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アンテナショップ探訪「鹿児島県編」<前編>

九州地方南部に位置する鹿児島県。サツマイモの栽培や焼酎の製造が盛んです。桜島などの活火山があるため温泉が多く、湯治に訪れる人も多いとか。2018年に放映予定の大河ドラマ「西郷どん」の舞台でもあります。

アンテナショップ探訪「鹿児島県編」<前編>

今回は、そんな今注目の鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」の1階さつまいもの館 東京店を訪ねてみました。お話を伺ったのは、同ショップの店長代理・前園さんです。

■鹿児島といえば、焼酎!

──九州男児といえば酒が強く、鹿児島といえば芋焼酎という図式が私(筆者)の中にあります。やはり、こちらのショップでも芋焼酎が人気なのでしょうか?

九州男児にも下戸はいますが……(笑)。確かに芋焼酎は人気があります。こちらの「大海 お茶娘」(720ml/税込1491円)は、いもの香りとお茶の香りがふんわり香る焼酎。お湯割りにすると、お茶の香りがより引き立ち、和食によく合います。

──焼酎をお茶割りにして飲むのは好きですが、これは最初から焼酎にお茶が含まれているのですね! ちょっと得した気分になります。あれ? これは子どものころよく食べたボンタンアメ……のお酒ですか?

はい。ボンタンアメが鹿児島県の銘菓であることを、ご存じでしたか? このボンタンアメをリキュールにしたのが「ボンタンアメのお酒」(500ml/税込1296円)。このパッケージ、ノスタルジーな気持ちになるでしょう。ボンタンの甘酸っぱいさわやかな香りが、女性に人気です。おすすめは、炭酸割りかロック。喉ごしが良いので、飲みすぎに注意してくださいね。

──大人になってもこのパッケージに出会うとは……感慨深いものがあります。アメのお酒というところにますます惹かれますね。ところで、このかわいらしいボトルのお酒は、バラのリキュールですか?

こちらは芋焼酎「薔薇の贈りもの14」(720ml/税込1286円)です。鹿屋市にある「かのやばら園」で育てられたバラ「ロサ・ダマッセナ」と、サツマイモ「ベニオトメ」が使われています。ほんのり香るバラの香りがロマンチックな気分に。ワイングラスで飲まれると、ちょっとリッチな気分が味わえますよ。

──さすが鹿児島、さまざまな芋焼酎があるのですね! 焼酎をワイングラスで飲むなんて、考えもしなかったです。お祝いの日やおうちデートに良さそうですね。

■肉好きにはたまらない、黒牛と黒豚も

──自称・肉食女子である私は、黒毛和牛が大好きなんです。こちらのショップでも売っていますか?

もちろんです。5年に一度開催される和牛の優秀性を競う全国大会「全国和牛能力共進会」で、鹿児島黒牛は今年(2017年)日本一に輝いたんです。コクが深く、霜降りの美しいこの鹿児島黒牛は、ぼくたちの誇りと言っても過言ではありません。

東京では、銀座にある「鹿児島華蓮銀座店」などで、鹿児島黒牛料理がコースで召し上がれます。

──うわぁ……きれいにサシが入っていて、見るからにおいしそう。ちょっとお値段は張りますが、相応のお味なのでしょうね。お腹が空いてきました(黒毛和種牛サーロインステーキ5等級:200g/税込3,618円、黒毛和種牛肩ローススライス5等級:200g/税込2970円)。そうそう、鹿児島は黒豚も名産でしたね。普通の豚肉と何が違うのですか?

まず肉が甘いということですね。脂が良質なんです。ですから、たくさん食べても胃にもたれにくいですし、コラーゲンが豊富なので女性にもおすすめです。

──おいしい肉を食べてキレイになれるなんて、すばらしいですね!

ちなみに、ショップの上にはレストラン「遊食豚彩いちにいさん」があります。このレストランのしゃぶしゃぶの特長は、そばつゆ仕立てであること。そばつゆで黒豚のうまみを引き立たせます。薬味は、白ねぎと柚子こしょう。ピリリとした辛みがそばつゆの甘みとよく合います。シメは、うどんではなくそばで。肉や野菜のうまみがふんだんに出たそばつゆで食べるそばは、何物にも替えられません!

(さて、黒牛・黒豚売り場のすぐ横には、巨大なさつまあげ売り場が……!)

