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運気アップに期待! 宮内庁秘伝の参拝マナーとは?【百木ゆう子】

新年になると多くの人で賑わう初詣。毎年、何となく神社やお寺に行っているという人も多いのではないでしょうか。でも、大人になった今、正しいお作法も知っておきたいですよね。そこで今回は初詣について、私が教わった宮内庁秘伝の参拝マナーをもとに時期や参拝の作法、お賽銭の意味などをお伝えします。

運気アップに期待! 宮内庁秘伝の参拝マナーとは?【百木ゆう子】

こんにちは、百木ゆう子です。

普段あまり神社仏閣にお参りしない方でも、初詣に行く方は多いのでは。混んでいる元旦は避け、三が日や松の内に行く方もいらっしゃるでしょう。

1年の始まりに、知らず知らずのうちにマナー違反をおかしているかもしれません。それでは神社へ行っても運気は……?

そこで今回は、運気アップにつながる、神社参拝のマナーについてご紹介します。

先日、宮内庁秘伝の神社参りの方法をお伺いし、目からウロコがぽろぽろだったので、さらに深堀りして皆さんにもお作法をお裾分けできたらと思います。

これを実践すれば、新しい年を素敵に迎えられますよ。

お参りは家を出るときから始まっている

神さまは不浄を嫌います。参拝の前には必ず、お風呂で体を清潔に。また参拝の朝は早起きをして、朝食もしっかりといただきましょう。

心にゆとりがなかったり、お腹が減ってフラフラしていたりすると、神社へ行っても良い「気」を受け取ることができません。心と体をすこやかに整えることから、良き参拝がはじまります。

お参りに最適な時間帯

神社にお参りに行くのに最適な時間は午前中です。遅くとも14時までには神社にお参りするのが良いようです。というのも、神様は早起きで、丑三つ時にはお休みになってしまうという説も。

また、一番良い時間というのが早朝5時〜7時の間だそうです。理由は、神社にまだ人が多くない時間帯で雑念がないこと。

また、午前中は「陽の気」が盛んな時間帯とされ、なかでも朝の参拝は「発展の気」をチャージすることができます。静かな環境のなかで、神様にお礼を伝えられる時間帯が良いということなんですね。

手水で心も体もきれいに

お参りをする前に手水で手と口を洗い、身を清めましょう。

神様はケガレを嫌うとされ、神様の前に立つときには、必ず身を清めるようにするよう、昔から語り継がれてきました。

また水で清めをするということは、同時に心を落ち着かせ、きれいにするという意味合いもあります。

以下の手順でお清めください。

1.右手でひしゃくを持って水をくみ、まず左手を清めます。
2.ひしゃくを左手に持ちかえて、右手を清めます。
3.再び右手にひしゃくを持ち、左の掌に水を受けて口をすすぎます。
  (ひしゃくに直接口をつけないようにしてください。
   口の水はハンカチなどに静かに吸い取らせます。下に吐き出さないように)
4.ひしゃくを立てて、残った水で柄を洗い流します。
5.ひしゃくを元の場所に戻します。

この間、水を何度もくみ直すのではなく、最初にひしゃくにくんだ水で一連の動作を済ませるようにしてください。手水を使う前にあらかじめハンカチを用意しておくとスマートに行えます。

身も心もきれいになったら、さっそく神社の中に進みましょう。

お賽銭の始まり

お参りの際にはお賽銭を納められると思います。どこの神社でもだいたい神殿の正面にお賽銭箱が設けられていますよね。

お賽銭の歴史をたどると、願いごとが叶ったお礼として、神様へお供えをしていたのが元々の形だそうです。

昔はお米をお供えする、あるいは神前にお米を撒く「散米」も行われていて、これにはお祓いの意味合いもあったそうです。

それが、貨幣経済が広がるとお金に変わっていったのだとか。

お賽銭を投げる習慣は、お米を撒いていたところからきているともいわれ、江戸時代では「賽銭」ではなく「散銭」と呼んでいたという記録もあると聞きました。

お賽銭、投げていませんか?

ところで、皆さんお賽銭は「投げて」いますか?

考え方は人それぞれあるかもしれませんが、お賽銭は神様に対するお供え物なので、「投げる」ではなく、「納める」と表現する方が良いように思います。

「投げる」というと、どうしても「いらないものを手放す」というニュアンスになりますし、皆さんも普段生活している中で、目上の人に物を贈るのに「投げる」はしないですよね。

行為としても、お金を投げ入れるというのは、神様の前であまり品の良いものではありません。賽銭箱の前に来られたら、できる限り静かにお納めをするのがスマートで美しいと思います。

お賽銭の金額

金額の語呂合わせにこだわる方もいらっしゃいますね。

五円玉が「ご縁」に通じるので良いであるとか、また十円玉は「遠縁」になるので避けるべきだとか。
中には「始終ご縁があるように」と45円をすべて五円玉で納めるという方のお話も聞いたことがあります。

お参りされる際のお賽銭は、「無理のない金額、身の丈に合った金額」ならばまず間違いないと思います。

また逆に、自分がお納めしたお賽銭で何ができるかと考えたとき、後から不安になるような額は避けたほうが良いのではないでしょうか。

お賽銭は「神様への感謝の気持ち」としてお納めしていたことを思い出していただければと思います。

お賽銭のお作法

お賽銭を納められる際はできる限り封筒に入れ、封筒の裏面に住所・氏名を書いてお納めるのが正式なお作法。ポチ袋などでよいそうです。

神主さんが、ご祈祷の中で読み上げをしてくださいます。

金額は上で説明した通りですが、必ず3枚にしましょう。300円や555円や3000円など、金種は違くとも3枚にすることが良しとされているそうです。

寄り道しないで「福」をお持ち帰り

一説によると、せっかく神社仏閣に初詣でをしたのだから、福をこぼさないように、まっすぐに帰宅せよ(いただいた福はすべて持ち帰れ)という説があります。事の真偽は定かではありません。

「家族や恋人や友人と、おいしい物でも食べて帰る」のもアリでしょう。しかし、日本の歴史の中で元旦でもお店が営業するようになったのはごく最近のこと。

昔の人はお札やお守りを懐に大事にしまって、まっすぐ帰宅したことと思われます。

運気の高い新年を迎えましょう

初詣のさまざまな作法、皆さんはご存じでしたか。当たり前のようで意外と知らない参拝のマナー。

きちんと知っていると、背筋を伸ばして、気持ちのいいお参りができそうですね。2018年の初詣では実践してみてはいかがでしょうか。

百木 ゆう子

統合美療師。MomokiYuko AOYAMA主宰。 ボディリゾートMOKA エステティシャン。 百木ゆう子エステティックアカデミー校長。 日本美容技術者協会 代表理事。 日本プロトコール&マナーズ協会認定アドバイ...

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