――信頼できるプロと出会いたいです。ただ、客観的な視点に加え、自己肯定感も必要になってくるのかな、とも思います。

そうですね、今あるものを最大限生かす、という考え方は大切だと思います。無理をしすぎないで。みなさん、極端なダイエットをして肉体改造とか、かんばりすぎる人が多いですね。自分でハードルを高くしているというか。たとえば、肉体改造をするのは大変だし、裸になったら年相応でもいいか、と思うくらいでいいんです。

服やメイクだけでもいくらでも素敵に見せられるし、体のラインも下着で微調整できます。本書にも書きましたが、「ほどほどがうまくいく」んですよね。無理なダイエットの目標を立てて、それができなくて敗北感を味わうのではなくて、いつも「ほどほどがうまくいく」んです。そうするうちに、自分の人生がもっと愛おしくなるはずです。

■美人の雰囲気は自分でつくれる

――本書では「雰囲気美人」に関する項にボリュームが割かれていますが、誰でもなろうと思えば、雰囲気美人になれますか?

なれますよ! 顔立ちが整っているのが真の美人だとしたら、自分のコンプレックスと折り合いをつけたり、自分のチャームポイントを知ってうまく演出したり、キレイな声やていねいな話し方を意識したり……自分の良いところを伸ばしていけば、自然と雰囲気美人になれます。

また「キレイでいたいという気持ち」を持っておくのも大事なことです。どんな女性でも年齢を重ねて変わっていきます。それは誰しも平等です。評判のいい美容院に行ってみたり、信頼できるヘアスタイリストさんに任せてみたり……チャレンジする気持ちが持続して、うまくいくと自信を持てるようになります。

仕事や家庭が忙しい40代は、時間や心に余裕がなくなって、そんな気持ちを忘れてしまうことがあるかもしれません。そこで私がおすすめするのが、非日常的な機会やシチュエーションをもうけることです。お友達とコンサートに行ったり、夫婦や家族で記念日におしゃれをして食事に行ったり。私も誕生日や結婚記念日は家族でおしゃれして出かけます。

音楽関連イベントも若いうちは行っていたとしても、仕事が忙しくなると徐々に足が遠のいてしまうようですね。私もライブをおこなうビルボードライブ東京みたいなところは、キャリアの長いアーティストや往年のミュージシャンが来日します。音楽はその人の思い出とあるものだから、ときに行ってみてください。リフレッシュや若返り効果が得られると思いますよ。

■個性はいつだって、自分の外側ではなく内側にある

――知性や教養もキレイを構成する要素になりますか?

若い頃は少しくらい常識がなくても許されるかもしれませんが、ある程度年齢がいっているのに常識はずれだとダメージが大きいと思います。ですから、ある程度の教養は身につけておいたほうがいいでしょうね。

本書に書いた知性や教養というのは、持っている知識や情報の量が多いとか、そういったことではありません。知らないことはあってもいいんです。むしろ、何歳になろうと知らないことはあってあたりまえですし、恥ずかしいことでもない。「それはなんですか?」と素直に聞ける自分であればいいんです。

知性は知識量というよりは、偏見を持たない、平等・公正な視点で考えられる、客観的でいられる、自分なりの意見や考えを持っている、といったものだと私は思います。たとえば、おしゃれというジャンルでいうと、その場に合う装いができるのが知性なのかな、と。

――本書では、雰囲気美人になるにあたり「個性」の重要性も説かれていました。自分の個性ってなんだろう……といまいちわからない人は、どうすれば個性を見つけられますか?

その方が続けているもの、熱中できるものがあれば、それが個性になるのではないでしょうか。個性は自分の外側ではなく、内側にあるものですから。

私の場合だと、個性=歌ですね。人前で歌う職業の人は少ないですから、ユニークに思われやすいですが、そんな特別なものじゃないと思っています。自分が継続しているものを探すと、案外すぐに見つかるのではないかと思います。

野宮真貴さん
「ピチカート・ファイヴ」3代目ヴォーカリストとして、90年代に一斉を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。 2010 年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を取得。現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中。ニュー・アルバム『男と女~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。』好評発売中。

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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