アンテナショップ探訪「兵庫県編」<前編>
大阪府や京都府と隣接し「明石焼き」や「揖保乃糸」などが有名な兵庫県。県庁所在地はおしゃれなイメージが強い神戸市ですが、日本海と瀬戸内海のふたつの海に接しており、豪雪地帯も存在するとか。今回は、そんな兵庫県のアンテナショップ「兵庫わくわく館」にお邪魔しました。取材に応じてくださったのは、元気いっぱいの美人店長・上山さん。
■神戸のおかんの味「いかなごのくぎ煮」
──故郷の味といえばこれ! ということで、最初に手に取ってくださったのが「いかなごのくぎ煮」(40g /税込700円、80g/税込1400円)。いかなごって何ですか? 釘(くぎ)と煮てあるのですか?
「え? 『いかなごのくぎ煮』を知らない?
2月くらいに瀬戸内海で水揚げされた、わかりやすく言うと『しらす』の一回り大きい魚『いかなご(スズキ目イカナゴ科)』を、みりんと醤油と生姜で炊き上げたものです。
いかなごが水揚げされると、各家庭で一斉にくぎ煮を作り始めるので、町全体がくぎ煮の香りであふれるんです。くぎ煮は春の風物詩。春の訪れはくぎ煮とともにやってくると言っても過言ではありません。
くぎ煮は、神戸のおかんの味。ぜひ食べてみてください!」(店長・上山さん)
──ちなみに「くぎ煮」の名前の由来は、煮込んだいかなごの姿が古くさびた釘に似ているからだとか。家庭によって、山椒(さんしょう)入りだったり柚子(ゆず)入りだったりと、少しずつ味が違うそうです。
ご飯のおかずや酒の肴(さかな)にはもちろん、お浸しと和えたり、卵焼きに混ぜたりと、さまざまな楽しみ方があるようです。
■トム・クルーズが愛したバウムクーヘン「書写 千年杉」
──さて、この丸太みたいなのは……お菓子でしょうか?
「はい。杵屋さんの『書写 千年杉』です。
バウムクーヘンの真ん中に小倉クリームが入っていて、周囲はアーモンドスライスとココアをまぶしたチョコレートでコーティングされています。姫路市にある円教寺の杉に見立てたお菓子で、お茶にもコーヒーにもばっちり合います。
あのトム・クルーズさんが映画『ラストサムライ』のロケで来日された際、この『書写 千本杉』を気に入られて50本購入されていったんですよ」
──ええっ! 映画では長髪と軍服が凛々しかったあのトム・クルーズさん。オフタイムにこれをニコニコほおばっていらしたとは……。なんとも複雑な心境ですが、とりあえず買って帰らなくては!
この「書写 千年杉」小倉クリーム入り(1本/1296円)、「兵庫わくわく館」では、期間限定の販売になる可能性があるので、気になる方はお早めにお願いします。
■神戸人は味噌だれでギョウザを食べる!
──兵庫県民ならではの食べ物文化というものはありますか?
「そうですね。私たちはギョウザを『味噌(みそ)だれ』で食べます」
──お酢としょう油ではなく、味噌だれですか!
「はい。この『神戸餃子味噌たれ』(230ml/税込378円)がおいしくて。
神戸のギョウザ専門店は味噌だれで食べるのが常識。パリパリに焼き上げたギョウザを、コックリとした味噌だれで食べる……これ、本当に最高です。ご飯は何杯でもいけますし、お酒も何杯でもいけます」
──味噌だれは、赤味噌ベースだったり白味噌ベースだったりと、お店によってさまざまだそう。こちらの味噌だれは、濃厚ながらもさっぱりとした後味だそうです。いつものギョウザに飽きたら、味噌だれで食べてみましょう。新たなギョウザの味に出会えそうですね。
■これがたこめし! これぞかきめし!
──ふたつの海に接している兵庫県。郷土料理といえば何でしょう?
「いろいろありますが、この『これがたこめし』(固形量150g、内容総量290g/税込1080円)がイチオシです。出汁がきいていて、うまみが濃いんですよ。明石海峡でとれたタコを使っているから、食べ応え抜群。
たこめしに並んで『これぞかきめし』(固形量200g、内容総量290g/税込1080円)もおすすめです。播州室津産のむきたてのかきは、熱を通しても身が縮まらないのが特長。かきのエキスが存分に味わえて、食べると元気になります。
お値段はちょっと張りますが、きっと納得していただけるお味だと思います」
──明石海峡でとれるタコは、速い潮の流れの中で踏ん張る必要があるため、大変筋肉質なのだとか。
そのため、明石海峡のタコはしっかりとした歯ごたえが楽しめるのだそうです。また、播州室津産のかきは、プリプリとした食感と、かんだ瞬間ジュワっとあふれ出るかきエキスが、ご飯との相性バッチリと店長さん。
取材に伺ったのは昼食を終えてからだったのですが、お話を伺えば伺うほどお腹の虫が騒ぎ出してしまい、困り果てる取材班。しかし、店長さんのお話はまだまだ終わりません。
「兵庫わくわく館」レポート、次回に続きます!
■取材班からのひと言
兵庫県といえば、丹波の黒豆。お正月も近いので、丹波黒豆を買ってみました。ふっくらとして、甘さもちょうどよく、美味しかったです。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、私は、黒豆にプレーンヨーグルトをかけて食べるのも気に入っています!
その他、店長が飲んでしまいたくなるほど(!?)美味しいと絶賛していた、ヒガシマル醤油の「まろやかごまぽんず」もおすすめです。お鍋の季節には、常備したい1本!
早速、お鍋のつけだれとして食べてみたところ、最初はこってり、その後はお鍋のお出汁で薄まっていく感じが美味しく、最初から最後まで楽しめました。
■兵庫わくわく館 店舗情報
http://www.hyogowakuwaku.com/index.html
東京都千代田区有楽町2丁目10-1
<アクセス>
JR山手線有楽町駅徒歩1分
地下鉄東京メトロ有楽町線有楽町駅3分
<営業時間>
10:00~19:00(年中無休/年末年始を除く)
<問合せ>
03-6273-4133
※商品の発送について
対応しておりません。
※贈答用の対応について
一部商品のみラッピング対応可能。熨斗は対応しておりません。
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スペースは狭いものの入店OK。