シックなチョコ色ハートパン【天然酵母のパンレシピ#9】
自家製天然酵母パンとフランス菓子の教室「MINAMINA(ミナミナ)」を主宰する山田美奈さんによる、自宅で気軽に作れる天然酵母のパンレシピを紹介する連載。第9回目は大人のバレンタインギフトにも使える、シックな色合いのハート形パンのご紹介です。
■天然酵母のパンレシピ#9「チョコ色ハートパン」
バターたっぷりな配合に、さらに柔らかくしたチョコレートも加えるという、リッチながら甘さは控えめなパン。特別な型を使わずにハート形に成形し、焼き上げます。
使用するチョコレートによって、できあがりの味が変わってきます。今回は甘味というより、チョコレートの風味を楽しめる配合にしました。
いろいろな種類のチョコレートで、味わいの変化を楽しんでください。
■材料(8個分)
・強力粉 200g
・ココアパウダー 5g
・きび砂糖 15g
・塩 2.8g
・白神こだま酵母(顆粒状) 4g
・卵 30g
・牛乳 120g
・バター 30g
・チョコレート 50g
・飾り用粉糖、フードカラー
■作り方
1、チョコレートの準備をする。
耐熱容器にチョコレート、バターの順で入れて電子レンジで溶かし、冷ましておく。
ボウルに強力粉、ココアパウダー、きび砂糖、塩、酵母を入れ、真ん中にくぼみを作る。
卵、牛乳をくぼみめがけて入れ、真ん中から壁を崩すようにヘラで
まとめる。ひとかたまりにまとまったらこね台に出し、こね始める。
2、なめらかになり、生地を少量のばしてみて粗い膜状になるまでこねる。
さらに溶かして人肌以下の温度に冷ましたバターとチョコレートを加える。
さらにこね、のばしたときに薄い膜状になるまでこねる。
3、厚手のビニール袋に丸めた生地を入れ、冷蔵庫で一晩発酵させる。
当日に仕上げる場合は、35℃のところで2倍くらいになるまで1次発酵させ、手順4へ。
写真左は発酵前、右は発酵後の大きさの目安(写真はプレーンの別生地で撮影したもの)。
ホームベーカリーをお持ちの場合は、「1次発酵終了までの生地作りコース」(*)で
生地を作っても楽です。
*機器によってコースの名称は異なります。
4、発酵を終えた生地をのし台に出し、計量して8個に分割する。
表面生地を底に集めるイメージで張らせるようにして丸め、さらに掌で転がしてまゆ型にする。
ラップなどをかけて15分休ませる。
5、めん棒で長さ15センチくらいまでのしたら、端からくるくる巻いて巻き終わりを閉じる。
半分に折って根元2センチを残して切れ目を入れて開き、ハート型に整える。
6、35℃で約30分仕上げの発酵をしたら、190℃に予熱したオーブンで12分焼く。
(仕上げの発酵の大きさの見極めは下の写真を参考にしてくださいね)
焼きあがったら、粉糖を水で硬めに溶いたアイシングをスプーンでかけ、乾いたらできあがり。
<mina’s tips>
・バターとチョコレートは必ず冷ましてから使用します。
・チョコレートは手に入るようなら、製菓用のスイートチョコレートをご用意ください。
・甘味はごく控えめなので、チョコレートに合うオレンジのマーマレードなどを付けていただくのも
おすすめです。
・粉糖を振りかけるシンプルな仕上げにしても◎。