家事をもっと楽しく効率良く! 少しの工夫でラクになる家事テク3つ(ガンコな汚れ編)
汚れがつかないように日々気をつけながら暮らしていても、水アカ、カビ、油汚れなどいつの間にか蓄積されている汚れがあります。そこで今回は、特にガンコな汚れを落とす方法をご紹介します。年末の大掃除に向けて、役立つこと間違いなしです!
前回までの記事
家事をもっと楽しく効率良く! 少しの工夫でラクになる3つの家事テク(掃除編)
家事をもっと楽しく効率良く! 少しの工夫でラクになる3つの家事テク(水回り掃除編)
■台所の油汚れには熱+強力洗剤で!
ガスコンロ周りなどに付着するベタベタ汚れ。これは、調理中に発生した油を含んだ蒸気が原因。ふきんでサッと拭いても、油を含んでいるため簡単に落としきれません。
調理した後、その都度洗剤をつけてふき取れば良いかもしれませんが、それを毎日となると大変ですよね。まして換気扇の中までとなると、なかなか……。
油汚れは酸性なので、これに対して有効なのが「アルカリ性」の洗剤。そして、適度な熱を与えることで油が落ちやすくなります。
・お湯で汚れをふやかした後、米のとぎ汁に漬けてからこする
・重曹+お酢をミックスした液体の中に漬け置きしてこする
など、さまざまな方法がネット上で紹介されていますが、気の短い筆者が一番おすすめしたいのは、強力な洗剤で一気に落とすこと!
時間をかけずに油汚れをしっかり落とせるおすすめの洗剤が、「ブレークアップ」。ホームセンターで売られています。
通常の汚れでは30~50倍の希釈でOK。しかし、激しくガンコな汚れには10倍以下の希釈で使用することも。希釈する際は、やはりお湯を用いることが効果的です。実際に使うと、ドロドロドロ~っとおもしろいように落ちます。
しかしこれ、業務用の洗剤のため濃度が高く危険なので、扱いには十分注意が必要です。
商品にはスプレーボトルから希釈タイプのものまで、汚れのレベルに合わせていろいろあります。ご自宅の汚れに応じたタイプを選び、商品に書かれている用法を必ず守ってご使用ください。
■カビにはやっぱり塩素系!
空気中に水分が含まれている以上、私たちの生活から切り離したくても切り離せないのがカビ。
トイレや風呂場、窓のパッキンなど、水分がため込まれることによって発生するのが、にっくきカビです。
カビ汚れには、やはり塩素系の洗剤が有効。塩素系洗剤を浸したキッチンペーパーなど、カビで侵された場所をコーティングし、カビ菌の奥底まで届くよう、じっくりと時間を置きます。
塩素系洗剤も、ホームセンターなどに行けば業務用の強力な洗剤が売られています。しかし、あまりにも強力なので、皮膚に付着すると皮膚が溶けてしまうことも。
飛び散った液体が衣服に付いた場合、そこだけ真っ白に漂白されてしまうこともあります。ですから、通常のカビ汚れには家庭用の洗剤で十分だと思います。
完全に黒く変色してしまうなど、深層までカビ菌が到達している場合は、どんな強い洗剤でも落ちません。その場合は、割り切って買い換えるか、部分的に交換することをおすすめします。
■一番面倒な水回りの汚れには……
水回りの汚れに対応する洗剤の中で、一番使えるのが「サンポール」。
トイレのみならず、あらゆる水回りの掃除に使えます。ただし、金属に付着すると変色することがあるので、金属が近くにある場所で使用する際は注意してください。
そして、ガンコにこびりついた水アカや鏡のウロコを落とすには、ゴシゴシとこすること。洗剤はいりません、ひたすらこすってください。
「でも、こすって傷がついたら困るし……」と思う方もいらっしゃるかと思います。
もちろん、こする場所には気をつけなければなりません。プラスチック製品やアクリル製品についた水アカは、目の粗いものでこすると取り返しのつかない傷ができてしまいますので、注意しましょう。
金属やガラス、陶器などについた水アカをこするのに有効なのは「ラストラーレススポンジ」。あまり聞きなれない名前ですが、鍋などの焦げ落としや根菜類の皮むきに使える、ステンレス繊維のスポンジです。100円ショップでも売っています。
プロのお掃除業者さんも、このラストラーレススポンジを愛用しているそう。ご家庭でも、台所用に一つ、お風呂場にひとつ用意しておくと便利でしょう。
さらに、ガンコな水アカには「耐水ペーパー」がおすすめです。
耐水ペーパーとは、濡れている場所でも使えるサンドペーパーのこと。そう、水アカを削り落とすわけです。
耐水ペーパーには、中目(#120~#240。古い塗装汚れを落とすときなどに有効)、細目(#320~#800。金属やプラスチックを塗装する前に研磨するときなどに有効)、極細目(#1000~#2000。陶器等についた水アカを落とすときなどに有効)と、さまざまな番手があります。
水アカを落とすことが目的であれば極細目がおすすめですが、ひどい汚れのときは#1000、汚れが浅い場合は#2000と、汚れのひどさや場所によってペーパーを使い分けた方が良いでしょう。
今回は、台所の油汚れ、カビ汚れ、水アカと、家事を担っている人が一番頭を悩ませているであろう3つの汚れ落としについてご紹介しました。
さまざまな取材や情報収集した中で、筆者はこれらの方法が最強だと思っているのですが、さらに上をいく素晴らしい掃除方法があれば、ぜひ耳打ちしてください(笑)。