生理痛だけじゃない、生理のしんどさをわかってほしい。

生理の症状は一人ひとり違って、個人差が大きいです。だから、あの人の生理が自分の生理と同じだとは思わないで。同性からの「生理くらいで……」という思いは、相手を予想以上に苦しめることもあります。「生理はみんな違うものだから」と知ってほしい――たまるさんが綴ります。

※この記事は2019年７月31日に公開されたものです

みなさんこんにちは。今回のテーマは「生理」。女性だけの問題じゃない、女性男性両方に関係あるテーマを生理重重女子の私が、ひたすらしんどさを伝える回です！

男性はもちろん、「私の生理ってどんなもんだろう？」と思っている女性がこれを読んで、「これよりは軽いな」「私の方が重いな」「私と同じくらいだ！」とか、何かの参考にしてもらえて気が楽になる人がいたらいいなと思います。

■私イライラしてるなと思って、振り返るといる

私は今、機嫌が悪い。

自分の目の前で限定のチーズケーキが売り切れてしまったわけでもなく、影で「あいつ全然空気読まないよな」とイヤミを言われているのを偶然聞いてしまったわけでもなく、SNSで「近いうちに報告があります」っていう誰も待ってない匂わせ投稿をする女を見たわけでもない。

理由はひとつで、月に一度のあいつがそこまで迫っているから。そう、生理だ。なぜか本連載の締め切りは、本当にたまたまだけど生理周期前後に設定してしまうことが多く、実は毎回私はこのイライラを抱えながら執筆している。

（コラムの締め切りは自分で設定させてもらっているので、DRESSさんは何も悪くないです。私の生理周期のタイミングが悪いのです……DRESSさん、いつもすみません……）

生理はすごい。人をイライラさせて「あ、そういえばもうすぐ生理だわ」とわかるくらいイライラさせてくるのだから。とにかく怒りの沸点が低くなるし、普段なら絶対に気分が悪くならないようなことにも「は？」と思ってしまう。

体に時限爆弾を巻き付けられてしまった人質のような気持ちで「私から離れてー！」と心の奥底では思っているのだが、自分では制御不可能なのだ。

■不快でしかない生理中のこと

生理の周期は人によってさまざまだけど、私の場合は25日程度で比較的早い。生理期間が８日程度なので月の４分の１が生理期間だ。

それだけじゃない。PMS（生理前症候群）もひどく、生理の１週間前になるとこれになる。つまり、月の半分は生理の症状で何かしら不快な気分になっている。このPMSが厄介で、あの生理前にイライラするというのもPMSの症状のひとつで、これが本当につらい。

PMSがつらいのは人によって症状がいろいろで、自分でも症状がころころと変わることだ。私が実際に経験しているPMSの症状は、

■生理はみんな違うから

私個人の生理がどんなものか語ってみる。まず１日目に少しだけ血が出る。下着に少しついていることもあるし、下着にはつかずにトイレに行って拭いたときに気づくくらいの少量だけ出る。これを見て、いつも「……やつが来る！」と、アニメの主人公が敵の襲撃を察知したときのような気分になるんだけど、それはさておき。

それからしばらく何も出ない。丸２～３日音沙汰なしのときもある。その間は生理痛が来る前の気分の悪さと微妙な腹痛だけで本当に何もない。いつ来るのかわからないので、ナプキンは常に敷いておかないといけないし、出血がないのでタンポンは入れられないのが地味にしんどい。毎回このせいで３〜４枚ナプキンが無駄になるのもしんどい。

そして、初日の出血から４日後にやっとドバァーっと、ザ・生理みたいな量の出血が起きる。生理中は３日ほど、下半身から精気を吸い取られるような不快感に襲われながら血を垂れ流す。出血と一緒に、生理のつらい症状がオールスターで襲ってくる。

貧血にめまい、下腹部の鈍痛、下痢、頭痛、吐き気、もはや祭りである。出血から２日間は自分の中だけで生理フェスが開催され、３日目からは静まり返ったように症状がなくなる。あるのは出血の蒸れと、それによる痒みが多少あるくらい。そして、最初の出血から８日後に私の壮絶な生理は幕を閉じる。ちなみにこの後、約２週間後には次回の生理のPMSが始まる。地獄だ。

これが普通なのかわからないし、生理のリズムなんて人によっていろいろだから、私が特別つらいんだとも思っていない。生理が軽い人がうらやましい。生理周期が40日の人がうらやましい。だけど、軽い人や生理周期が長い人も生理の悩みはあるし、みんな生理について何かしらつらい思いをしている。

人と比べてもつらいのは軽減されるわけではないし、自分の生理と向き合うしかないのだ。