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SNSをストレスなく楽しむスタンスを考える

SNSは便利で楽しい反面、ストレスに感じてしまうことも。周りの反応を気にしすぎたり、見知らぬ人からの心ない発言に傷ついたり……。実際に私が体験したことから、ストレスなくSNSを楽しむスタンスを考えます。

SNSをストレスなく楽しむスタンスを考える

■case1 知り合いが自分の投稿を見たら、絶対に「いいね!」してくれるはず!?

数年前に、Facebookを始めた知人の男性から、「誰も『いいね!』してくれないんだよ」と告げられた。

まぁそういうこともあるんじゃないかなと思いながら相槌を打っていると、「もともと面識のある人ばっかりとつながったのに、誰も『いいね!』してくれないんだよ? でもその人たちと後日会ったら、みんな普通ににこやかに接してくるんだよ? 避けられてるわけじゃないんだよね。なんでだろう?」と続く。

びっくりしてしまった。知り合いなら、Facebookの投稿に必ず「いいね!」してくれると思ってるのか!

少なくとも私は知り合いのFacebook投稿に必ず「いいね!」するわけではないし、自分の投稿に必ず「いいね!」が付くとはまったく思わない。でも、彼はそういうものだと思っている。

■SNSで「いいね!」するスタンスは人それぞれ。まわりの反応に振り回されてストレスをためないで

彼はかなり極端な例だと思うが、「いいね!」するスタンスや捉え方は人によって大なり小なり違う。

「見たよ」くらいのノリでつける人もいれば、「心からいい!」と思ったときにだけつける人もいる。自分の投稿に「いいね!」をくれた人の投稿にお返しにつける人、気まぐれに目についたものにつける人、良いとか悪いとかじゃなくて「後でまた見る」という自分への目印の意味でつける人も。

今、FacebookやInstagramで「いいね!」をたくさんもらえることの価値が急騰している。どうやって「いいね!」をもらうかがメディアで特集されたり、お店の内装や商品もインスタ映えを重視されて作られたり、各方面でその影響は大きい。

「いいね!」をもらうことが、毎日が楽しくなるきっかけになれば素晴らしいが、なかにはちょっとノイローゼ気味に見えるくらい、とらわれている人もいる。誰が「いいね!」してくれたか、数はどれくらいかを悲愴感が漂うくらい気にしたり、それで消耗したりするのは残念だ。

だって、人によって「いいね!」の意味や基準は違うのだから。

周りの反応を深刻にとらえすぎないで、自分がいいと思うこと、シェアしたいことを楽しんで発信してみる。その発信自体を喜びにしてみたらどうだろう?

■case2 見知らぬ人から突然、「この投稿は自分への悪口だ!」と言われる!?

私がTwitterを始めて間もない時期、ある朝起きてスマホを見たら、自分のTwitter投稿が引用されていて、「この発言は、私のことを非難したものだ。ひどい」といったコメントが付けられていた。

何のことかさっぱりわからないままその人の投稿を読んでいると、どうやらその人の書いているブログに新着記事がアップされたタイミングで、その内容に関連するような投稿を私がしていたらしい。

それで、「この投稿は自分のブログを読んで、私のことを非難している!」と思い込んだ様子。

私はその人のブログ記事は読んでいない。だから当然Twitterへの投稿もまったく関係ない。でも一方的に解釈されて、私は悪者にされたままブロック(お互いの投稿を読めないしリアクションもできない設定)されて終わった。

今でこそ「まあSNSにはいろんな人がいるから」で済ませられるが、そのときはTwitterにあまり慣れてなかったせいもあって、びっくりしたし、かなりショックだった。

ついさっきまで好意的だった人が、突然悪意のこもった理解に苦しむ反応を返してくる、という現象に耐性がなかったんだと思う。

■多様性から生まれるSNSの楽しさは、リスクでもある。ストレスに感じるなら非公開に

それを境に肝に銘じたのは、「SNSでは何でも起こる。それがイヤなら使わないか、非公開にするべき」。

現実の世界では、自分と似たような属性の人や気の合う人と関わり合うことが多いが、SNSではいろいろな人が同じ空間に混在する。

そもそも考え方がまったく異なる人や、こちらの常識が全然通用しない人がいて当たり前。ひょんなことからトラブルに発展することもある。

いろいろな人がいることがSNSの良さだが、それは同時にリスクでもあることを気に留めておかないと、思わぬところでイヤな思いをするかもしれない。「何が起こってもおかしくないんだ」と理解して、あまり動揺したり、過度に傷ついたりしない心構えが必要だ。

そして、そういうトラブルをどうしても避けたいなら、自分が承認した人しか自分の投稿を見られない設定にするのが得策。それでもトラブルが絶対ないとは言い切れないけれど、全世界に公開するよりははるかに楽なはずだ。

■SNSを使ってストレスを感じるのはもったいない

楽しいはずのSNS。せっかくなら気持ちよく、快適に使いたい。

無用なストレスを抱えないように、SNSを使うスタンスをもう一度考えてみてはどうだろう。

吉原 由梨

ライター、コラムニスト。1984年生まれ。東大法学部卒。外資系IT企業勤務、教授秘書職を経て、現在は執筆活動をしながら夫と二人暮らし。 好きなものは週末のワイン、夢中になれる本とドラマ、ふなっしー。マッサージともふもふのガ...

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