彼がもっと素敵に見える。女性が押さえておきたい男性用シャツとネクタイの常識

彼がもっと素敵に見える。女性が押さえておきたい男性用シャツとネクタイの常識

ビジネスシーンに最もふさわしくクラシカルなドレスシャツは、綿100%の白無地と言われているのをご存知ですか。男性用シャツの歴史を知ると、TPOに合ったシャツ選びができるようになります。シャツの正しい知識を押さえて、ビジネスシーンにふさわしいシャツ選びをパートナーとふたりでしてみてはいかがですか。


■シャツの起源は「下着」だった!?

白にサックスブルー、ピンク、ネイビーにグレーまで、街中ではいろいろな色のシャツを着た男性を見かけますね。

それはビジネススタイルのカジュアル化と共に、シャツがファッションとしてのおしゃれアイテムのひとつになったからでしょう。

夏場ともなれば、ほとんどの男性がジャケットを身につけず、ノーネクタイのシャツ姿でビジネス街を闊歩しています。この光景、私にはちょっと異様なものに見えています。

あまり知られていませんが、その昔、紳士服の本場の英国や欧州においてドレスシャツ(スーツ・ジャケットにネクタイを着用する際のシャツのこと)は「下着」として素肌の上に着るものでした。

アンダーウェアのパンツを履く習慣がなかった当時、ドレスシャツは今よりも着丈が長く、シャツの先端に付いたボタンで男性の大事な部分を固定していたのだそうです。

今でも仕立ての良い本格的なドレスシャツの裾先にボタンが付いていることがありますが、これは今日まで受け継がれた当時の名残りなのです。

下着であるがゆえに、なるべくシャツが人目に触れないように、昔の人々は細心の注意を払っていました。人目に触れるのが許されるのは衿部分だけです。

それ以外はネクタイとジャケットで見えないようにしていました。現代でも装いの教養を持った欧米人にとってシャツ姿にノーネクタイ、つまり下着姿で公の場に出ることはあり得ないことなのです。

ビジネスシーンにふさわしいドレスシャツの選び方

ビジネスシーンに最もふさわしくクラシカルなドレスシャツは、綿100%の白無地と言われています。他にもサックスブルーの無地や綾織・ヘリンボーンなどの織柄、ストライプ柄などビジネス向きのドレスシャツもありますが、白無地であればまず間違いはありません。

言うまでもありませんが、大手紳士服量販店が扱っているような色付きボタンやステッチ、二枚衿、衿や袖の裏に色柄のついたもの、デュエボットーニ(第1釦がふたつ)やトレボットーニ(第1釦が3つ)のシャツは公の場にはふさわしくないのでご注意を。できれば、胸ポケットもないほうがいいですね。

また、衿先にボタンのついたボタンダウンシャツにも注意が必要です。ボタンダウンシャツはアメリカの代表的老舗ブランド「BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)」が初めて提案したシャツで、「ポロカラーシャツ」とも呼ばれます。

その名の通りポロ競技を出自としたシャツで、競技中にシャツの衿がひらひら動かないように衿先と見頃をボタンで留めた仕様のもの。「アイビー」や「プレッピー」のアメリカントラッドスタイルのシャツなので、ヨーロッパスタイルのスーツを着る際には気をつけましょう。

日本人が好むストライプのネクタイはTPOに注意!

ネクタイの柄といえば、ソリッド(無地)・ドット・小紋・ストライプ・チェックがあります。この中でも特にTPOを意識したいのは、ストライプ柄です。

右上から左下に「ノ」の字の方向を向いたストライプはイギリス式の「レジメンタルタイ」。その逆、左上から右下はアメリカ式の「リバースタイ」といいます。

「regiment」とは日本語で「連隊」を意味し、現在のストライプ柄はその昔、イギリスの連隊旗の紋章として使われていました。なぜだか日本人はこのレジメンタルタイが大好きです。

しかし、この紋様は現代でもグローバルでは、国・州・軍隊・学校・団体組織などの属性を表す紋様として認識されています。

ニュースで取り上げられる各国首脳が集まる国際会議を見てみると、ソリッド・ドット・小紋柄が大半を占め、レジメンタルタイを巻いている人はほとんどいません。

ヨーロッパの首脳の方々は特に意識しているように思います。巻いているだけで、自分はどこに所属しているのかを無言で表してしまうから。レジメンタルタイは公の場では安易に使ってはならないものだとぜひ覚えておいてください。

一方で、レジメンタルタイとは逆の方向を向くリバースタイは、先のアメリカの「BROOKS BROTHERS」が考案したものです。「レップタイ(畝織り)」とも呼ばれます。アメリカントラッドスタイルの象徴的なタイといえます。

こうはお伝えしておきながらですが、残念ながら、現在の日本の安倍晋三首相は国際会議の場でレジメンタルタイやリバースタイを締めていらっしゃるのをニュースで何度も確認しています。本来ならばこれはとても慎重にならなければいけないことなのです。

ビジネスシーンにおいて、装いとはそれだけで強いメッセージ性を持つ重要なツールとなります。TPOにふさわしい装いを知っているかどうかが、あなたのパートナーがビジネスで躍進するひとつのアドバンテージとなるかもしれません。

この機会に、パートナーの装いを一緒に確認してみてくださいね。

彼がもっと素敵に見える。女性が押さえておきたい男性用スーツの常識

https://p-dress.jp/articles/5470

男性のスーツは200年以上、基本的な構造や形が変わらない歴史のある衣服です。そして男性の装いの世界には、女性よりも厳格なドレスコードがあります。パートナーである女性とスーツ選びをする男性も多いです。スーツの正しい知識を押さえて、ビジネスシーンにふさわしいスーツ選びをふたりでしてみてはいかがですか。

この記事のライター

il Colore代表。メンズスタイルコンサルタント。埼玉・飯能のローカルWebメディア『hanoum』編集長。コワーキングスペース「co-nowa」コミュニティマネージャー。人々のモノ・コトの価値をリデザインさせるべく、フ...

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