はい。鹿児島でも人気のさつま揚げ店のさつま揚げを多数取り揃えています。東京ではなかなかお目にかかれない、チーズ入りやさつまいも入り、きくらげ入りなどがあり、選ぶのに苦労しているお客様も多いです(笑)。

おすすめは「旬パック」(7種7枚/税込648円)。年に4回その中身が変わるので、春夏秋冬それぞれ違うさつま揚げを味わっていただけます。

──揚げたてのおいしいさつま揚げは、お酒が進んでしまって困るんですよね(笑)。ちなみに筆者は、しょうが醤油を垂らした大根おろしで食べるのが大好きです。熱々のさつま揚げが冷たい大根おろしで中和して、ちょうどよい温度でさっぱり食べられるからです!

■こちらのショップで、イチオシ商品はどれですか?

梅月堂から出ている「ラムドラ」(1個/税込324円)ですね。梅月堂は、大正10年に鹿児島で創業した菓子店の老舗。あんとマイヤーズラムにつけたレーズンがサンドされており、ラムの香りが漂う大人のデザートです。ケーキと和菓子の中間とでも言いましょうか、お茶とでもコーヒーとでも合います。

──レーズンが鹿児島の名産というわけではないそうですが、もともとおせんべいを売っていた老菓子店が「面白いものを」と考案して作り出されたものだそう。スイーツ好きの方にはすでに広く知られ、「ラムドラ」を買うために、遠方からショップを訪ねて来る方も少なくないそうです。

それから「南国珍々豆プレミアム」(18g×5袋/税込454円)ですね。誕生50周年を迎えた、鹿児島では知らない人はいないほど有名な豆菓子です。来年の大河ドラマ『西郷どん』を意識した、西郷隆盛をモチーフにした鹿児島限定パッケージが人気。原料のだしやトウガラシが鹿児島製で、手ごろな値段ということもあり、大変人気があります。

──これも、おやつにはもちろん酒のつまみにももってこいですね。しょうゆ味、わさび味、激珍ハバネロ味などがあります。

ちなみにメーカー名は「大阪屋製菓」ですが、鹿児島市に本社があります。「雀の学校」という甘辛醤油味の豆菓子が有名です。

取材に伺ったのは平日の昼間でしたが、客足は途絶えることなく、さまざまな客層の方が商品を手に取っては吟味し……という光景が続いていました。お話を伺った前園さんも、レジ前に並ぶお客さんの列を気にしつつ取材に応じてくださいました。ありがとうございました!

次回は、鹿児島県民の方々に「うわー! 懐かしい!」と思っていただける、アンテナショップならではの品々をご紹介します。

■取材班からのひと言

本場のさつま揚げは、やっぱり違います! お店によって甘さが違うので、食べ比べて、ぜひ自分好みのお店を見つけてみてください。

また、3階では、鹿児島の工芸品も販売されていました。桜島の火山灰で作られた石鹸「SIRASU」は、何度か使っていると、お肌がしっとりしてきて、効果を実感できます。お土産で渡すと、その後、リピートする友人も多く、おすすめです。

その他、キッチングッズが好きな方には、種子島の「本種子包丁」をおすすめします。軽くて切れ味が本当に良く、料理上手になった気分になれます! ぜひ一度使ってみてください。

■かごしま遊楽館 店舗情報

https://www.pref.kagoshima.jp/yurakukan/
東京都千代田区有楽町1-6-4千代田ビル1~3階

<アクセス>
JR有楽町駅日比谷口より徒歩2分
地下鉄日比谷線日比谷駅A4出口前

<各フロアご案内>
1階/さつまいもの館(食品販売)
営業時間:10:00~20:00(土日祝は19:00まで)
問合せ:03-3580-8821

1階/鹿児島県旅行業協同組合(観光案内)
営業時間:10:00~18:00
問合せ:03-3506-9174

2階/遊食豚彩いちにいさん(レストラン)
営業時間:11:30~22:00(日祝は21:30まで)
問合せ:03-3501-3123

3階/工芸品展示・販売
営業時間:10:00~18:00
問合せ:03-3506-9171

※商品の発送について
ヤマト運輸にて発送可能

※贈答用の対応について
指定の包装紙であれば対応可能。商品によってはギフト箱あり。各種熨斗の対応も可能。

※ベビーカーが入店できるスペースの有無
スペースは狭いものの入店OK。

アンテナショップ探訪 鹿児島県編 <後編>

アンテナショップ取材班

DRESSで連載中のメンバーが、日本各地の美味しい食べ物や、その地方でしか手に入らない名産品を探しに都内にある各地のアンテナショップを取材。ショップからのオススメ商品や、取材班が気に入ってしまった商品を紹介していきます。 ...

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