41歳女性がたった２カ月で結婚を叶えた理由

40代女性の婚活は本当に難しい。「同い年か２～３歳上の男性と結婚したい。本音を言えば年下でも良い」。そう思って婚活を始めるけれど、数日で「こんなに年上の人から申し込みが来るの？　そして、自分が会いたいと思った人からは断られ続けるの？」という現実を目の当たりにして、ガッカリすることもあるのではないでしょうか？

私も40代女性が入会面談に来られたときは、「厳しいことがあるかもしれないけれど、一喜一憂せず淡々と動いてみましょう」と伝えて、一緒に頑張っていこうと覚悟を決めます。

そんな中、今年５月に入会してくださった由香さん（41歳、仮名）は、お見合いからたった17日で真剣交際に進んだ彼と７月末に成婚。婚活期間はわずか２カ月。

一般的に不利と言われる「大人婚活」でも、こんなに早く、こんなに順調に、そして、こんなに好きな人と出会って結婚することができるケースもあります。

そこには、「大人の女性」だからこそ……というポイントがあったのです。今回のコラムが大人のあなたの希望に繋がればうれしいです。

■「時間に余裕がない。だから結婚相談所にした」41歳未婚女性

由香さんから電話があったのは、５月初旬。

「ホームページを見て電話をしています。無料カウンセリングのページが閉鎖されているようなので、思い切ってかけました」と明るい声が聞こえてきました。

弊社はきめ細かいサポートをするため、入会人数を制限しています。５月はちょうど止めているところでした。それでも電話をかけてきてくださったので、翌週お会いすることになりました。

弊社前で待っていた由香さん。「なんて姿勢が良い、綺麗な女性……」それが第一印象でした。

大手化粧品メーカーの美容部員として長年勤務している接客のプロ。地元の関西で店舗を任されるほどの優秀さが認められ、２年前に東京に引き抜かれてきたキャリアの持ち主です。20代、30代は仕事が楽しくて仕方がなかったといいます。

「お付き合いをした人もいるけれど、結婚より仕事。相手にも結婚を意識させるような態度はとってきませんでした」

そう話す由香さんが、「結婚したい」と初めて思ったのは、今年４月末。従妹の結婚式に出席したとき。

「親戚一同が集まったんです。そうしたら、皆がとても幸せそうな顔をしていて。母もうれしそうでした。結婚って、こんなに周りをハッピーにするんだ……って。『自分も結婚できたらいいな、こういう幸せもあるんだな』と初めて思いました」

これが婚活を始める動機でした。
思い立ったら行動が早い由香さん。ネットで「婚活」を調べまくったそうです。

婚活アプリ、婚活パーティー……いろいろな手段がある中で、「無駄な時間は省きたい。年齢的に余裕がない。アプリは既婚者も混じっていそうだし、パーティーは若い子が有利に決まってる」。

そう判断して、結婚相談所での婚活に決めたといいます。

■昼夜１日２回のお見合いをこなして

活動当初、由香さんの相手への希望は「なるべく年齢の近い人。友達のような夫婦でいたい。関西出身なので、ノリの良さも大事。大らかでデリカシーのある人がいい」。

他の会員さんと同様、お相手に対する具体的なイメージはなく、ふんわりとした理想を語るに留まりました。

由香さんは、“シフト勤務で土日が休日ではない”という難しさもあったので、「長期戦も覚悟してください」とアドバイスしたのを覚えています。

婚活では、お見合いやデートの９割が土日に設定されるため、月に２～３日あるという土日休みはすべて婚活に使う勢いで……ともお願いしました。

同年代を希望していた由香さんにお見合いを申し込んできた男性は、合計123名。平均年齢は47歳。一番年上の男性は62歳でした。

「やっぱり、年の近い人とは会えませんね。男性は若い女性が好きなんですね。聞いてはいたけれど、本当だった」

少し落ち込みを見せましたが、お見合いが成立した男性５名と会うことに。昼と夜、１日に２回のお見合いも積極的にこなしました。

この５名の中に、運命の男性、直哉さん（49歳、仮名）がいたのです。希望とは少し年齢が離れていたけれど、決して上から目線で対応してくることがない、とても陽気で、どんなに辛いことも明るい解釈に変えてくれる尊敬できる男性。

