むちむち食感にはまる。どこか懐かしい黒糖蒸しパン【天然酵母のパンレシピ#8】
自家製天然酵母パンとフランス菓子の教室「MINAMINA(ミナミナ)」を主宰する山田美奈さんによる、自宅で気軽に作れる天然酵母のパンレシピを紹介する連載。第8回目はオーブン要らず。蒸し器で作れて、むちむちの食感と栗が楽しめる「黒糖蒸しパン」のご紹介です。
■天然酵母のパンレシピ#8「栗入り黒糖蒸しパン」
誰もが一度はおやつに食べたことがある蒸しパン。
市販されているものはベーキングパウダーと重曹で作ったものがほとんど。
でも、ベーキングパウダーには、食品添加物としてアルミニウムが含まれている(※)のが気になる……と感じるなら、天然酵母でも作ることが可能。
酵母を使って膨らませるため、食感が蒸しパンというより、どちらかと言うとパン寄りなのが特徴です。
甘味は市販のものよりぐっと控えめで、トッピングを栗以外でバリエーションも楽しめるので、おやつだけでなく朝食メニューにもおすすめです。
※参考 厚生労働省「食品中のアルミニウムに関する情報」
■材料(直径7センチのマフィン型6個分)
・卵 1個
・粉末黒糖 60g
・牛乳(35℃) 110g
・塩 ひとつまみ
・強力粉 100g
・薄力粉 100g
・白神こだま酵母(顆粒状) 4g
・栗甘露煮 5個
1、マフィン型にベーキングカップを敷きこみ準備しておく。
(ホイルカップや型なしでもそのまま使える厚めホイルのマドレーヌ型などで代用可能)
2、ボウルに卵を溶きほぐし、粉末黒糖をふるいながら入れとろとろになるまで、よく混ぜる。
さらに牛乳を加え、なめらかになるまで混ぜておく。
3、2に計量した粉類(ふるわなくてOK)と酵母、塩を加え、ゴムベラで落とすとひらひらと
落ちるくらいまで混ぜる。
4、ボウルにラップなどをかけて、35℃のところで約30分発酵させる。
生地をチェックして気泡が見え、ふちが盛り上がっていたら発酵終了。
5、スプーンで用意した型に入れる。
蒸し器に50℃くらいのお湯を入れ、型を並べて蓋をし(火は点けずに)
10分仕上げの発酵させる。
6、型のふちまで発酵したらいったん蒸し器から取り出し、火を点ける。
カットした栗をやや押し込み気味にのせる。
7、蒸気の立った蒸し器に入れ、強火で約11分蒸す。できあがったらすぐに型から出して冷ます。
<mina’s tips>
粉末の黒糖はだまになりやすいので、必ずふるって使用します。
栗以外にも黒豆の煮豆や甘納豆など和素材が合います。お好みでお試しください。
油脂は入りませんが、酵母のおかげでしっとり感が楽しめます。