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夫婦のパワーバランスをお金に支配されたくない。

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夫婦間で小遣い制にすると、力関係ができてしまう気がして、子なし夫婦としては気が引ける。夫婦で別財布だと意外とお金に関する問題は起こらない気がする。ただし、夫・妻ともに目立った問題行動がない場合に限るが。

夫婦のパワーバランスをお金に支配されたくない。

以前、「『夫婦別財布』は離婚しやすい?」というタイトルで書いた際、多くの人から「うちも夫婦別財布です!」というコメントをいただいた。

「自分のものは自分のお金で買うほうが気が楽」

「夫から『小遣いくれ』と言われるのが嫌」

「家庭内でお互いに対等でいたいから」

など意見はさまざまだった。


一方、小遣い制の方からは

「こちらがお金の管理をしていないと使い込みそう」

「貯金をしてくれなさそう」

「財産が把握できない」

な、なるほど……。

■夫婦別財布のいいとこ・悪いとこ

メリット・デメリットを考えた上で小遣い制か夫婦別財布かを選ぶのは良いことだと思う。

……のだが、私の場合は、夫の「小遣い制は絶対に嫌だ」という一言に押し切られた。別にふたりとも働いているし、困ることもなさそうだからとあっさり受け入れた。

私自身としても都合がよかったのは事実だ。
まさに「『夫にお小遣いをあげる』という図がイヤ」ということと、「自分のものは自分のお金で買いたい(というより、お小遣い制にしたために自分が買う物に口出しされるのは嫌だった)」ということが当てはまる。

一方で、小遣い制の人に言われたように、私は夫の財産を把握できていない。夫も私の財産を知らない。夫が月々どれくらい貯金しているかも知らない。でも、知らなくても別に困らない。
夫婦別財布だと離婚するよ、と言った人は「別々だと夫婦になった感じがしない」と理由づけていたけれど、そういうこともない。

■夫婦のどちらかが財布の紐を握るのが怖い

ふたりしかいない家族でどちらかがお金の管理を引き受けることになると、どうしても上下関係が出てくる気がした。私の両親の場合だと父がお金を使う権利を持っていた。管理をしていたのではない、”権利を持っていた”。


どちらかというと自分のことを優先にする父は自分のことにお金を使うことが多く、家庭が困窮することもたびたびあった。生活費を母に渡すときも尊大に見えたし、子どもたちには「誰が育ててやったと思ってるんだ」という……まあ、少しばかり古いタイプの“オヤジ”であり、ドラマで見かける悪い父の見本のようなところがあった。

そんな父を見ていたものだから、家庭内でもお金を握ると上下関係ができるのだというのが染みついていたのかもしれない。だから自然と自分が結婚してからもその道を回避しようとした可能性はある。

夫婦とは言え、家庭内で力関係の均衡を保つのは難しい。できるだけ上下関係が発生するような要素は排除しておきたいのは事実だ。

■結婚とお金の使い方の適正

夫はお酒も飲まないし、たばこも吸わない。

ギャンブルもやらないし、ガールスバーに行くこともない。少し高めの買い物をするときは価格・品質の徹底的に比較し、買うまでに時間がかかるものの外れは少ない。スーパーのお菓子売り場以外で衝動買いをすることはまずない。

どちらかというと私のほうが衝動買いしがちだ(そしてお酒もよく飲む)。

家事は一切しないが、そういう意味では良い夫なのだろう(賛否両論はあると思う)。しかし、こういった点というのは交際中に見ていればよくわかることだ。結婚する前に食事をおごってもらうのは一回だけだったけど、女性に羽振りがいい男性は他の人にもよく奢っていたりする。

ちなみに、お小遣い制を否定しているわけではない。
貯金をちきんとしたい、子どもがいる、住宅ローンがある、などということであれば、お金の管理はきっちりとしているほうが良いだろう。

ただ、家庭内で気楽に過ごすためには、夫婦別財布は向いているんじゃないかな、と思ったりもするのだ。

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ふくだ りょうこ

シナリオライター。1982生まれ、大阪府出身。大学卒業後、2006年よりライターとして活動を始める。現在は胃が虚弱な痩せ型男性と暮らしながらラブストーリーについて考える日々。焼き鳥とハイボールと小説、好きなアイドルのライブに...

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