1. DRESS [ドレス]トップ
  2. 恋愛/結婚/離婚
  3. カフェで出会い、夫婦になったふたりの話

カフェで出会い、夫婦になったふたりの話 2/2


■次に付き合う人とは結婚する、と決めていた

――交際4カ月で結婚とのことですが、けっこうスピード婚ですよね。プロポーズはいつだったんですか?

雄一:お付き合いした1時間後くらいには、「結婚してください」って言ってました。

陽花:そう言われたので、「あ、はい」って。

――展開が早い!

雄一:まだ、友だちだったころに「この人と、お付き合いはもちろんしたい」と思っていましたけど、「この人と一緒に人生を歩んでいきたい、歩むんだろうな」っていう予感があったんです。だから思いきって伝えました。

陽花:私は誰かと付き合い始めるときはいつも、別れのことを念頭に置いているタイプだったんですよ。ずっと一緒にいる人と付き合いたい、一生一緒にいないのに付き合っても意味ないんじゃないかな、って思っていた時期がわりとあって。「別れる」ということが悲しかったし、夫の前に付き合っていた人と別れたときに本当につらかったので次の人とは絶対に結婚しよう、って決めてたんです。だから迷いが一切なかったんだと思います。

――同じコミュニティで付き合う良さってなんでしょうか?

雄一:生活の場が近いのは大きいかな、と思います。喫茶店以外にも行きつけのお店、好きなお店がいっぱいあって、いろいろ一緒に行ったし、結婚のときも祝福してもらいました。街自体が自分たちの思い出になるというか、受け入れられていたように感じられて、心地よかったですね。

陽花:その街に住んでいるという時点で趣味が合いやすいのかな、と思います。たくさんある街の中で「そこ」を選んでるって、かなり大きいですよね。選び方っていろいろあると思うんですけど、たまたまその場所に住んでいたとしても、住み続けるのにはワケがある。たくさんある中から住処を選んで、しかも好きなお店が一緒という時点でかなり好みが似ているんじゃないかなあ。ほかにも経済観念とか、同じ街に住んでいる時点で、普通の人よりも合いやすいのかなあとは思うんですよね。話が通じやすいですし。

■疲れない恋愛=自然体な自分でいること

――おふたりの話を聞いていると楽しそうだな、という印象が強いんですが……。

陽花:そうですね、付き合う前も「ごはんがおいしいね」とか、日々ほのぼのとしていて、穏やかに楽しい時間を過ごしていました。

――肩の力が抜けている感じがいいですよね。疲れる恋愛と疲れない恋愛の違いはなんだと思いますか?

雄一:出会いの場を求めすぎる、ガツガツすればするほど疲れました。紹介してもらって、期待はずれだったとか、そういうのを繰り返していると、だんだん心が疲れてくるんです。そのうち、恋人を作ることが目的になってしまって、相手と自分はどうすればいいのか、その後わからなくなるんじゃないでしょうか。

陽花:自分を良く見せようとすると疲れる――それに尽きるかな、って思います。必要以上によく見せようとしすぎないことが大事かな。恋愛では微妙な嘘をつきがちだと思うんですよ。自分も経験がありますし。些細なことだと、料理ができないのに、料理ができる人のほうがモテるから、できるって言っちゃうとか(笑)。そういうことを繰り返すと、嘘に嘘を重ねることになるというか、常に気を張ることになるから。素の自分でこう出していくのが一番疲れないかなあ、って。

雄一:隠しきれないよね。一緒にいたらボロが出るから。

■出会いは案外、近いところにある

――最後に。ナチュラルな出会いをするにはどうするのがいいと思いますか?

陽花:自分が大好きなところに行き続けることだと思います、場所を問わず。ライブが好きならライブ会場に行き続ければいいし、喫茶店が好きならそこに行き続ければいいと思うんです。

雄一:同感です。楽しいなあ、ワクワクするなあ、と思えることをやり続けていたら、出会いってあるんじゃないかなあ。楽しんでいるときの自分ってとても自然だと思うんです。自然体のときに出会って、仲良くなっていく相手っていうのは恋愛して結婚したとしても、その状態のままいける可能性が高くなるような気がします。もちろん、結婚して仕事とか育児によってお互い変わっていくところはあると思いますけど、基本的にはお互いが自然体な関係を継続できるんじゃないでしょうか。

陽花:出会いってどこにでも転がっていると思うんです。出会いを求めてどこかに行くよりは、日常の延長線上にあるんじゃないかな。

編集後記

まだ「友人」だったころのことを「毎日楽しくて、いつ会えるかな、ってワクワクしていた」と笑顔で話す雄一さんに「私もやっぱり楽しいから会っていた」と陽花さんが大きく頷く……。当時のことを思い出すように、ふたりで見つめ合う瞬間があって、互いを大切に思い合っているのが、ひしひしと伝わってきたのが印象的でした。

「付き合う前からすごく幸せな気分だった」(陽花さん)、「出会いからずっと疲れるということはなくて楽しかった」(雄一さん)という言葉に象徴されるように、ナチュラルな出会いはナチュラルな恋愛や結婚に続くものなのかもしれません。

Text/ふくだりょうこ

※この記事は2018年1月18日に公開されたものです

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

関連記事

Latest Article