#4 ココナッツ 【低カロリーで栄養豊富!ウワサのスーパーフード大全】
低カロリーで栄養豊富! ウワサのスーパーフード大全 #4 ココナッツ
もはや聞いたことがない人はいないのではないか、というくらいある意味日常的なキーワードになりつつある「スーパーフード」。ひとつの食材から多様な栄養素を摂取できたり、特定の有効成分が並外れた多さで含まれる食品のことを指します。スーパーフードは、少量で効率的に優れた栄養素を摂り入れられるので、忙しいDRESSな女性こそ習慣化したいビューティーフード。ビタミン・ミネラル・アミノ酸が豊富で、抗酸化力や免疫力をも高めるという驚くべき可能性を秘めたスーパーフードに、どっぷりハマってみませんか?
ミランダ・カーも食べている! ということから、日本でも大ブームとなった「ココナッツオイル」。すでに食べている人もまだの人も、知っているようで知らない「ココナッツ」について、スーパーフードマイスター石松利佳子さんに教えていただきます。
ココナッツは、オイルやウォーターのほか、スイーツに使われるものなど形状がいろいろあります。それぞれどんな違いがありますか?
ー ココナッツ(ココヤシの実)は、部位によって加工が違います。ウォーターは、完熟していない硬いココナッツの中にある液体。ミルクは、完熟したココナッツの殻にある胚乳からできたミルク状の液体。オイルは、ココナッツミルクを発酵・分離させ水分と油分に分けてできた油。フレーク(ファイン・ロング)は、ココヤシの果肉を削って乾燥させたものです。
ココナッツフレーク
なるほど。それぞれのココナッツがもたらす体への良い働きを教えてください。
ー ウォーターは、非常に多くの電解質やミネラルが含まれています。カリウムを多く含むため、デトックス効果やむくみ解消、熱中症対策にもなります。ミルクは、中鎖脂肪酸を多く含み、乳化しているので吸収率も良く、オイルよりカロリーも低いのでダイエットにオススメ。1番絞りの方が、中鎖脂肪酸の量が多いんですよ。オイルは、体に蓄積せずすぐにエネルギーへ変換されることから別名「痩せるオイル」とも。フレークは、食物繊維やカリウム・マグネシウム・鉄などのミネラルを含有。特にミルクとオイルには、中鎖脂肪酸によって合成されるケトン体が老化を防止し、ラウリン酸が免疫力をアップさせるという特徴があります。
ココナッツミルク
それぞれのココナッツが買えるお店はどこでしょうか?
ー スーパー・ナチュラルハウス・成城石井や、Amazon・楽天などのネット通販で購入できます。ウォーターなら『ワイオラ』、ミルクなら『MERITO』、オイルとフレークは『ココウェル』がオススメ。オイルはメーカーによって中鎖脂肪酸の含有量が異なり、60%以上のものを選ぶのがポイントです。
ココナッツウォーター
ココナッツを摂り入れるうえで、注意点などはありますか?
ー ウォーターは非加熱がいいでしょう。ミルクは加熱もOKで、タイ料理やエスニック料 理などに向いています。オイルは熱や酸化に強い反面、25°C以下で固まるので冷たいドレ ッシングには不向き。ですが、その特性を生かしてチョコレートやレアチーズケーキなど冷やして固めるデザートに最適。フレークは、スムージーやヨーグルトに入れたり、お菓子作りに◎。
■ココナッツを使った簡単レシピ■ アボカドプリン
~材料(4人分)~
アボカド ……1個
レモン汁 ……小さじ1
ココナッツミルク ……200cc
水 ……150cc
アガベシロップ ……大さじ3
バニラエクストラクト ……小さじ1/2
粉寒天 ……小さじ1
~作り方~
1.アボカドの皮と種を取り、果肉とレモン汁・ココナッツミルクをミキサーにかけてピューレ状にする。
2.小鍋に1と残りの材料を入れ、中火にかける。粉寒天が煮溶けたら火を止める。
3.器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。
料理研究家 石松 利佳子
テレビ・ラジオの番組出演をはじめ、企業へのレシピ提供や商品開発なども手掛ける。
【受賞歴】クシマクロビオティックス・コンシェルジュアワード2013受賞
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text/hiroko sasaki