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7年目のすれ違い? 夫婦の危機を防ぐ超シンプルな「伝え方」

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いつも仲良し夫婦。のはずが、結婚7年目で新生活に突入し、それまでバッチリかみ合っていたふたりのリズムに微妙なずれが生じます。そのモヤモヤについて思い切って話してみたら、ふたりして驚き戸惑う結果に。「良かれと思ってやってたのに」というよく聞くセリフを、まさか自分が夫に言う日、言われる日が来るなんて……。

7年目のすれ違い? 夫婦の危機を防ぐ超シンプルな「伝え方」

■結婚7年目で新生活に突入

夫がこの春から、大学院での勉強を始めた。仕事も日数を減らして続けながらの二足のわらじだ。

彼はもともと忙しい人で、仕事だけの頃も平日の帰宅はたいてい深夜。夫婦の会話は、朝の20分と、夜帰ってきたときの「おかえり、お疲れ様、おやすみ」だけ、なんてことも珍しくない。

そのぶん、週末はよほど忙しい時期をのぞけば、どちらか1日は夫婦の時間。お互い週末に向けて仕事の都合や友達との予定などをすりあわせて、出かけたり、家でのんびり過ごしたり、ふたりの時間を楽しむ。

忙しい夫と、フリーランスで働きつつ主婦業をする妻。平日はお互い仕事、週末に夫婦の時間。そういうリズムで7年近く過ごしてきた私たち夫婦にとって、夫の二足のわらじ開始はちょっとした新鮮さをもたらした。

■正直、戸惑った私

夫が仕事に行く日はこれまでと生活リズムはそう変わらないのだが、授業と課題と予習をこなす日のスケジュールは、なんだか行き当たりばったりだ。

朝起きる時間も出かける時間もまちまち、お昼を家で食べたり食べなかったり、夕食も食べたり食べなかったり。夕食後の時間も、勉強したりしなかったり。

我が家では食事の準備は基本的に私の担当なので、夫が日によって食事がいるかいらないかまちまちで、それも結構直前に決まる、というのはまあまあなストレスになった。

夕方「ご飯ある?」と聞かれて、そこから献立を考えて買い物にいって……というのはなかなかしんどい。買い貯めしておけばいい、と思われるかもしれないが、買い貯めてしまうと、夫が結局外食したときに大量の食材が余ってしまう。それももったいない。

作ること自体が面倒くさい、というよりも「いるのかいらないのかわからない」という予定の立てられなさが負担だなぁと思っていた。

でも、普段仕事の日は外食なので、家でバランスのとれたご飯を食べたいだろうなと夫の気持ちを想像すると、「食べて帰ってよ」とは言えず、できる限りがんばろうとスーパーへ走る。

そして、我が家の間取りは1LDKだ。寝室とリビングダイニング、以上。つまり、夕食後に夫がリビングで勉強し始めると、私はテレビも見られず、音も出せない。

ソファでおとなしく読書でもするか、勉強している夫の隣で仕事でもすれば良いんだろうけれど、私にも気分とか疲れとか、いろいろある。だらだらとテレビを見たいときだってある。

でも、「寝室(机も何もない)で勉強してよ」というのは無茶だし、「勉強するなら自習室行ってよ」も酷。結果、そんなに読みたくもない本を読んだり、スマホを眺めたりして夜を過ごすことになる。

■夫婦の時間をとれないのはつらい

そうやって平日がばたばたする分、今まで通り週末少しはふたりでゆっくりしよう、と思っていたら、なんと夫は土日とも自習室に行くという。

「えっ、そしたらいつ会話するの? 気を休めるの?」と思うも、想像していた以上に大学院の勉強の負担が大きいのは端で見ていてわかったし、しかも最初は要領もつかめないので、とにかく時間がかかることも想像がつく。

上のセリフをぐっと飲み込み、「がんばってね」と送り出して、掃除をして、夕食の買い物に行く。合間に仕事をしたり、テレビを見たり。

夫は夕食に帰ってきて、食後また勉強する。

なんか寂しい。

頭ではわかってる。今はがんばりどきだ。人生には四の五の言わずに、とにかく走らなければいけない時期がある。

しかも、がんばっているのは夫。単なるサポート役でしかない私の負担なんて知れている。

こんなときくらい、全面的に夫に合わせるべきだ。これまでたくさん支えてもらったじゃないか。

と、散々自分に言い聞かせたものの、新生活ほぼ1カ月で、「これをずっと続けるのは無理だ」と判断した。きっと途中でストレスが爆発してしまう。

■「良かれと思ってやってたのに」の応酬

そう思って、ある週末の夕食後、ゆっくりと私は切り出した。

「あのさ、最初大変な時期にこういうことを言うと負担になるかも知れないけど、ひとまず聞いてね。私の気持ちとしては、週末どちらか1日は、半日でもいいからふたりでゆっくり過ごしたい。2週間に1回でも。あと、食事がいるかいらないかは、やっぱり私も予定が見えないのは困るから、前日までに決めてほしい。夜も勉強するなら、外食してそのまま自習室に残った方が、お互い気も遣わないし、集中できていいんじゃないかな?」

