金利の法則を理解して、賢くお金を貯めよう!
先週開かれたセミナーには、働く女性数百名が集結。 景気が上向いてきたせいか、マネーへの関心の高さで、会場は熱気がムンムン。 一方、やる気はあるんだけど、何から始めればいいのかわからない……という人も少なくありませんでした。 そこで、今回は、金利の法則を押さえた賢いお金の貯め方を紹介しましょう。
先週開かれたセミナーには、働く女性数百名が集結。
景気が上向いてきたせいか、マネーへの関心の高さで、会場は熱気がムンムン。
一方、やる気はあるんだけど、何から始めればいいのかわからない……という人も少なくありませんでした。
そこで、今回は、金利の法則を押さえた賢いお金の貯め方を紹介しましょう。
金利が決まる要素のひとつめは、「期間」。
お金を預けると一定の期間使えなくなる、そのことと引き換えに、利息をもらいます。そのため、原則として預け入れる期間が長ければ長いほど、金利は高くなるわけ。
いつでも出し入れ自由な普通預金はほとんど利息がつかないけれど、一定期間引き出せない定期預金は金利が高め。そして、1年定期より5年定期のほうが金利が高いのはそういう理由からです。
ただし、今は、アベノミクスで人工的な超低金利が作り出されている状況。おそらく今後の私たちの人生で、最も低い水準だと考えていいでしょう。
今後、景気が回復しインフレになれば、金利も上昇に転じるはず。そうなると、現時点で相対的に金利が高いからと、5年も10年もの長期にわたり、超低水準の金利で固定してしまうのは避けるのが無難。つまり、今は、短いものでつなぐのが正解です。
金利に影響する2つめの要素は、預け先の「信用力」。
預金をするということは、金融機関にお金を貸すことだし、債券を買うということはその発行体(国債の場合、発行体は国)にお金を貸すこと。だから、元本と利息の支払いを約束している相手が信用できるかどうかということが非常に重要になるわけです。そして、その確実性を示すのが信用力というもの。
信用力が相対的に低い場合、他より高い金利を提示しなければ、お金を集めることができません。逆にいえば、同じ期間なのに、圧倒的に高い金利を提示している場合、その発行体の信用力が低いかもしれないから要注意。特に債券を買う場合は、金利の高さだけに目を奪われず、信用力をはかる格付けなどもチェックしましょう(国内の銀行で円預金をする場合、万一、預け先の銀行がつぶれても、1000万円までの元本とその利息は守られるから、大口でなければ大丈夫です)。
3つめの要素は、「人手」。このご時世、何が高いって人件費ほど高いものはない。そこで人の手を介さずネット上で手続きする「ネット預金」は、コストを抑えられる分、高い金利がゲットできるというわけ。ネット専業銀行はもちろんのこと、最近は地方銀行のネット支店などでも、好金利の定期を扱っています。
まとめると、この時期お金を預けるなら、期間1年のネット定期でつなぐか、ちょっと手をかけてもいいなら、期間3年くらいまでの高格付けの社債を狙うのが良さそう。反対に、保険商品など、期間の長い固定金利商品はNG。
将来景気がピーク(=金利もピーク)をつけて、そろそろキナ臭いニュースが世の中に出始めたら、その時点で、高金利のメリットをできるだけ長く維持できる商品に預けかえるのが正解。たとえば、老後資金のために個人年金にまとめ払いで加入するとかね。
もしこの連載が続いていたら、そのタイミングで「今こそ個人年金!」って紹介しますね(^^)。