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「服の寿命」の見極め方、処分タイミングを本気で考えてみました 3/3


3.自分の今の年齢、体型、見た目の雰囲気にそぐわなくなった、と判断したもの(服と年齢のミスマッチ)

服の処分を判断するとき、最も難しいのが、この“年齢と服のミスマッチ”。「今現在流行っていて、ファッション雑誌にもたくさん載っている。けれど、今の自分の年齢にまったく合っていないもの」。いわゆる俗にいう「イタい」状態になる服だ。

ロングのチュールスカートにコンバースという組み合わせが流行っていても、やっぱり40〜50代がそれを嬉々として着用するのは難易度が高い(似合う人ももちろんいるけれど)。

ダメージデニムにパーカーのフードをコートから出したカジュアルな格好もおしゃれだけど、「今の自分に果たして似合うのか?」を冷静にジャッジした方がいい。それはいわゆる速攻「がんばってる」状態になってしまうから。

いつまでも若いわね、と周りから言われることは、40代後半になると決して褒め言葉ではないと思った方が賢明だ。「いつまでもで若い子が着るような服をがんばって着ているのね」とほぼ同義語である可能性が高い。「若作りしている」状態から思い切って卒業。

大人の女性なら、大人の女性にしかできないファッションに舵を着る。そこからまた違う景色が見えるはず。そこには「必死感」は消えて「ゆとり」「余裕」が生まれるはずだ。とはいっても、「まだまだイケるんじゃないかしら?」と自己採点が甘くなるのが悲しいかな、女という生き物。

ここは身内やお世辞を言わない親友に、率直な意見を述べてもらうに限る。「はっきり言うよ。それ、イタい」と。

ちょっと前まではさほど違和感のなかった短めのフレアスカートも、年々似合わなくなってきている。年齢と服のミスマッチ。ひざ丈のフレアスカートはそろそろ見直し対象。

■永遠に着られる服、一生モノの洋服はないと認識する

余談だが、私の義父は「霧香さん、女性はいくつになっても、毎年毎年新しい服を買って、最新のファッションでいなくちゃダメだよ」と言ってくれる80歳だ。

「嫁が新しい服を嬉しそうに着ている限り、息子夫婦はまず安泰だろう」と思うのだそう。ファッションはそもそも「移りゆくもの」。ずっと同じものを使い続けることは難しい。

洋服だけでなく、メイクや髪形はもちろん、建築・インテリア、家具、食器、料理、音楽、アート、車のデザインにだって流行はある。「モノ」「デザイン」とは移りゆくものなのだ。自分自身も世の中も地球も。すべては刻々と変わっていく。

それらに自然に寄り添って、流れゆく時代の空気を感じながら、自分の人生に柔軟にその変化を取り入れていくことを楽しもうと思う。女たるもの、ずっと旬な空気をまといたいではないか。

さあ、タンスやクローゼットのものを全部チェックして、「古いな、終わったな」と思うアイテムがないか総点検してみよう。それらを潔く手放して、新しい時代を招き入れよう。

まもなく年号も変わる。いくつになっても「新しい服」を着る女でいよう!

※ この記事は2019年1月27日に公開されたものです。

霧香

都内在住の50代主婦。 「50代になっても洋服好き主婦のファッションブログ」を運営。 仕事着&プライベート服の着回し。毎日のコーディネートに真剣に楽しく頭を悩ませる日々。

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