夫は3秒ぐらい考えたあと、答えた。

「うーん。本当に今こなすべき量がすごいから、週末について正直なところ約束はできない。でも最大限努力する。由梨、そんなに寂しい? 俺平日はできるだけ家でご飯食べてるやん。仕事だけの頃より早く帰ってるよ?」

えっ。

なんと、夫は私が喜ぶと思ってご飯を家で食べるために早く帰っていたらしい。そして、食事がいるかいらないかぎりぎりまで決まらなかったのは、家でご飯を食べる時間を作り出せるか、ぎりぎりまで調整していたかららしい。びっくりした。

夜、家で勉強していたのも、「一緒にいられる時間が長い方が、由梨が喜ぶかなと思って」。もちろん嬉しい。そうやって考えてくれる気持ちもありがたい。

でも、私は平日バラバラのリズムに慣れているので、そこにこだわりはない。夫のしたいようにしてくれていい。

「そうだったんだ。ありがとう。もちろん一緒にいられてご飯食べられるのはうれしいけど、平日は帰りが遅いのに慣れてるから、無理に早く帰らなくても大丈夫。むしろ、平日はバラバラでも集中してがんばって、そのぶん週末に少し時間がとれた方が嬉しいかな。がんばるときとリラックスするときのメリハリがある方がいい」

そう言うと、夫は

「そうだったんだ……!そんな早く帰らなくてもよかったのか。そして週末が妻にとっては大切なのか」という目から鱗な顔をして私を見ていた。

そして夫は続ける。

「俺もちょっと気になってたんだけど、由梨が遅くまで起きてるのが気になる。体調のためには早寝早起きしてほしい」

「えっ。私は『おかえり』が言いたいから待ってるんだよ。しーんとした家に帰るの、イヤじゃない? ちょっとその日の仕事とか勉強のこと話してスッキリしてから寝たくない?」と返すと、

「そりゃ話せた方が良いけど、夜更かしによる体への悪影響の方が心配だから、早く寝てほしい」

なんと。夫のためによかれと思ってやっていたことで、喜ばせるどころか逆に心配をかけていたようだ。

■思いやりのつもりが、すれ違っていた

その夜の話し合いで、夫が家で夕食をとるかを前日に決めること、できるだけ週末はふたりで一緒にいる時間を作ること、私は夫の帰りを待たずに早く寝ること、などを決めた。もちろん、フレキシブルにこれからも相談することも、だ。

とはいえ、夫が時間のやりくりをどんなに工夫しても、ずっと勉強することになる週末はこれからもあるだろう。やるべきことがあるのだから、それは仕方ないことだ。

でも、ひとまず夫が私の気持ちを理解してくれて、「週末は一緒に過ごす時間を作ろう」という共通の意識を持ってくれているだけで、私の気持ちはずいぶん晴れやかだ。

夫に気持ちを伝えるのは、もうちょっと彼がこの生活に慣れて余裕が出てからの方が良いかなとか、いろいろと迷ったが、早めのタイミングで切り出しておいて良かったと思っている。

お互い「良かれと思って」やっていたのに、あんまり相手にとって良くなかったことが発覚して驚いたし、戸惑う空気が流れはしたが、気持ちがすれ違ったまま無理して過ごすよりずっとましだ。

それに、夫のペースが完全に固まってから私の不満を爆発させられても、そこから調整するのは難しかっただろう。

■伝え方のコツは「早めに、穏やかに」

夫婦を7年やっていても、思いやりはすれ違う。それまでどんなにうまくいってようと、状況が変わると望むことも微妙に変わる。

「お互いの気持ちが手に取るように分かる」と思い込んで突っ走ったり、感情を溜め込んだりすると、すごく危険だ。どんなに親しくても、長い付き合いでも、気持ちをきちんと表現しないと伝わらないことはたくさんある。

かといって、モヤッとしたり違和感を抱いたりしたとき、すぐに感情的に伝えてしまうのも、また危険。感情と感情のぶつかり合いになって、ただの喧嘩で終わってしまう。

溜め込みすぎず、早めのタイミングで、穏やかに。

超シンプルだが、これがすれ違いを大きくしないコツだなぁと、しみじみ感じている。

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吉原 由梨

ライター、コラムニスト。1984年生まれ。東大法学部卒。外資系IT企業勤務、教授秘書職を経て、現在は執筆活動をしながら夫と二人暮らし。 好きなものは週末のワイン、夢中になれる本とドラマ、ふなっしー。マッサージともふもふのガ...

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