「服の寿命」の見極め方、処分タイミングを本気で考えてみました 2/3
1.単純に傷んだり、擦り切れたりして劣化が激しい、と判断したもの(服の寿命)
前述の1のパターンに基づき、「古びた服は処分しよう」と言っても、実はどの程度古びたら処分の対象なのか、見極めは意外と難しいもの。穴が空いたり、破れたり、取れないシミが付いたり。明らかに「もうこの服ダメだ」と諦めがつくものは簡単。
けれど、ジワジワと徐々に傷んでくる場合は、判断が鈍る。その服を毎日のように見ていると、劣化具合に一番気づかないのは、その服の持ち主だったりするから要注意だ。
「ねぇ、なんだか、古ぼけた服着てるけど。それ、やばくない?」と辛らつな意見を言ってくれるのは身内だけ。他人は思っていても言わないもの。だからこそ、自分自身で何らかの足切り評価基準を設けた方がいい。
私の判断の基準は、「この服を着て、初対面の大切な人に会えるかどうか?」と考えてみる方法。「嫌だ」と感じたら、処分候補。自分は平気でも、古い服を着た人を見て、他人は決していい気分にはならないものだと肝に銘じよう。
パンツを処分する具体的な基準。「ヒザが出たもの」は即処分。
ヒザがポコッと出たパンツほど、女性をくすませて見せるものはない。かなり厳しい評価基準で処分し、新しいものにマメに交換している。
■「服の古臭さ=その人自身の古臭さ」とイメージされてしまう
2.明らかに流行遅れになった、トレンドから外れたと判断したもの(流行遅れ)
極端な例を紹介すると、2019年の今、「裃のように肩パットが入ったダブルのジャケットに、ピタピタの膝上のタイトスカート」を着ている人は、だれしもが「ちょっとあの人のファッション古い」と感じてしまうだろう。ローライズのスキニーデニムにハイヒールのニーハイブーツを履いていても同様。
一世を風靡したファッションほど、廃れるのも早い。この「今流行っていない、終わってしまった流行服」というのも処分の対象。
■定番服こそ、最新のバージョン管理を!
わかりやすい流行りもの以外にも、実はデニム、ニットやシャツ、パンツといった一見定番に見えるアイテムも、シルエットや裾の長さなどがどんどん変わっている。
特に目新しいデザインの服は着ていないのに、いつも旬の空気をまとっている人を観察すると、この「定番服」を毎年マメに買い替えていたりする。
「白シャツは毎年必ず買い替える」「デニムは3年以上前のものははかない」など、常に最新のバージョンを保つ努力をしている。ころころ変わる流行服に考えなしに飛びついたり、トレンドに乗り遅れまいと必死になる必要はないけれど、少なくとも「この服、終わっているかも……」と気づく感性は失いたくないもの。古臭い女にならないためのポイント。
それには最先端のアバンギャルドな服を着るよりも、定番服をこまめにアップデートすることの方が大事なのだと思う。