“アベノミクス”で、どうする? お金の運用
株価が上昇し、為替も円安に進み、世の中に明るい雰囲気がただよってきました。世の中が大きく変わるときには、マネー戦略の変更が必要です。この時期には株式や不動産といった景気回復の過程で強みを発揮する商品にチャレンジを。また、変動金利型の商品を選ぶことが大切です!
昨年末から株価が上昇、為替も円安に進んで、世の中がなんとなく明るい雰囲気になってきましたね。これは、安倍政権の「3本の矢」~大胆な金融緩和・機動的な財政出動・民間投資を喚起する成長戦略という政策への期待感から起きている現象。先月末には日本銀行との共同声明で「インフレ目標2%」も打ち出しました。
世の中が大きく変わっていくときには、当然、私たちのマネー戦略も変えなければなりません。いったいどうすればいいのでしょう。
デフレとはモノの値段が下がり、相対的にお金の価値が上がること。そのため、タンス預金も、ある意味合理的な選択でした。しかし、仮にアベノミクスが功を奏し、本当にインフレになったら、今度は物価が上がってお金の価値が下がるので、お金を積極的に増やしていかないと、実質的な資産価値が目減りすることになるのです。
そこで、こうした時期には株式や不動産といった景気回復の過程で強みを発揮する商品にチャレンジするのがおススメ。とはいえ個別株式や不動産を買うにはまとまったお金が必要だから、株式等を多く組み入れた投資信託にチャレンジしてみてはいかがでしょう。また、円安傾向の今は、外貨預金など海外に投資するのも一法です。
「やっぱり元本割れが怖いから投資はちょっと……」という人は、預金をしたり保険に入る場合に工夫して! 今は低金利だけど、仮にインフレなれば金利も上昇に転じるので、超低金利のまま長期間固定されてしまう長期の国債や貯蓄型保険は原則NG。長期のものを使うなら、世の中の金利に連動する変動金利型の商品を選ぶようにしましょう。