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お金に役割を与えれば、貯金はうまくいく【お金に愛される女のルール#3】

お金に愛される女性になるためには、お金の仕組みや制度をよく知っておくことが大切。本連載「お金に愛される女のルール」では、独身の女性が知っておきたいお金の話をあますことなくお伝えしていきます。第三回目の今回は“お金の役割”について考えてみました。

お金に役割を与えれば、貯金はうまくいく【お金に愛される女のルール#3】

■貯金残高=人生の成績表?

みなさんは通帳の貯金残高を見て「貯金しなくちゃ!」と何回、決意してきましたか?

両手では足りないくらい決意したという人もいるのではないでしょうか。

その気持ち、とってもわかります。

「貯金残高=人生の成績表」ではないことはわかっているのですが、貯金残高が多い人が「えらい人」と感じてしまうこともありますよね。貯金が多ければ、心に余裕ができたり、選択肢を増やせるのはたしかにそうだと思います。

お金に愛される女性は、“お金の役割”を知っています。
そのため、適切なお金の使い方を理解して、上手に貯めているのです。

今回は、お金の役割として「使うお金」と「投資するお金」について紹介します。

■みんなの貯金っていくら?

お金に愛されるルールを紹介する前にお話ししておきたいことがあります。

他人と自分は違うとわかっていても、みんながどれくらいお金を貯めているのかって気になりませんか?

ちょっと、のぞいてみましょう!

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)平成29年」によると、30代の一人暮らしの平均貯蓄額は589万円、中央値は83万円です(平均値とは、すべてのデータをデータの個数でわったもの。中央値とは、データを小さい順にならべたときに真ん中にくる値のこと)。


年収別だと、

・年収300万円未満(回答者数184人)……平均値255万円 中央値0円
・年収300万円~500万円未満(166人)……平均値592万円 中央値200万円
・年収500万円~750万円未満(52人)……平均値1242万円 中央値750万円
・年収750万円~1,000万円未満(13人)……平均値2870万円 中央値2250万円

年収300万円未満の人は、約半数が貯金を持っていないと回答しています。

年収750万円以上は、回答者13人のうち5人が3000万円以上の貯金あると回答しているため貯金の金額が多くなっています。

年収や貯金に対しての考え方など、人それぞれ違うのであくまでも目安です。それでも、ほっと胸をなでおろした人や、やっぱりがんばって貯めたい! と決意し直した人、いろんな感情が生まれてきますよね。

そんな感情を持ちながら、ここからはお金に愛されるためのルールを見ていきましょう。

■改めて確認したい、お金の役割

お金に愛されるために、お金の役割を知りましょう。

まず、お金は「支出」と「投資」といったふたつの役割に分けることができます。

「支出する」お金は“今の自分”に必要なお金の使い方で、「投資する」お金は“未来の自分”に必要なお金の使い方です。

■支出を意識して、お金の土台固め!

まずは、“支出する”お金。

日々の生活費など必ず出ていくお金があるのはみんな一緒です。

だからこそ、そのお金の使い方で、お金に対する考え方が表れてしまいます。

なんとなく使っている人と、日々のお金を大切に使っている人、どちらの人がお金が貯まるかといえば“お金を大切に使っている人”です。買い物やカフェ代、携帯代や保険料など毎月支払う固定費を支払すぎていないのかなどチェックしてみましょう。

大切にお金を使うことを意識して支出をすれば、お金が貯まる土台ができあがります。

■投資して、お金を増やす!

意識して増やしたいのは、この「投資」の金額です。

お金は支出する以外にも「投資をして増やす」という役割があります。

投資は、将来にわたって自分を魅力的にレベルアップさせてくれるもの。

資産運用などお金を金融商品に投資するだけではなく、自分への自己投資もこのお金の使い方に入ります。

たとえば、ネイルが好きでネイルの資格をとるためにお金を使うと、副業や独立の道が開けてくるかもしれません。
また、コーチングやマネジメントを学ぶために本を読むことで本業のお給料がアップすることも考えられます。

自己投資は、自分でお金を稼ぐスキル(収入を増やすスキル)をあげていく手段です。

一方で、金融資産への投資は、お金に働いてもらう方法。

株式投資なら、いつもの買い物や消費行動がヒントになる場合もあるんです。
お気に入りのジュースを販売している飲料メーカーがあれば、その会社の株式を購入する方法もあります。株式投資として使ったお金は増える可能性も(もちろん、株式投資なので減っちゃうこともあります)。

これらのお金の使い方は、未来の自分にお金を使うイメージです。

■お金の役割を知って、お金の使い方を意識!

お金に役割を与えることで、お金との付き合い方が変わってきます。

お金の役割に応じた使い方をすれば、お金を大切に使うようになり、上手にお金が貯まるようになりますよ。

荒木 千秋

ファイナンシャルプランナー。神戸大学経済学研究科修士課程修了。 メガバンクに勤務時は、富裕層や会社オーナーを対象とした投資相談業務に従事。同年代の友達と話していると自分の知識や経験は、普通の働く女性に貢献すべきだと実感、独立...

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