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待ち合わせは朝6時半、朝デートのすすめ 〜だって夜は忙しいから〜

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「夜、待ち合わせをして、お食事と会話を楽しむ」というテンプレートは、果たしてデートの最適解なのか? 26歳で離婚後、数々のデートを重ねてきた編集者・藤田華子さんが語る、もっとデートを楽しむための提案。連載第1回のテーマは、朝6時半(!)に待ち合わせる「朝デート」です。

待ち合わせは朝6時半、朝デートのすすめ 〜だって夜は忙しいから〜

26歳で、戸籍にバツが付いたころ。女として人としてすっかり自信喪失していた私に、友人たちがお膳立てしてくれたのは数々の出会いとデートでした。

最初は「もう一生恋愛できない~うわあああん(号泣)」と参加を拒んでいましたが、身を寄せていた親戚宅の叔母に「男の傷は男でしか癒えないのよ」と含蓄ある言葉を放たれ、一念発起して社交の場に繰り出すことに。

ひとりで生きてゆくための再就職が決まり、多いときは週に3~4日お食事へ行きました。
「話すのが楽しいなあ」と思ったら、もっとその人を知りたくなる。恋愛の第一歩は相手への”興味”なんですから、疲れない程度に、好奇心を大切にしていました。

かくしてデートに出かけ、だんだんと元気を取り戻していった私は、ふと疑問を抱くように。

「夜、待ち合わせをして、お食事と会話を楽しむ」というテンプレートは、果たしてデートの最適解なのか?

子どものころよく口にした「明日、何して遊ぶ~?」というワクワクを、デートにも応用できないか?

そんなことを考えながら、デートを重ねる中で得た気づきを綴りたいと思います。

もっとデートに多様性を。
皆さんのデートライフがもっと楽しくなりますように。

■平日、朝6時30分に上井草駅集合

私「明日、6時30分に上井草駅ね! 遅刻したらアイスおごりだよ~」
彼「目覚ましバッチリ。起きたら連絡するね」

こんなLINEを交わして、0時には床につきました。「朝デート」の前日です。

合コンで知り合った彼と意気投合して、すぐ食事に行く流れになったのですが、夜の予定が1カ月先までことごとく合わない。年頃の男女は、仕事に遊びに忙しいですからね。

ちょうどその時期『いつかティファニーで朝食を』という、朝ごはんにフォーカスした漫画が人気でした。実在する飲食店が物語に登場し、おいしい朝ごはんに癒やされ、活力をもらいながら、女性たちが前に進んでゆくお話です。

彼にその漫画を紹介したら、「じゃあ朝ごはん食べよう」と誘ってくれ、私たちは平日の朝6時30分に、西武新宿線・上井草駅という場所へ足を運ぶことになったのです。

■寝起き、無防備な心で交わすおしゃべり

私「起きた! 電車に乗ったよ~。6時半に上井草駅に着きます」
彼「俺もオンタイム。こんな早起きしたの久しぶりだわ」

なんとふたりとも、週の真ん中、水曜日に5時起きです。早起きというスリル体験を共有する感じ(朝に強くない方にとってはスリルですよね)、もしかしたら「吊り橋効果」にもなるのかも。

7月だったので空は明るくなっていました。清少納言は「夏は夜」と書いていますが、明け方だってとっても気持ちがいい。

改札で「おはよう」と落ち合ったとき、自然と笑い合いました。大人なのに、こんな時間に、朝ごはんを食べるために遠足するなんて、何だかおかしい。はしゃいでしまったのを覚えています。

お目当ての『カリーナ』というサンドイッチ専門店は、朝6時のオープンから約20種のラインナップが並ぶ、創業30年を超える有名店です。

名物の「タマゴ」や「フルーツ」「ハムカツ」なんかをどっさり買い込んで、近くの公園で牛乳を片手に食べました。なんて牧歌的なデートなのでしょう。

朝の澄んだ空気はすごいです。無理に会話を盛り上げなくていいんだよと、言われている感じ。夜のデートでは必ず話題に上る仕事の話なんて、ほとんどしませんでした。

そのかわり、「夏休みの宿題は早く終わらせてた?」「泳ぐの得意?」「今年の夏は何をするの?」……そんな風に、「彼を知る」話をたくさんすることができた気がします
寝起きで心が無防備になっているのか、彼も楽しそうに話してくれたようでした。

総額1000円にも満たない、牛乳とサンドイッチのデート。私たちは大満足して、8時に解散し仕事に向かいました。

■おやすみ、おはよう、またおやすみまで

前日の「おやすみ」
当日朝の「おはよう」
当日夜の「今日はいい一日だった、もう眠いや、おやすみ」

こんな風にロングスパンで男性と伴走できた朝デートは、相手をよく知ることができとっても楽しかったです。

夜が忙しいのなら、別の時間に会う柔軟さを
デートの正解は、夜お酒を飲むことだけではないんだと学んだ経験でした。

ほかにも、市場でウニ丼を食べたり、ホテルの朝食ビュッフェに感激したり、中華街で朝粥をすすったり、朝だからこそ楽しいスポットはたくさんあります。

朝デートにぴったりな夏がやってきます。
ぜひお試しください。

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藤田 華子

編集者、エッセイスト。休日はお湯に浸かって読書か場末の飲み屋。将棋、竹原ピストル、江國香織が好き。ベリーダンサーの時は別の名。

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