“粉末スープ”が大活躍な、トマト味スコーン【天然酵母のパンレシピ#11】
自家製天然酵母パンとフランス菓子の教室「MINAMINA(ミナミナ)」を主宰する山田美奈さんによる、自宅で気軽に作れる天然酵母のパンレシピを紹介する連載。第11回目は意外な隠し味で安定のおいしさ、おうちにある材料でできる塩味のスコーンのご紹介です。
■天然酵母のパンレシピ#11「トマトとハーブ香るちびスコーン」
街のパン屋さんで見かけるスコーンは甘めのものが多い中、小腹が空いたときにつまめる塩味系スコーンを考えてみました。トマト風の味付けにはなんとおうちにストックされている、あのマグ用粉末スープを使用!
天然酵母で風味をつけベーキングパウダーで膨らませて、ジッパー付きのビニール袋で持ち歩くのにちょうどいい、ちびサイズに焼き上げます。
スナックとしてだけでなく、素敵な器に盛ればアペリティフのお供にもなりますよ。
■材料(9個分)
・薄力粉 150g
・きび砂糖 5g
・ベーキングパウダー(アルミフリー)8g
・インスタントトマトスープ 25g
・ガーリックパウダー 適量
・オリーブオイル 18g
・白神こだま酵母 2g
・ぬるま湯(35℃) 65g
他に飾り用パプリカパウダー、パルメザンチーズ 適量
※用具として「カード」も1枚用意しておくと良いでしょう。
カードとはかまぼこのような形の、生地を切ったりまとめたりするための道具。
店に行くと「スケッパー」や「ドレッジ」という名称でも売られています。初心者の方がまず1枚手元に置いておくなら、100均のものが手軽でしょう。長く使いたい方はフランス マトファー社の製品を買うのがおすすめ。
1、分量のぬるま湯と白神こだま酵母を合わせて溶かしておく。
ボウルに粉類(ふるわなくてOK)を計り入れ、むらが出ないように全体をよく混ぜる。
2、粉類のボウルにオリーブオイルを計り入れ、続けて1で準備した酵母液を回し入れる。
3、カードを使って外側から粉をすくって切り混ぜ、ざっくりと生地を合わせていく。
4、粉っぽさがなくなったら四角にまとめ、カードで生地を半分に切って重ねる作業を2回行う。
これによって層ができて、ざっくり感が生まれます。
5、再び四角にまとめて9等分にカットし、角が取れる程度に軽く手で丸める。
天板に乗せて35℃のところで30分発酵させる。
6、発酵終了後、お好みで赤が鮮やかなパプリカパウダーやパルメザンチーズをかけ
190℃に予熱したオーブンで約12分焼く。
焼き上げ前の写真です。
<mina’s tips>
・粉末のスープには塩味がついているので、塩は加えません。
スープにはトマト味のベース以外にも、チーズやハーブ類が配合されていて完成されたお味に。
色を濃くしたい方は、パプリカを生地に混ぜ込むのがおすすめ。
・お手持ちのドライハーブのバジル、オレガノを加えると、さらに風味が良くなります。
チーズ好きの方は、角切りにしたお好みのチーズを加えたバージョンもお試しください。