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予定外の妊娠は転職2年目のときに。でも、産もうと決めた

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「結婚も出産も、ベストなタイミングなんてきっとどこにもない」「女性の幸せのカタチはひとつじゃないし、誰かにジャッジされることでもない」「自分が決めたことを、いかにいい結果にしていくか。それだけ」。予定外の妊娠に迷い、悩んだ末の決断。人生に訪れた“変化の波”を受け入れたNさんのお話です。

予定外の妊娠は転職2年目のときに。でも、産もうと決めた

予定外のタイミングで、“子どものいる人生”がやってきた――。キャリアに邁進するさなかで妊娠がわかり、出産を迷ったというNさん(28歳)が決めたのは、“産むほうの道”でした。

「もともと結婚自体もすごくしたい! というタイプではなかった」という彼女は、なぜ結婚・出産という道を選んだのでしょうか。

■妊娠検査薬を見て、手放しに喜べなかった

「妊娠検査薬を見たときは正直、『マジか…』とひきつり笑いでした。30歳までに自分の仕事能力を限界まで引き上げたい、結婚や出産はその後でいいと思っていたからです」

転職をした2016年に結婚、翌年には結婚式をして、直後に妊娠が判明。出産を迷ったのは、転職してまだ2年目だったことも大きかったそうです。

「全力で仕事に没頭できるのは、若い間の特権だと思うんです」というNさん。

新卒入社した企業では評価ももらっていたものの、余力があり、「もっとバリバリ働きたい」と感じて理由で、社会人5年目に転職。

Nさん

転職先での役職もひとつ上がり、「ここからしっかり経験を積もう」と考えていた矢先の妊娠でした。

転職先は外資系で制度も整っているし、強制的にマミートラックに乗せられるような会社ではない。

とはいえ、内容的には労働集約型の仕事。成果を出せなければ、それなりの判断をされることは間違いない。

出産後はクライアントに対して前線に立つ働き方はできなくなるだろうし、サポート側に回っても自分は成果を出せるのだろうか。

今までも女性ということで体力のハンデを感じていたのに、出産したら、どうなってしまうのだろう……。

■夫の“フラットな価値観”に救われた

妊娠が判明したその日、夫には「あのさ……と決して明るくはないトーンで報告した」。彼は予想以上に落ち着いた反応だったとか。

「すごい嬉しいけど、キャリアのこともあるし、どっちにするかはちゃんと考えて決めたほうがいい」

「Nはどうしたい? いつまで最終決定すれば体に負担がないか教えて」

「どういう結論になっても、サポートはするから。俺は早く帰りたいタイプだし、お迎えとかは心配しなくても全然やるよ」

学生時代から男女問わず友人が多く、「共同経営パートナーみたいな人なら」という異性観を持っていたNさん。

日本人ながら海外で生まれ育った経歴を持つ彼のフラットでグローバルな価値観や、語学力とスキルを生かしてボーダレスに働く姿にもかなり刺激を受けた様子。

「海外志向の彼と生きていくなら、私もどんな環境でも生き抜けるスキルが欲しい」と思ったのも、転職を決意した大きな理由だったそうです。

■授かったなら、やり抜いてみよう

それからNさんは1カ月ほど考え抜き、出産を決意します。一番の理由は「理解のある夫の存在」だそうですが、命の決断をすることへの倫理観も捨てられなかったし、同僚のシングルマザーの頼もしい姿にも刺激を受けた。

子どもを産むという経験は、したいと思ってできることではない。どうせ授かったならやり抜いてみるのもいいかな。

もしかしたらベストな選択じゃないかもしれないけれど、ベターな選択だったね、と思える結果に持っていこう――。そんな結論に至ったそうです。

とはいえ、会社へ報告する際は、上司や同僚にどう思われるかがとても気になりました。

妊娠という人生の展開に迷いなく身を任せられる友人たちの姿を見ると、都度「これでいいのか」と考え込んでしまう自分の性格は弱みだと感じる瞬間も。

復職後は経験不足のまま職位が上がる不安もあるし、もし出産後に「子どもと離れたくない」と思い始めたらどうなるんだろう……。でもどれもこれも、結局はやってみないとわからないこと。

■結婚も出産も、ベストなタイミングなんてない

一度決めたら迷わない性格だというNさん。決断後は、この人生の“中身”をいいものにするための方法を具体的に考えよう! と意識をチェンジ。

復職時期の目標に加えて、まず決めたのは「察してちゃんにならない」という心構え。

夫にも周囲にも、自分の状況や気持ちは素直に小出ししていこう。幸いどちらの両親も近くにいるし、収入も蓄えもあるし、きっとなんとかなるはずだ。

吹っ切れた今の悩みは、毎晩のように飲んでいたお酒や100km以上を走破していたロードバイクなど、「好きなことが全部できなくなっていること(笑)」だとか。

そんなNさんに対し、「じゃあ、出産したらすぐシャンパン開けるか!」なんて、母乳信仰も偏見もなく大らかに言ってくれる夫の優しさも、日々再確認しているようです。

「結婚も出産も、ベストなタイミングなんてきっとどこにもない、と思いました。女性の幸せのカタチはひとつじゃないし、誰かにジャッジされることでもない。自分が決めたことを、いかにいい結果にしていくか。それだけですよね」

迷いながらも、人生にやってきた“変化の波”を受け入れ、挑むことを決めたNさん。これから検診なんです、と8カ月になるお腹を抱えながら、優しい足取りで歩いていかれました。

Text・Nさん写真/外山ゆひら

5月大特集「人それぞれな子どもの話」

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5月特集は「人それぞれな子どもの話」。「子どもを持つ・持たない」について、現代にはさまざまな選択肢があります。子どもを持つ生き方も、持たない生き方も、それぞれに幸せなこと、大変なことがあり、どちらも尊重されるべきもの。なかなか知り得ない、自分とは異なる人生を送る人のリアルを知ってほしい。編集部一同そう願っています。

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DRESS編集部

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