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人見知り、人を誘えない……対人関係が苦手でも大丈夫【Drまあや】

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人間の悩みの9割が人間関係に関わるものだと聞きます。人とのコミュニケーションの問題は、自分の努力だけでなんとかできるものではなく、相手あってのものだからこそ難しいもの。相性や得意不得意も関係しています。Drまあやさんが「コンプレックス」をテーマに書く連載、今回は「対人関係」に焦点を当ててお届けします。

人見知り、人を誘えない……対人関係が苦手でも大丈夫【Drまあや】

人はひとりでは生きていけません。

最近は、ネット世界が広がり、外出せず直接対面せずとも、世界中の人とコミュニケーションが取れるようになり、引きこもって直接的に誰かに会わなくても、何年と過ごせてしまうことも事実です。

対人関係に関する考え方が多様化し、複雑になってしまい、不器用な人間は、どう接していいのかわからなくなり、ひとりの世界へ没入してしまう人が多いことでしょう。友人、恋人、パートナー、そしてたとえ、家族だとしても。

50年以上前の日本だったら、大家族で過ごす日々の中で、「パーソナルスペース」という言葉や考え方が存在しなかっただろうけども、今のご時世、核家族化し、兄弟姉妹がいないひとりっ子だと、余計に孤独に過ごす可能性が高いのではないでしょうか。

さらに日本人社会で、大きな特徴である「空気を読む」という作業、「間」を大事にする文化、周囲に合わせての集団行動、これが理解できないばかりに、周囲に馴染めなかったり、いじめに発展したりしてしまうのです。

■対人関係、苦手です

対人関係がうまくいかない原因と対策。正直なところ、現時点で私には解決策はわかりません。なぜなら、私自身も対人関係を苦手と思っているふしがあるからです。

その根拠としては、
・初対面の人と自分から話しかけて、友人になることができない
・友人を呼び捨てで呼ぶことができない
・人の目を見て話ができない
・自分に自信がない、ネガティブ思考
・自分から友人に意見を述べることができない
・友人と貸し借りするのが苦手
・友人、知り合いに、食事、遊び、旅行など自分から誘うことができない
・おやつなどを「これ、食べる?」と分け与えることができない
・飲み会などで、取り分けすること、お酌など他人に何かをしてあげる、という行為をスムーズにできない
などなど。

■自分からは誘えない

上記のように、一般的な「人見知り」の症状はほぼすべて当てはまる私ですが、一番困るのは家族以外の、身近な人に対して自分の意見を言いづらい、ということです。

日常生活の中で、自分から食事や遊びに誘ったりすることは、まずあり得ません(田舎に帰る、とか滅多に会えない友人に会えるチャンス、とか特別な理由がない限り……)。

「今度ご飯に行かない?」と誘って、「ごめん、行けない」と断られる怖さ。自分の生活に時間的な余裕がないために、時間を調整することの面倒くささ。それが大きいと思います。

とはいえ、誘われるのは基本的に歓迎で、誘われないとさみしいと思ってしまう面倒くさい人間です。誘われ待ちしてんじゃねーよ、と自分でもわかっちゃいるのですが。

悩んだ挙句、「誘われるうちが華だな〜」と、どんなに忙しくても、なるべくは時期を合わせてお誘いを受けるようにしています。

これが、「仕事だ!」と思うと、プライベートよりも勇気を出して相手に声をかけられるのですがね……。それでも、営業のような仕事が苦手であることは間違いないです(笑)。

そうして考えると、甘え上手な人が本当に羨ましく思います。

「ねー。ご飯行こう〜!」とか「ご飯連れて行ってぇ〜。奢ってぇ〜」「これ買ってほしいなぁ〜」と、純粋にお互い楽しい時間を楽しむだけに、お誘いをしているだけ、なんですよね。

でも、私のようなタイプからすると考えられないなぁ、と思うことがあるのです。なぜ、他人にそんなことが簡単に言えるのか? 私のような人間が、他人の時間やお金をそんなに簡単に譲ってもらっていいものなのか? どうしよう? そう考え続けていると、結論、誘えない……。

結局、誘われて飲み会に行って、誰よりも楽しんでいるわけで、自分も誘うときに深いことを考えずに、「誘ってみたい」という気持ちのままに、細かいことを考えすぎず、相手に聞いてみていいんでしょうね。ただし、「おねだり」は、我々人見知りにはハードルが高いですな。

■「人見知り」にはポジティブな面もある

人見知りの克服のひとつとして、自己評価を上げて、自分に自信を持ち、自分を好きになるという方法があります。いろいろなシチュエーションに身を置く努力をして、経験値を上げ、今自分がすべきことをきちんとやって、「自分はがんばってきたんだ!」と言えるところまでやれば、それが自信に変わるのだと思います。

そうすれば、少なくとも自分の自信のある分野では、勇気を出して意見が言えるようになるのではないでしょうか。私もグダグダいろいろ書いてまいりましたが、学生時代に比べると、医者になり、脳外科医としていろいろな経験をしてきたことで、たくさん自信を持つことができるようになりました。以前よりは、いろいろな場面で自分の意見を言えるようになってきていると思います。

とはいえ、人見知りも考え方次第で、いいことなんだ! とも思います。それは、人見知りの人々は、周囲の状況や他人の表情の観察力が高く、相手のことを思って行動ができることが多い、ということです。日本社会では無難に過ごせるタイプではあるのです。

私は、「空気を読む力」を利用して、小、中、高校、大学、社会人、専門学校、現在に至るまで、いじめられることなく、皆さんが仲良くしてくれました。大変ありがたいことです。

積極的に友人が作れなくても、周囲の皆さんが声をかけやすいように、雰囲気を作れるようになっているんだと思うのです(それでも声をかけられ待ちというところが、どうしようもないですが……)。

きっと、これからもちょくちょく人見知りを発動していたり、皆さんと話をしているときに目線が合わせられず、妙に挙動不審だったりすることもあるかもしれませんが、怪しまず、話しかけていただけると幸いです。

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Drまあや

脳外科医兼デザイナー/1975年東京生まれ・岩手県北上市育ち 岩手医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学脳神経外科医局入局。2010年ロンドンのCentral Saint Martins に留学し、デザインの勉強する。帰国後、...

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