「人として魅力的だと思いました。基本的な感覚がよく似ています。私のことをよく見ていて、『あれ？　いま何か不安に思ったんじゃない？』と聞いてくれます。不安を解消するだけでなく、これからのことを提案して安心させてくれるんです」

初デートから毎晩電話で話し、勤務後のわずかな時間でもデートを重ねてお互いを理解することに集中したふたりでした。

お見合いからたった17日で「真剣交際」へ。そして、出会いから２カ月後にプロポーズというスピード婚活になりました。

■出会いから２カ月後に成婚。スピード婚活の秘訣は？

そんな由香さんの大人婚活。どんなことに気をつけて取り組んだのでしょうか？

Q．活動中、何をして、何をしないことを心がけましたか？

A．とにかくアドバイザーに相談するようにしました。「こんなことも聞くの？」としつこく思われるかもしれないけれど、自分勝手に動くより経験豊富な人に聞いた方が良いと思いました。回答があるので自信をもって次に進めるし、迷いがなくなる。効率的だと思います。

それから、デートをしたら逐一報告しました。アドバイザーに自分の動きを知ってもらえば、問題があったときすぐに動いてくれると思ったから。

Q．婚活に「妥協」は必要だと思いますか？

A．必要だと思う。ネガティブな意味ではなく、どんなことがあっても、たとえば自分が希望していた人からお申し込みが来なくても、「これもアリかな」と一度は受け入れることも大事かな。自分の希望以外は絶対に受け付けない、というのは視野が狭くなって婚活が難しくなると思う。

Q．短期間で婚活を終わらせるためには何が必要だと思いますか？

A．「柔軟さ」「止まらず動き続ける」「流れに乗る」の３つ。

「柔軟さ」は、自分の思い込みに捕らわれず、頑固にならないこと。「止まらず動き続ける」は、頭で考え込まないで、ある程度直感に従うこと。「流れに乗る」は、良い流れが来ているならば素直に乗ってしまうこと。次にいつそれが来るかはわからないのだから。

Q．結婚後の不安はありますか？

A．不安は今のところありません。彼が「毎日君が笑ってくれるように、頑張るから」と言ってくれたので、その気持ちがうれしいです。

■「この人と一緒にいると、幸せにしてくれるし、私も幸せにしてあげたい」

こんなに短期間で大切な結婚を決めることができたのは、彼と一緒にいると「幸せにしてくれる、幸せにしてあげたい」という気持ちが強くなったからだといいます。

何でも直球で話してくれる彼が「精神的、仕事的、年齢的に、１日でも早く結婚したいと思っている」と正直に言ってくれたとき、「私が幸せにしてあげる」と即答した由香さん。

「元々は、『幸せにしてあげる』なんて恥ずかしくて言えない性格だったのに、彼があまりに真っすぐで素直なので自分も変われました」と嬉しそうに語る由香さんは、２カ月前、弊社を訪れたときよりずっと美しく、自信に満ち溢れていました。

冒頭で書いたように、40代の大人婚活は時間がかかったり、挫折しそうになったりすることが多いものです。

でも、今回ご紹介した由香さんがたった17日で運命の男性を見極めることができたのは、「これまでに培ってきた確かな経験があった」「自分の立ち位置を冷静に判断することができた」「自分に合う男性を瞬時に判断することができる基準を持っていた」という、大人女性ならではの強みを最大限活かした婚活ができたからだと思います。

私も、大人婚活のサポートにますますの自信がつきました！

おふたりが末永く幸せであることを願いつつ、今婚活中の皆様も素敵なパートナーと巡り合ってゴールインされることを祈っています。

Text／忽那里美

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