彼との気持ちの温度差がつらいなら、「期待」を手放してありのままを受け止めてみる 2/2
もし、彼が本当に彼女への愛情をあまり感じていないなら、朝早くから部屋を訪ねてこられたことをまず迷惑に思うでしょう。
忙しい出勤前の時間に相手をするのは面倒だし、一方的にお弁当なんか渡されても嬉しくありません。
一応お礼は言うけど、さっさと帰ってほしい素振りが見えるはずです。
ふたりの気持ちに温度差があるときは、熱量の低いほうは相手の愛情を受け流します。
愛情を向けられているのがわかっていても、それに応える部分が心にないのですね。
お弁当を持っていっても、「昼は予定があるから」と受け取るのを断ったり、受け取ったとしても感想も何もないままうやむやに終わったりと、相手の気持ちを受け入れません。
上の男性の場合は、彼女のことを愛しているから、「ありがとう」とはっきりお礼を口にして受け取るし、彼女に帰れとも言いません。
お昼には「食べたよ。美味しかった」とひとことでもLINEを送っています。
彼女の期待に応えるのはしんどいけど、自分なりの愛情表現のつもりです。
軽い男性なら、「あなたのため」という押しつけが見えても適当に、「そうか、がんばったんだね」など彼女が欲しがっている言葉を与えて終わらせます。
心のこもっていない言葉は簡単に出てきますが、後で感想を求められても「あ、うん、良かったよ」など具体的なことが言えません。
恋愛に真剣な男性ほど、彼女を下心ごと受け止めます。
その上で、そのとき自分が納得できるやり方で彼女に愛を伝えようとします。
彼女の期待通りじゃないとわかっていても、本当の自分で接しようと思うからです。
■「期待」を手放してみると愛情を受け止められる
会っていても彼のテンションがいつも同じで楽しいかどうかわからないとか、キスやハグを求めてくれないから好きじゃないとか。
自分が用意したフィルターを通してしか彼の姿を見ることができないでいると、一方的に温度差を感じて苦しむようになります。
だって、私は彼といたらドキドキして時間も忘れるくらいだし、キスもハグもいっぱいしたいと思う。私のことが好きなら、彼も同じ気持ちになるんじゃないの?
「好き」の表現は本当に人それぞれです。
無表情に見えても、部屋にはあなたの好きな飲み物を用意してくれていたり、デートの帰りは必ず駅まで送ってくれたり。
スキンシップは少ないけど、あなたが求めれば必ず抱きしめてくれるし、抱くときは宝物を扱うような繊細さであなたに触れる。
上手に愛情を伝えたいと思っても、好きな女性ならデレデレする自分なんて見せたくないし、体目当てと思われるのが嫌で、簡単に手を出すことを控える男性も大勢います。
あれもしない、これもしないと減点する形で彼の気持ちをはかっていては、どんどん本当の愛情から遠ざかります。
心のフィルターを外し、目の前にいる彼をありのまま受け止めてみる。
期待を手放すことで、温度差があると感じていた彼の態度も、実は愛情ゆえのものだったと気づけるかもしれません。
■心のプレッシャーを解放しよう
本当に温度差があるなら、自分の気持ちを受け入れてもらえない、伝わっているはずなのに応えてもらえないなど、どこかで愛情にストップがかかります。
そうではなく、自分の思い通りではなくても彼から愛情を感じられるなら、まずはそれを信じるべきでしょう。
自分が満足したいからと好意を押し付けていると、彼はプレッシャーに押しつぶされます。
どんなに好きでも、自分なりの伝え方が彼女に通じないというのはとても寂しいことです。
彼が応えやすい好意、重荷を感じることなく受け止められるやり方なら、彼の心もリラックスして本心を伝えやすくなります。
彼のために早起きしてお弁当を作ったときは、「あなたのために作ったよ」とあえて押し出すのではなく、「忙しそうだから、少しでも栄養のあるものを食べてほしい」とあなたの愛情を口にしてください。
褒めてもらうためではなく、あなたに笑顔でいてほしいから。
そんな心からの気持ちが伝わったとき、彼の真の愛情から、あなたを抱きしめることでしょう。
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※ この記事は2017年10月26日に公開されたものです。