住宅購入もお金のことを知っていれば「私、失敗しない」になれる
女友達とランチをしていると独身既婚に関わらず「家を買おっかなと思っている」なんて話が出てきます。しかし、そのときセットで出てくるのが「でも、ローンを返せるか不安で……」という悩み。ここでは、失敗しない住宅購入を目指す方法をお伝えしていきます。
お家を買いたいと思ったら、どのような情報を集めればいいのでしょうか。
物件探しから始めたいところですが、まず押さえておきたいのが“お金の話”です。
住宅購入は、ほとんどの人が住宅ローンを組みます。
不動産屋さんに相談すれば「年収に対していくら借りれそうか」「希望している物件の返済金額はいくらか」など教えてくれます。
それでも肝心な、返済に対するやりくりは住宅を購入する私たちに任されています。
住宅の購入は“縁”。
いつでも良縁がつかめるように住宅ローンについて見てみましょう。
■どれくらいが妥当な借り入れ?
憧れのマイホームを手に入れても、住宅ローンの負担が大きすぎて、毎日の暮らしが節約三昧になってしまっては、「もう少し慎重に考えて買えばよかった……」とうことにもなりかねません。
そこで参考にしたいのが「返済負担率」です。
返済負担率とは、年収における年間の住宅ローン返済額の比率を示すもの。
金融機関が融資を決めるときの参考にしています。返済負担率は、25%を超えないように考えるのが目安です。この数値は、以下の式で出すことができます。
「(12カ月分の住宅ローン)÷(年収)×100=(返済負担率)」
たとえば、年収600万円の人が、毎月の返済金額12万円の住宅ローンを組んでいる場合は
「144万円(12カ月分の住宅ローン)÷600万円(年収)×100=24%(返済負担率)」
というような感じになります。
家計の状況によっては、返済負担率が25%でも余裕がある場合もあるので、自分の家計を当てはめて考えてみましょう。
■無理なく支払える金額から借りるお金を考えよう
他にも、予算の考え方があります。
次に紹介する考え方は、“無理なく返せる金額”を基準にして
「現在の毎月の家賃+住宅購入のために貯めていたお金から毎月支払いに充てれる金額-購入後の維持費(駐車場代など)=無理なく支払える毎月の返済金額」と考えます。
たとえば、毎月の家賃が8万円、貯めていたお金が4万円、購入後の維持費が3万円の場合は、9万円が無理なく支払える毎月の金額になります。この金額を基準にして、借入期間と借入利率から物件価格を検討しましょう。
多くの場合は、希望する物件価格から頭金などを引いた金額を住宅ローンとして検討する、または、年収に対して借りられる金額を試算して検討するといった方法を考えがち。
これらの方法で物件価格を決めてしまうと、毎月の返済金額が大きくなってしまいます。無理がない返済金額をシュミレーションした上で、その金額に応じた物件を検討する方法を考えましょう。
■他にも考えておきたい“もしも”の場合
物件価格を決めるポイントは他にもあります。
まずは、金利です。
現在は住宅ローンの金利も低く、借りた方がお得と考える人も多いでしょう。
しかし、金利はいつか上がる可能性があります。金利が上がれば、返済負担は増えてしまいます。金利が上昇したときのシュミレーションをした上で、購入を考えましょう。
DRESS世代は、低金利の時代を生きています。
金利が上がるなんて言われても、実感はわかないかもしれません。それでも「今まで低金利だったから大丈夫」ではなく「低金利がこれからも続くとは限らない」といった考えも必要です。
次に、返済の計画は“手取り”ベースで考える必要があるということです。
たとえば、年収600万円の人の手取りはざっと計算して420万円ほど。
この中から生活費とは別に、住宅ローンの返済や固定資産税などの準備をしていかなければなりません。
加えて、子どもがいる場合は教育費、老後資金などの将来のお金を捻出していくことになります。もしかしたら、出産で会社を休んだり、会社を辞めてしまって、収入がダウンすることもあるでしょう。
大切な決断をするときに、住宅ローンの返済が重くて今後の人生が身動き取れないなんてならないように、もしもの場合を考えておくことも大切です。
住宅購入は多くの人にとって、失敗してもやり直せない決断です。
慌てず判断できるようにあらかじめお金について考えておきましょう。
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