48 Oriental Avenue, Bangkok マンダリン オリエンタル ホテル グループ 日本リザベーション オフィス 0120-663-230 ☎+66-2659-9000 http://www.mandarinoriental.com/bangkok
セレブが愛したクラシックホテル「マンダリン オリエンタル バンコク」を堪能
タイで最初の西洋風ホテルとして誕生した、「マンダリン オリエンタル バンコク」。バンコクを象徴するチャオプラヤー川の河畔に建つ、バンコクを代表するクラシックホテルです。古くから多くのセレブに愛されてきた「マンダリン オリエンタル バンコク」はやっぱり特別な存在。一度はステイしたい憧れのホテルに泊まってみました。
(もう何度でも言っているような気がしますが)バンコク、大好きです! 食べ物は美味しいし、マッサージもリーズナブルな街スパからラグジュアリーなスパまで選び放題。
それに、バンコクはホテル選びがとても楽しいデスティネーション。名だたる外資系ラグジュアリーホテルがこぞって進出していますし、タイ資本のおしゃれホテルやプチホテルもいくつもあります。
なにより日本や欧米よりもリーズナブルに宿泊できるのがうれしいところ。
なかでもバンコクでとびきり憧れの存在といえば、なんといっても「マンダリン オリエンタル バンコク」。
バンコクに魅力的なホテルはたくさんあるし、香港に拠点を置くラグジュアリーホテルブランド「マンダリン オリエンタル」はどの都市のホテルもステキですが、「マンダリン オリエンタル バンコク」は特別な存在です。
■2017年には天皇皇后両陛下も宿泊
「ザ オリエンタル バンコク」の名のもと、バンコク初の西洋風ホテルとして1876年に開業(2008年に名称を現在の「マンダリン オリエンタル バンコク」に変更)。
140年を超える歴史と伝統を誇る世界有数のラグジュアリーホテルで、イギリスの作家、サマセット・モームやタイのシルク王、ジム・トンプソンが定宿にしていたことでも知られています。
三島由紀夫が代表作『暁の寺』を書き上げたのもこのホテルでした。2017年3月に、天皇皇后両陛下が故プミポン前国王の弔問でタイを訪問された際に投宿されたのも「マンダリン オリエンタル バンコク」です。
歴史の長さに比例していろいろ語りたいことがあり、ついつい前置きが長くなってしまいました。今回1泊ではありますが、念願の「マンダリン オリエンタル バンコク」に宿泊することに。
その体験をレポートします! 1万円以下で快適なホテルに宿泊できるバンコクにおいて、なかなかハイクラスなんですよね。でも、決して手の届かない金額感ではありません。
■時間が作り上げた品格とホスピタリティに包まれる愉楽
こうして訪れた、「マンダリン オリエンタル バンコク」。ホテルに足を一歩踏み入れてすぐに感じたのは、歴史が作り上げた品格、常連でもないのに感じる不思議な居心地の良さ、温かさ、でした。
なんでしょう、この空気感。コロニアル調のインテリア、美しく飾り付けられた生花、ランプと花を用いたエレガントな天井のオーナメントヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽三重奏団が奏でる音楽──。
ここで過ごす1日に思いを馳せ、思わず顏がにやけてしまいました。
客席に案内され、またため息。細部まで行き届いたセッティングにはうっとりするほど。シルクのガウンにキルティングのスリッパはどちらも肌になじみがよく、タイらしいウェルカムフルーツにも細やかなホスピタリティを感じます。
そして、客室にもまた、品よく生花が飾られていました。デスク周りには110ボルトと220ボルトの2種類のコンセントが完備。USBの充電もできる、広くて、仕事がはかどる机もちゃーんとありました。これ、重要です。
ぐっすり休んだ翌朝は、「ザ・リバーサイド テラス」で、チャオプラヤー川を眺めながら朝食をいただきました。マンゴー、スイカ、パパイヤなどのフレッシュフルーツのジュースは勢揃い。
テンションが上がります。また、スパークリングワインが用意されていて、朝からしゅわりタイムも楽しめちゃいます。夢見心地の時間です。
■創業時の趣きを残す「オーサーズウイング」でアフタヌーンティーを
さて、「オーサーズウイング」と「ガーデンウイング」について紹介しておきましょう。こちら、このホテルを語る上で、触れないわけにはいかない場所なんです!
