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お金のプロが、投資を始める人に必ず伝えることとは?

ファイナンシャルプランナーとして資産運用のセミナーをしている経験と、金融機関で金融商品の提案をしてきた経験から、投資を始める人が知っていると理解が早まる考え方をお伝えします。

お金のプロが、投資を始める人に必ず伝えることとは?

■投資に興味を持つ人が増えている

休日、ショッピングセンターの本屋さんをウロウロしていたら、気になる光景に出くわしました。

それは、子連れのパパが“投資”に関する本を持ちながら、レジに向かっている光景。
その後すぐに、別の人が投資の本を持ってレジに並ぶその姿を見て「いよいよ、投資をすることがが当たり前になってきた?」なんてことを考えていました。

思い返してみると、筆者が講演している初心者向けの「資産運用講座」にも、明らかに20代~30代の若者や、カップルでの受講が目立つようになってきています。

年始から数えても「今日は、カップルが多いね」という会話を2回ほどした覚えがあります。そのような状況からも、投資に興味のある若年層が増えてきていると実感しています。

■投資の知識には、基礎と応用がある

筆者が初心者向けの資産運用講座をするときに、必ず伝えることがあります。

それは投資の知識には「基礎」と「応用」があるということです。

この考え方を知っておくと、初めて投資をする人でも投資への理解が深まると考えています。投資のセミナーや本を読めば、“お金が必ず増える”と期待している人も多くいます。

ですが、投資で資産を増やすには、「投資とは何か?」といった基礎的な知識と、「投資で増やすにはどんな分析方法を知っているか」といった応用の知識が必要になってきます。


英語の勉強でイメージしてみましょう。

英語を上手になろうと思ったらアルファベットや英単語や文法など最低限の基礎知識が必要になりますよね。その基礎的な知識を元に、応用として、言い回し等を勉強することで、英文が読めたり、リスニングができるようになったりします。

投資も英語の勉強と同じで、基本的なことを知ってから上達するための勉強をしていきます。


お金を増やすためには、基本的な知識の他にも「増やすための知識」として応用の知識が必要になってきます。

その応用の知識とは、マーケットと言われる世の中の動向を勉強したり、これから成長しそうな経済圏を見つけたりすることです。「ファンダメンタルズ分析」や「テクニカル分析」といわれるような分析方法が該当し、その方法は多岐に渡ります。

基礎だけを勉強して「なんとなくわかった」「なんとなく良さそう」と曖昧な理由で投資をしてしまうと失敗してしまうことがあります。

■それでも簡単に始めてみたい人向けの投資とは?

「そんな堅いことばっかり言わないで」と思う人もいるでしょう。


基礎的な知識だけでまずは投資を始めてみたい人は、「投資信託の積み立て」や、「債券投資」などを中心に始めてみると良いと思います。

「投資信託の積み立て」は長期的にコツコツと購入することによって、ドルコスト平均法といった分散投資の手法を利用することができます。

また、「債券投資」は投資する銘柄の利率や償還日(満期日のようなもの)などの条件が、決まっていますので、初心者の人でも始めやすい種類の投資と言えるでしょう。

■投資の醍醐味を味わいたい人は、分析にも挑戦

応用の知識を習得して投資の醍醐味を味わいたい人は、個別会社に投資する「株式投資」や値上がり益を重視するタイプの「投資信託」などを分析して投資する方法がオススメです。


自分で分析して投資する分、「なぜその銘柄に投資するのか」といった自分の考えが明確になります。

その結果、投資した対象が値上がりすれば「なぜ自分の投資している資産が値上がりしたのか」といった理由を実際の経済の出来事と結び付けて考えるようにもなります。しっかりと勉強した分だけ、投資の醍醐味を味わうことができますよ。

応用編の知識を深めたい人は、毎日の経済ニュースをチェックしたり、分析の方法が詳しく書かれている本などを参考にするといいでしょう。

近い将来には、投資がもっと身近な存在になって、食事やファッション、メイクのように友達と話す日もやってくるかもしれません。

荒木 千秋

ファイナンシャルプランナー。神戸大学経済学研究科修士課程修了。 メガバンクに勤務時は、富裕層や会社オーナーを対象とした投資相談業務に従事。同年代の友達と話していると自分の知識や経験は、普通の働く女性に貢献すべきだと実感、独立...

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