ソーシャルレンディングとは - 新しい投資のカタチ
ソーシャルレンディングとは何かご紹介します。最近話題の、インターネットを使った資金調達方法のクラウドファンディング。その中でもとくに旬なのがソーシャルレンディング。株や債券など、今まであった投資対象に加えて、これを機にあなたも新しい投資を始めてみませんか?
前回は「FinTechって何?」というテーマで書きました。今回はその中のひとつ、何かと話題のクラウドファンディングを取り上げます。
そもそもクラウドファンディングとは、crowd(=群衆)とfunding(=資金調達)をくっつけた言葉。現代は、ITインフラが整ったことによって、金融機関を介さずに個人と個人がお金のやりとりをしやすくなりました。
■お金の流れが変わって、クラウドファンディングが盛り上がり始めた
これまで、住宅購入や事業資金など、お金を借りたいときには、銀行からの融資を受けることが一般的でした。
それが、インターネットが普及したことにより、銀行を介さなくても個人と個人がオンラインでお金のやりとりをできるようになりました。
海外では2000年代の早くからサービスが普及していましたが、ここ数年日本でも最近盛り上がってきましたね。
「クラウドファンディング」は、大きく3つに分かれます。
寄付型:金銭的なリターンはない
購入型:物やサービス、権利などを購入できる
投資型:金銭的なリターンがある
投資型はさらに「投資型、株式型、融資型」の3種類があります。
今、市場規模が急拡大しているクラウドファンディングの中でも、9割ほどを占めている投資型クラウドファンディングの中の「ソーシャルレンディング」をご紹介します。
■新しい投資、ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングは、インターネット上で「投資家」と「お金を借りたい企業」をマッチングさせる仕組みです。
現在、国内には20社以上のソーシャルレンディング事業者があり、1口1万円前後から投資を始められる企業も多数あります。
投資商品なので当然元本割れの可能性がありますが、期待利回りは5%前後~10%以上の商品もあり、株や債券に加えて新しい投資対象として注目されています。
投資先は、国内の不動産、再生可能エネルギーや海外の中小企業など、事業者ごとに特色があります。一例として、海外にお金を届けるソーシャルレンディングについてお伝えします。
投資は、例えば株式のように、買ったときと売るときの値動きの差益(キャピタルゲイン)に投資するものと、不動産の家賃収入や債券のように、大きな値動きではなく所有することで利益(インカムゲイン)を得るものと大きくふたつに分かれます。ソーシャルレンディングは後者のインカムゲインを得る投資となります。
投資家のお金を、お金が必要な企業に「貸付け」する仕組みなので、お金を「借りる側」は、利息を上乗せして返済します。予定通り返済があれば、投資家は出資したお金(元本)に利息が上乗せされた分配金が償還されるという仕組みです。
■発展途上国に投資するチャンス
私が勤めるクラウドクレジットという会社でも、このソーシャルレンディングを行っています。
わかりやすくするために、当社を例にご説明すると、投資家の方は1口1万円から出資することができ、利回りは5%~12%ほどです。
すべてのソーシャルレンディング事業者の中で、唯一「海外に特化」し、投資家のお金はペルーやカメルーンなど発展途上国の中小企業などに届きます。
なぜ発展途上国かというと、日本では個人も企業も皆、銀行口座やクレジットカードをはじめとした金融サービスにアクセスができますが、発展途上国では成人の銀行口座保有率が20%以下という国も少なくありません。また、国の資金余力も全然違います。
事業を始めたい、もっと成長したいと思っても、運転資金や創業資金を調達できない方がいっぱい。こういった方々に日本からお金を貸し付けることで、現地の人々は事業の拡大をするチャンスを得られ、日本の投資家は経済的なリターンを得られる可能性があります。
私自身は、このビジネスがとても社会的意義があるものだと感じています。
まだまだ新しい投資分野ですが、ソーシャルレンディングが日本でも普及し、認知が向上する日は遠くないのではないでしょうか。
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