チャオプラヤー川に面した「オーサーズウイング」は開業当初からあるオリジナルの建物が現存しているんです。創業140周年にあたり、2016年に改装されましたが、同時のままの外観を残したクラシックな趣きは変わりません。
そのオーサーズウイングにある「オーサーズ ラウンジ」では、タイ、いえアジアを代表するといってもいいレジェンドなアフタヌーンティーがいただけます。
かつては池もある庭園だったというこの場所は、コロニアル風のデザインにほほ笑みの国タイのホスピタリティ、そして、南国のリゾート感が融合した、「マンダリン オリエンタル バンコク」を象徴するような場所。
「オーサーズ ラウンジ」という名前は、前述のサマセット・モームをはじめ、ノエル・カワード、ジェームズ・ミッチェナー、ジョゼフ・コンラッドなど、著名作家たちがこの場所を愛したことから来ているそうです。
白い藤製のチェア、緑のロータスの柄が同ホテルの歴史を雄弁に語る、特別な空間でいただけるアフタヌーンティーは「ウエスタン」「ザ・オリエンタル」「ベジタリアン」の3種を用意。
「ウエスタン」「ベジタリアン」は英国風の3段トレイで、「ザ・オリエンタル」はベンジャロン焼きの器でサーブされます。どれをオーダーしても間違いないのは言うまでもありませんが、おすすめはやっぱりタイ風の「ザ・オリエンタル」です。
タイの伝統菓子と西洋式のアフタヌーンティーのいいところ取りをした、同ホテルならではのアフタヌーンティーで、マンゴーのスコーン、タイカレーのパフ、パンダンチキン、ライムとジンジャーのソルベ など、一品一品がハイライト(なお、メニューは取材時のもの。変更の可能性あり)。
朝食からつい本気を出してしまったので、食べすぎの感はありますが、ここでダイエット云々言うのはナンセンス。日本に戻ってから痩せればいいのです!
なお、「オーサーズ ラウンジ」を含め、ホテル内にレストランは全9カ所 。フレンチダイニング「ル・ノルマンディ」は、『ミシュランガイド バンコク 2018』に掲載。
バンコク最高峰のフランス料理を供するレストランとして知られています。「サラ リム ナーム」では、舞踊ショーを鑑賞しながらの伝統的なタイ料理が楽しめます。
そんなレストランの多くはホテル専用の渡し船で、ゆったりと流れるチャオプラヤー川を渡って行くかたちになるのですが、このアプローチがまた情緒たっぷり。食事の前後にプチクルーズが楽しめてしまうのですから。
そうそう、川向うには、ここに来たら外すことができない「ザ・オリエンタル・スパ」も。スパは100年前の家をリノベーションしたチーク材の建物の中にあり、タイ古式マッサージ、タイのハーブを使った施術など、40種類ものトリートメントが用意されています。
■宿泊者限定のプールは、この世の桃源郷
ただし、飲食施設やスパは宿泊していなくても訪れることができます。でも緑に囲まれた、エレガントなプールは宿泊者限定。
「マンダリン オリエンタル バンコク」に宿泊したからには、ぜひこの場所で時間を過ごしてください。とびきり幸福で怠惰な時間を過ごしていると、時々、スタッフの方がドリンクやおやつが振る舞われます。
私が滞在していたときは、ココナツアイスクリームをサーブしてくれました。
バンコクはとても魅力的な街。チャオプラヤー川を行き交う専用ボートを利用すれば、お出かけも簡単です。
でも「マンダリン オリエンタル バンコク」にステイするなら、潔くおこもりを決めこみ、その真髄をとことん味わい、堪能する──そんな時間の過ごし方がおすすめです。
なお、9月末まで、夏季限定の宿泊プランを提案中。バンコク市内で最近人気のチャルンクルン地区へのプライベートツアーや、館内施設で利用できるバウチャーがセットになっていて、おトクに泊まることができます。