生理痛だけじゃない、生理のしんどさをわかってほしい。 2/2

■生理痛だけじゃない、生理でつらいこと

実際に生理の症状だけではなく、ほかにもつらいことはある。私が特につらいと思うのは、生理に対する認識が人によって違いすぎることだ。例えば、どうしても生理がつらい日に休暇を取りたくて上司に電話をするとき、「生理痛がひどいので本日休暇をいただきます」と最初からすんなり言える人はどのくらいいるのだろう。

私が以前勤めていた会社は、上司が男性で言いづらかった。わざわざ生理と告げる必要もないかと思い、「体調不良で休みます」と連絡すると、翌日出社時に「風邪？　大丈夫？」と声をかけられる。「いえ、生理痛です」とはなかなか言いにくいので、風邪のふりをしてやり過ごすことが何度かあった。これが女性の場合なら言いやすいかというと、そうでもなかったりする。

今の職場は、上司がアラフィフの女性で生理に苦しんだことのないタイプで「すみません、生理痛がひどくてお休みさせてください」と連絡すると、「重たい子は大変ね」と一応は気を使った返答をくれた。３週間後に、「すみません、生理痛ひどくて……」と出勤後に早退させてもらえるよう話をすると、「えっ!?　もう生理なの？　ほんとに生理？」と言われてしまった。

同性だから気持ちをわかってあげられる私……という上司のオナニーに付き合わされるだけで、結局理解なんて微塵もしてもらえない悲しい結果になった。

■生理には個人差があります【今日はこれだけでいいから知って！】

男性に生理のつらさをわかってもらいにくいのは、男性が自分の体で生理を経験しないぶん、ある意味で仕方がないことだとも思う。ただ、女性の中には自分の生理がみんなと同じ生理だと思い込んでいる人が少なからずいる。私はこれがとても厄介だと思っている。

「生理くらいで……」という同性からの気持ちは、相手を予想以上に苦しめることもある。女性にも自分の生理が皆一律同じだと思わないでほしい。男性の中にはもしかしたら、というかおそらく、生理中の女性を「めんどくさい」と思っている人は多いだろう。

私も自分の生理がめんどくさい。だけど、私自身がめんどくさい人と思われるのは違う。私が今までTwitterをやってきて一番バズったツイートが生理関連のものだったんだけど、「生理中にイライラして恋人に当たってしまったけど、恋人が取った行動が満点だった」という内容のツイートで、これが23万いいね！というものすごい反響をもらった。

が、コメント欄はかなりごった返していて、見ると「生理女はめんどくさい」「彼氏に対して当たるとかないわｗ」「生理のイライラを正当化してる女ウザすぎワロタ」など男性の率直な意見であったり、それに対する女性側の反論であったりで、220コメントもいただいてしまった。

これを見て、理解してもらえない苦しみや、こんな風に思われるなんて残念だなぁという気持ちはもちろんあったが、それよりも生理の話題でこんなにも意見が出るなんてすばらしいな！　と思った。

こうやって生理についてもっとオープンに話すことが増えたら、生理の苦しみも少しは軽減されるんじゃないかな～なんて思っている。

さて、まだまだ生理について話し足りないので、今回は前編・後編に分けての公開にさせてもらいました。

次回は、「もっとある！　生理の話（後編）」と「月経カップって知っていますか？」というお話です！　今回のコラムに合わせて、初めて月経カップを使ってみた話をお伝えしようと思います！

さっきから下腹部の様子がなにやら騒がしいので、きっとやつが来たんだと思う。今月もにぎやかなフェスになりそうです。