1. DRESS [ドレス]トップ
  2. 美容/健康
  3. うつ病かと思ったら、副腎疲労症候群だった。

うつ病かと思ったら、副腎疲労症候群だった。

Share

副腎疲労症候群(ふくじんひろうしょうこうぐん)をご存知ですか? 朝起きると人生が灰色に感じられた……。ホルモン治療の夢のような効果が消えた後は、崖から転げ落ちるような感覚があった。これはうつ病? ようやくたどりついたのは副腎疲労症候群という聞きなれない病。DRESS世代の女性にとって、他人ごとではないかもしれません。

うつ病かと思ったら、副腎疲労症候群だった。

■人生が灰色に感じる……もしかして私、うつ病なの?

父と別れをした斎場から、姉が入院する山の上の病院が見えた。
そのとき姉は癌がすでに脳に転移していて、意識が朦朧としていた。
「近い将来、姉ともお別れするのか」。信じがたい現実とあの光景は、一生忘れないと思う。

父と姉が亡くなった恐怖から素人考えでホルモン治療を始めた私だったが、夢のような効果はたった1年。補充量を増やしてもプロゲステロン(女性ホルモン)の数値が上がらず、閉経告知までされてしまった。
そして、ホルモン治療が効かなくなると同時に眠れない、疲れやすくて気力が出ない、人生が灰色に感じるという状態に陥った。


あれ? これはもしかして……うつ病かな?


不安になりつつも、なぜか妙な自信があった。「自分は精神疾患じゃない」という自信。
たしかに辛い出来事だったが、死と別れをきちんと消化できていたからだと思う。


では、この状態はなんだろう?


必死で調べるうちに、副腎疲労症候群という病名に行きついた。
症状はほぼピッタリ、なりやすいタイプも一致している気がする。もしかして、これだろうか……?

■副腎疲労症候群とは? レベル3と診断された

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)は難しい名前でなかなか覚えられないが、1990年代、米国のジェームズ・L・ウィルソン医師によって提唱された概念。

副腎は腎臓の上にある、ピラミッド型の臓器で、ストレスを打ち消すホルモンを分泌しています。

副腎が疲れてくると、このホルモンが出にくくなり、ストレスに対抗できなくなり、疲労やうつ症状が出てきます。

これを副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)といいます。

宮澤医院 副腎疲労症候群外来HPより引用

下記の項目は副腎疲労を自己診断するのに使用するもの。簡単なのでぜひ試してみていただけたらと思う。


[check]うつ病や適応障害と診断されている
[check]朝起きられない
[check]立ちくらみがする
[check]何をしても楽しくない
[check]月経前症候群が強くなった
[check]物忘れがひどくなった
[check]忍耐ができなくなった
[check]花粉症、アレルギーがひどい
[check]とにかくつかれやすい
[check]毎日をやっとの思いで過ごしている

チェックが3つ以上当てはまる方は副腎疲労症候群の可能性があります。

宮澤医院 副腎疲労症候群外来HPより引用

私の場合はなんと、10項目中9項目も当てはまるという結果に!

徹底的に根本原因を究明するため、有名な宮澤医院を予約し、ストレスに対抗するためのホルモン量を唾液で検査してもらった。

すると、唾液検査の結果も副腎疲労の典型で、それも4段階のうち、レベル3という深刻度。

大切な家族を亡くした空虚感、何もできなかった申し訳なさ……長期間のストレスで私の副腎は悲鳴をあげていた。やはり副腎疲労だったのだ。

■国内外でまだ認知度の低い副腎疲労

大した能力もないのに、他人の評価を気にしながら生きてきた私。
宮澤賢史先生に聞くと、私のように生真面目で頑張り屋タイプが副腎疲労症候群になりやすいとか。

WHO(世界保健機関)がこの疾患の概念を認めたのは最近で、医学的に認められた病気ではないそうだ。そして日本では副腎疲労を知る医師は20%以下、もちろん健康保険は使えないので自費診療になってしまう。
だから、否定する医師がいるのは至極当然で、自分が悩まされなければ興味さえもたなかっただろうなと思う。

宮澤先生はご自身が副腎疲労を発症したことから勉強と臨床を重ね、治療を広めることに尽力なさっている。セミナーは医師や医療関係者であふれていて、活発な意見交換が行われているそうだ。

宮澤先生の治療は、腸内環境を整える食事療法と最小限のサプリから始まる。薬は基本、使わない。
ストイックな糖質制限は副腎疲労には向かないと指摘され、和食中心の食生活を送るようになった。

消化器官を休めるファスティングも私にとっては効果が大きく、体調もメンタル状態も格段に改善!
宮澤先生がおっしゃる通り、腸を整えることが副腎疲労の改善にかなり影響するんだなと実感した。

■1番にならなくてもいい、と思えるようになった

最大の謎は、補充量を増やしても消えてしまったプロゲステロン(女性ホルモン)の行方。

なんとプロゲステロンはストレスに対抗するホルモンを作る材料にされていた!
どうやら副腎疲労ではよくあることのようで、理由を教えていただき、ようやく納得ができた。

それ以来ホルモンに大きな関心をもち、自分の体を理解したくて必死で学んだものの、医療関係者ではない私にはやはり限界がある。医師に歯科医、日本で副腎疲労の理解と治療法を広めようとしている方たちには心から感謝している。

いま現在、無理さえしなければ大きな症状は出ない。少しずつだが、コントロールできるようになったように思う。

副腎疲労になってよかったこと。1番じゃなく2番3番の居心地のよさに気づいたこと。
頑張らなきゃという息苦しさから解放され、今は「ビリじゃなければいいんじゃない?」とさえ思う。居心地のいい場所を教えてくれた働き者の副腎、本当にありがとう、

責任ある仕事を任され、家族の複雑な悩みを抱えるDRESS世代のあなた。
もし当てはまる項目がいくつかあったなら、食事と腸内環境を見直すことから始めてみませんか?

監修:宮澤医院

Share

石原 奈々

客室乗務員から美容の世界へ!肌の再生医療から化粧品まで年間300万円以上を投資する美容マニア。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article